【白猫】アルザーン(リベンジ)・思い出
アルザーン・ユンサル cv. 苦難を討つ槍を手にした女王。 その一撃が女王の威光を示す。 | ||
2015/10/29 |
フォースター リベンジwithアニゲラ! Story
思い出1
丁度いいところに来たな。おい、お前たち。時間はあるか?
な、なによ!?なんで怒ってるのよ……
あの……なにか御用でしたか?
怒ってはおらん。じつはこれから、悪党の巣窟へ乗り込むのだ。お前たちも一緒に来るがいい。
はぁ!?
……これから、ですか?
そうだ。民を苦しめ、秩序を乱す者を、いつまでものさばらせておけん。
それはそうかもだけど……いきなり言われたって、こっちも困るのよ!
準備が必要ということか。それも道理だな。
よし、集合は半刻後、この場所だ。その後、速やかに乗り込む。
まってまって!だから、アタシたちはまだ行くって言ってないでしょ!
ん?お前たちは今、暇なのだろう?
うっ、そうだけど……でもほら、他のメンバーも来てないじゃない?……って、ねえ……もしかして……
無論、行くのは私だけだ。
それは……さすがに危ないと思いますよ?
お前たちとなら、戦力は十分だ。だが、自信がないなら強要はせん。
強要しないって……アタシたちが行かなかったら、アルザーンはひとりじゃない。
そうだな。だが、私はひとりでも行く。私のこの鉄拳は、悪を打ち砕く為にあるのだからな。
もぉ~……わかったわよ。アタシたちも一緒にいくから。
ひとりはやっぱり心配ですから……
感謝する。では、民と秩序のため……行くぞ。
鉄拳制裁の時間だ!
思い出2
……ふっ……はっ!ふんっ!
<アルザーンの手足が振るわれる度、空気を裂く音が聞こえてくる。>
…………すごいね……
うん……手や足の風を切る音が、ちょっと怖いんだけど……
む。お前たちか。
ねぇ、アルザーン……今のなに?
なにか、特別な舞でしょうか?
いや、舞ではない。これは武術の型の鍛錬だ。
今のが武術……なんですか?
今のは無手による戦闘で使用する、連続した攻撃の型だ。
まるで踊っているみたいでした。
すごい迫力だったけどね。
敵がいるつもりでやらねば、身にならんからな。
だが、踊っている様に見えたとは、少々嬉しいな。
そうなの?
うむ。私はダンスが好きだからな。
最近は踊る時間もなかなか無いが、新体操もたしなんでいてな。どれ……
……え?
<アイリスたちの見ている前で、アルザーンは優雅な動きで舞い始めた。>
へぇ~……カッコいいじゃない♪
アルザーンさんの舞……しなやかで、艶やかで……とても綺麗です。
気に入ったなら教えてやろう。
……あの、いいんですか?
この程度の事ならかまわん。レオタードの方も私が用意しておいてやろう。
え?レオタードを着るの?
キャトラは必要ないな。用意するのはアイリスと主人公だ。
楽しみにしておくがいい。ではな。
楽しみね。主人公。
思い出3
……おい、ちょっと待て。
なによアルザーン。……って、なに?怒ってる?
いや、怒っておらん。それに呼び止めたのは、アイリスの方だ。
……私……ですか?
そうだ。少しジッとしていろ。
顔色が良くないな……額に触るぞ。
えっと……はい。
……アイリス?どうかしたの?
やはり……少し熱があるな。自覚があったのではないか?
……少しだけ熱っぽいかなって……
そうなの!?アタシ、全然気がつかなかった……
熱以外はどうだ?気持ち悪いとか、痛いとか無いか?
はい。大丈夫です。熱も辛くはなかったですから。
なら、この解熱薬だけ飲んでおけ。すぐ楽になるはずだ。
……ありがとうございます。アルザーンさん。
アタシ……アルザーンは、病気は『気合いで治せ』って言うと思ってた……
病気に掛からぬよう<気を抜<な>と言う事はあるが、すでに病気の者には言わぬ。
アイリス。無理せず休み、養生するのだ。
わかりました。お気遣い、ありがとうございます。
ねぇ、アルザーン。アタシが気付かなかったのに、なんでアイリスのことわかったの?
人を見る目を養うことも、私の義務なのでな。周囲の者の変化には敏感なのだ。
私……心配をかけたくなくて、黙っていたんです……でも……
その気持ち理解した。だが次からは、隠さずに言う事だ。
そうよ。アタシが気付かない時は、ちゃんと言ってね?絶対よ?
はーい。……ふふ。
もー!心配してるのに!笑い事じゃないんだからねー!
思い出4
そういえば、アルザーンが槍を持ってるのはなんで?
うむ。先日、聞いてくれるか。妙な男に声をかけられてな。
妙な男……ですか?
ああ。巨大な剣を持った……猛獣の様な男だ。
それ、危険なヤツじゃないわよね?いいや。危険な男だな。だが、無闇に人を襲うこいいや。危険な男だな。だが、無闇に人を襲うことはあるまい。
……そうなんですか?
うむ。ヤツは武人であろうからな。獅子の魂がどうとか言っていた。
武人ねぇ……
その男は私に勝負を挑んできた。正面からの挑戦だ……逃げるわけにはいくまい。
話はわかったけど、拳じゃなくて、槍なのはどうして?
