ヨシュア・テニスの思い出
思い出1
あれっ。こんなところにテニスコートなんて、あったっけ?
これが、テニスのラケットか。へえー……
あら、ヨシュアじゃない!アンタもいつの間にかテニス始めてたのね!
あ、みなさん!いや、そうじゃなくて、僕はたまたま……
ヨシュア君も始めてたなんて。言ってくれればよかったのに。大歓迎だわ♪
あ、いえ、だから違ってて……って、そんなに喜ばれるようなことなんですか?
テニスの輪が着実に広がってるわね!うんうん、いいことだわ!
もーみんなテニスして、爽やかに汗を流せばいいのよ!ね、ヨシュアもそう思わない?
あ……ええ、そりゃもう!いいですよねえ、テニス!
スポーツで己を研き澄まし己と向き合うことは、己を強くしてくれます!
(……ってこれ、前にどこかで読んだ本の受け売り。だけど……)
……おおぉー!すごいわヨシュア!わかってるわね!
え?いやー、あはは。それほどのことは!
妹にいつも世話を焼かせてる、手のかかる子と思ってたら。
さては、すでにけっこうテニス経験があるわね?上級者ってやつね?
いやー、ミレイユのことはいいじゃないですかこの際。あはは。
……って、え?テニス経験?上級者?
あ、じゃあ私たちはもう行くわね。練習がんばってね!
これは、思わぬところに頼もしい選手かいたわね!
あ、いや、そうじゃなくて。ちょっと、みなさん……?
……しまった。うかつに知ったかぶりしちゃったせいで……
なんだかテニス上手いみたいに思われちゃったようだぞ?やったこともないのに。
ミレイユにも注意されたことがあったな。調子に乗ることがあるから気をつけろって……
思い出2 (LV20)
……はぁ。困ったな。テニスなんて全然やったことないのに。
キャトラさんたちに、上級者だって誤解されちゃったぞ?
ここは、はっきりと本当のところを言っておいた方がいいよな!
あら、ヨシュア!今日もやってるわね!
あっ、来た来た!みなさん、実はちょっとお話が……
コートでよく会うわね!もうすっかりここに入りびたりなのかしら?
それだけ熱心なのね。ヨシュア君、すごいわ!
いえ、そうじゃなくて。実は……
よし!じゃあこんど、アタシたちと一緒にやりましょうよ!
そうね。試合もしましょう!ヨシュア君がどのくらい強いのか、知りたいわ♪
あー、いえいえいえ。ですから、僕は……
あ、じゃあアタシたちは行くから。こんど試合ね!おぼえといてよ!
負けないわよー!ね、主人公、アイリス!
あのー!ですからー!僕の話を……!
もしもーし……!
……ヨシュアはいま、自分を見つめ直そうといろいろ思いを巡らせてるようなの。
ヨシュア君に宿ってる、魔竜のこともあったものね。
それであの子、いろんなことに興味を持ってやってみようと思ってる。
そう。テニスもきっと、そのひとつなんだわ。
となれば、あの子のすることは積極的に盛り上げて、後押ししてあげなきゃね!
いやー。なんだか親みたいな心境だわ♪
ま、また言えなかった……
思い出3 (LV40)
…………
……うん。今ならだれもいない。
キャトラさんたち、完全に僕がテニス強いって思ってるよな。
なんだか困ったことになっちゃったけど。
こうなっちゃったからには、今からでも練習するしかないよ。うん。
ええっと、読んできた入門書によると、まずサーブの基本は……
<後ろがわの足に全体重を乗せて、狙う方向へ腕をまっすぐ伸ばしてトスします。
同時にテイクバックです。手首や肘を使わないイメージを心がけましょう。
打ちに行くとき、後ろ足から前足ヘスムーズに全体重を移動きさせるのが大事です。>
……っていうことだったな。
……こんな感じかな?よし。これをくり返して身につけよう。
打ち返す練習もしたいけど……どうすればいいだろう。
ミレイユの手を借りれば……いや、それはちょっとな……
こんなマヌケな理由で始めたことを手伝わせちゃうのは、兄としてどうなんだ?
(理由を聞かれても答えづらいし……)
ミレイユはしっかり者で、助けられてばかりだし。僕ももっとしっかりしなきゃ。
……っと。ひとりごとばかり言ってないで練習しようっと。
思い出4 (LV60)
<下半身を早く決めることと、腰の回転を意識しましょう。
上半身は力を抜いて。バックハンドではボールをしっかりと引きつけて、肩が上がらないように。>
――よし。マシンを使わせてもらえるおかげで、しっかり練習できるぞ!
(でも……なんだろう?
入門書の通りにちゃんと練習してるけど、なんだか全体的にしっくりこない。なぜかな?
)
……ハッ!?
……!この感じは……!?
いまのは、どこから来たボールだ?……いや、そんなことよりも!
さっき打ち返した時……何も考えずにとっさに反応して動いただけだけど。
なんだかすごく、いい感触だった気がするぞ!?
……ためしに本のアドバイスはひとまず忘れて、ちょっと打ってみるか。
これは……やっぱり!
目と体の反応にまかせて感覚のままに動いた方が、なんだか上手くいくぞ!
本にある『良い動き』とはぜんぜん違うけど……そうか、僕の体はこう動きたいのか!
何か……つかめた気がする!
思い出5 (LV80)
やっと一緒にテニスできる日が来たわね、ヨシュア!
まずはさっそく、ヨシュアの腕がどれほどのもんか、試合で見せてもらうわよ!
よろしくね、ヨシュア君!
よ、よろしくお願いします!
あの……でも、その前に!みなさんに言っておかなきゃいけないことがあります!
あら、何かしら?
じつは僕……ついこの問までテニスなんてやったことなかったんです!
なんだか、僕が上手いって誤解させちゃったみたいで……ごめんなさい!
後からがんばって練習したんですけど、やっぱりどうしても初心者は初心者で……!
…………
あら。なんだーそうだったの!それならそうと言ってくれればよかったのに。
すみません…………はあ~……!や、やっと言えた~!!
最初にアタシたちがヘンに盛り上がっちゃったのも悪かったかしら。
けっこう、言い出しにくい空気にしちゃってたかもしれないわね。
あっ!それじゃ私たち、無理にヨシュア君をテニスに引き込んじゃったんじゃ?
いいえ、そんなことは!
きっかけはどうあれ、始めたからには、ちゃんと経験してみたいです!
いい心がけよ!じゃ、楽しみましょ!
思い出6 (覚醒進化) (LV100)
……はあー!ありがとうございました!
ありがとうございました!
すごいじゃない、ヨシュア!とても初心者とは思えない試合ぶりだったわよ!
えっ……そうですか?感覚だけでやったのが、やっぱり良かったのかな。
きっかけはどうあれテニスに触れてみて、どう?
はい、楽しいですね!それに……
ひとりで練習してて、僕自身について、ちょっと発見がありました。
そういうのもあって、もっと続けてみたいなって思ってます!
そう!よかったわ♪
うんうん。楽しむだけでもよし、何かを追い求めるもよし!
だれだったか、言ってたものね。
スポーツでオノレを研き澄ましオノレと向き合うことは、オノレを強くする、ってね!
うああああ!!それはもういいです~!ただの受け売りですから~!
まあとにかく、これでテニス仲間がまた増えたわね!これからも皆でやりましょ!
ヨシュア君、よろしくね♪
はい!よろしくお願いします!
やるからにはがんばるぞ!うおおおおー!!
その他
#h
2016/10/17