ライフォード・テニスの思い出
思い出1
空飛ぶ大地に設えられたコート、か……
果てなき人の好奇心は、ついにテニスをも、この高い空へと押し上げたか。
あら、あそこにいるのって……
だが、雲間を漂う小さき戦場も……悪くはない。
ライフォードじゃない!
やっほー! いつ来たの?
たった今だ、小さなレディ。また世話になるぞ。
こんにちは、ライフォードさん。
レディも久しぶりだな。君の瞳は、相変わらず美しい。
アンタのそういうところも、相変わらずねえ。
今日はどうしたの? きゅーかちゅー?
ああ。仕事が一段落したからな。
さあ、支度をしたまえ。
えっと、どこにいくの?
もちろん、冒険に決まっているだろう。
そうだ、大事なことが一つある。
”主人公”、ラケットとボールは忘れるなよ。
へ?
思い出2 (LV20)
ライフォードさん、テニスをしにきたんですね。
で、どこでやるつもりなのー?
特に決めていない。
決めてないの!?
いいではないか。あてもなく、流れる雲のように歩き出す――
これもまた、冒険の醍醐味だろう?
歩み続けたその先に、心躍る何かが待ち受けているはずだ。
さあ行くぞ!
ともに、まだ見ぬ世界へ!
そこでテニスをするわけね。
そういうことだ。見ろ、”主人公”を。
すでに乗り気だぞ。
ふふ、みんなの分のラケットとボール、用意しました。
さあ、小さなレディはどうする?
……もちろん、行くに決まってるじゃない!
なんだか楽しくなってきたわ!
ああ、なんとも血が騒ぐな。
思い出3 (LV40)
砂塵舞う街並み……
なかなか面白い場所に着いたものだ。
この乾燥した大地で、さて、何が待ち受けるかな?
……楽しんでるみたいだし、そろそろこの質問をしてもいいわよね?
ライフォード! アンタ、いつからテニスをはじめたの!?
(キャトラ、どうしてそんな力強く……!?)
昔から、たしなんでいた。
あら、それなのに、今回はどうしたの?
テニスもまた戦いであり冒険。
そう気づいたからには、挑まぬわけにはいかないさ。
新たな発見があったのね。
ただ、挑むにしても、俺の心を震わせる何かでなければならない。
それに相応しいものがあればいいが……
ほう、これは……
大会のお知らせみたいですね。
これぞまさに運命。
決めたぞ! 我が冒険の目的地は、ここに定める!
思い出4 (LV60)
ライフォードの実力を測るべく
”主人公”と試合をすることになった。
大会優勝なんて、生半可なウデじゃかなわないわよ?
心配はいらないさ。まあ、見ていたまえ。
――
――
あ!
――
なんの!
――!
すっご~い! 今の、ぜったいにふりおくれると思ったのに!
その辺りは、長年の修練の賜物といったところか。
テニスの体運びにも、剣技と通ずる部分はあるからな。
なるほどね~、アンタの剣さばきが、ここに生かされたってワケね。
ああ、放っておいても体が動く。
昔教わった通りにな……
? ライフォード?
……さて、これでレディたちの疑問も晴れたかな?
では会場に向かうとしよう。
あれ、もう行っちゃうの?
ここからさらに練習したりは……
付け焼刃は不要だ。俺の剣は研ぎ澄まされている。
ならば速やかに、この切っ先を相手の喉元に突きつけるだけだ。
なんちゅう自信……まあ、アンタがいいならいいけど。
ふふふ、私たちもご一緒してもいいですか?
ぜひ応援させてください。
もちろんだとも。勝利の栄光は、君たちへと捧げよう。
あー、そうね……
思い出5 (LV80)
ここが大会の会場ね……
選手や観客だけじゃなくて、取材に来た人も多いみたい。
それって負けたら、その様子が色んな所に伝わるってことよね……?
ねえ、ホントに出ても大丈夫なの?
それは、俺では彼らと渡り合えないということかな、小さなレディ?
そういうわけじゃないけど……
ならば宣言しよう。
ここに集いし者たちよ! 聞け! 我が名はライフォード!
汝らに敗北を与える者だ!
さあ、この俺を止めてみせろ! 俺は熱く激しき試合を望む!
ちょっと、なにしてるのよ!? ライフォード!
さて、これで負けるわけにはいかなくなったな。
はぁ!?
だがそれは、今の宣言を聞いていた彼らも同じだ。
俺の横行を許さぬためにも、全力で挑み――
俺を楽しませてくれるだろう。なんとも心が躍るな。
……まったく、負けたら大恥かくっていうのに。
どっから沸いてくるのよ、そのヨユーは。
胸を張るのに、理由など不要だ。
まあ、見ていたまえ。
我が言葉が偽りでないことを証明しよう。
思い出6 (覚醒進化) (LV100)
――ライフォードは見事、決勝の舞台へと駒を進めた。
そして予断を許さぬ、一進一退の攻防が繰り広げられる!
相手の選手、すごい気迫ね……
デュースが続いて、それくらいだろう?
……もう! ライフォードがチョーハツなんかするから!
がんばれライフォード! 負けるなー!
しかしキャトラの応援は、相手選手を支持する観客たちの声に飲み込まれ――
ああ!
(何度のアドバンテージか、もう分からんが……)
――
――
くっ……!
どうしたの!?
まさか、もう……!
面白い……!
本気の相手と戦ってこそ、まさしく冒険!
もっとだ! 俺をもっと、熱くさせてみろ!
――
――
やったあ!
***
良い試合だった。
貴殿のおかげで、実力以上の力が出せた。
ありがとう。いつかまた、競い合おう。
ヒヤヒヤしたわよライフォード!
おめでとうございます、ライフォードさん。
約束通り、この勝利はレディたちに捧げる。
なかなか心躍る冒険だった。
さあ!
まだ見ぬ熱き戦いを求め、次の冒険へと向かうとしよう!
熱く激しき智略
その他
相関図
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