相手の得物は大剣だ。ならば、それに見合う武器で相手をするのが礼儀だろう。
アルザーンって、槍も使えるの?
無諭だ。これも女王のた無諭だ。これも女王のたしなみだからな。見る無諭だ。これも女王のたしなみだからな。見るがいい……
それ、どこの女王のたしなみよ!聞いたことないわーーッ!?
はぁあああああ……破ぁ!っせぇえあああああー!!
す、すごい気迫……なんか全身に鳥肌が……アタシ、猫なのに……
私も……びくって、なっちゃった……
ふぅぅ…………どうだった?
え、えぇ……すごかったわ。……なんか相手のことが、可哀想になったもの……
ふむ。だが、慢心は出来ん。できればもう少し、この槍を体に馴染ませたいのだ。
今以上に馴染ませるって、なにをどうするのよ?
当然、実戦を行う。それ以上の経験はないからな。
嫌な予感しかしないんだけど……-
本気でいくからな、多少の怪我は覚悟せよ。さぁ、始めるぞ!
絶対にお断りよー!
思い出5
……………………………………はぁ……
ものすごく重いため息ね……アルサーンらしくないじゃない。
……頼りないかもですけど、私たちで良かったら、お話を聞かせてくれませんか?
すまないな。我ながら無様な姿を見せたようだ。
謝罪はいいわよ。それより、なにかあったの?
原因は……そのお手紙ですよね?
正確には手紙ではなく、国から送られてきた正確には手紙ではなく、国から送られてきた、報告書だ。……報告書、ですか?
うむ。今、私の国は問題を抱えていてな……
アルザーンの国って、どんなとこだっけ?
そうだな……砂漠の国……そういえばわかりやすかろうな。
国土は焼けた砂と岩ばかり……雨が少なく、土地は痩せ、国土は焼けた砂と岩ばかり……雨が少なく、土地は痩せ、強力な魔物が多数存在する。
……そうなんだ……
そんな国だからな、私たちは皆で協力してきた。
魔物を狩り、水を蓄え、土地に緑を植えてきた。
今は魔物の被害も、飢える民も減ってきている。
すごいじゃない。あれ?だったら問題ってなに?
貧困だ。
……え?でも今、飢える人は滅ったって……
飢餓ではなく貧困だ、キャトラ。……国内に食料はある。だが、それを民が買えない。
物があるのに買えないって……あ、お金がないのね?
そうだ。物を買う金がない……富の無い者が溢れているのだ。
なんでそんな事になってるのよ……
市場を仕切る者たちが、他者からの富を、一手に吸い上げているからだ。
そして情けないことに、私はそれらの行為を止める事ができない。
なんでよ?アルザーンは女王なんだし、なんとかできないの?
不正を働いている者ならば、法と私の拳で裁いてきた。
だが正当な権利を持ち、真っ当に働く者たちを国の都合で害する事はできん。
そんなことをすれば、民が国を見捨てるだろう。
まぁ、国のためっていわれても、自分の権利を無視されて、好き勝手されたら嫌よね……
だからと言って、国が貧しき者へ無闇に施すのは愚策だ。
……それは……そうですね。
私は女王だ。だが私の国は、民の生き方や自由を縛る、そんな国ではない。
この拳ひとつで解決できれば、よかったのだがな……すまぬ。詮無き事を言ったな……
思い出6
これは…………ルーンの光か。……あたたかいな……
あ~……ごめんねアルザーン。聞かせてもらったけど、何も役にたてなくて……
いいや。お前たちの気持ち、嬉しかったぞ。
それに、この問題はルーンの力で解決できぬが、お前たちの気持ちは私の力になっている。
そう?だったらいいんだけどね。
いつまでも心配はかけられん。女王としての衿持があるのでな。
……だが、今回は世話になったな。みんな、感謝する。
うん。いつものアルザーンね。また何かあれば、協力するからね。
私も力になれるなら、なんでも言ってくださいね。
嬉しい申し出だ。……だが、協力か……
ん?アタシの顔に何かついてる?
いいや。そうではない。早速、協力を頼もうと思ってな。聞いてくれるか?
もちろん!それで、なにすればいいの?
この島には他国の為政者が集い、有用な人材も多い。
ならば、この難題を解決する策を、生み出す知恵も期待できよう。
そのための会合を開く。お前たちには、その手伝いを頼む。
あの、それは……大丈夫なんですか?
その懸念はわかるぞ。他国に弱みをみせられるか、だな?
アルザーンさんの国のお話を、聞いてしまった私が、言うことでもありませんけれど……
私も誰彼かまわず話す気はない。だがな、問題を持たぬ国などない。それが大国でも小国でもな。
それに……為政者は孤独だ。心を許し、話が出来る者などごく少数だ。私を含めてな。
ああ……なんか地位のある人って、友達少なそうだもんね……
だが、この地に集っている者は、少し事情が違う。
それぞれに思惑はあるだろうが、同じ戦場を共に駆けた戦友であり、お前たちが認めた者たちた。
それだけの者を、信用せぬ道理もあるまい。
ちょっとぉ?!アタシたちの責任、重大じゃない!
うむ。期待しているぞ。私の人をみる目が確かであると、証明してくれ。
代わりに、私の力が必要な時は、全力をもって応えよう。
私のアルザーンの名と、この槍にかけて誓おうぞ。
覚醒絵・覚醒画像
アブソルート・ヘゲモニー アルザーン・ユンサル
その他