ヨシュア・テニスの思い出
思い出1
これが、テニスのラケットか。へえー……
もーみんなテニスして、爽やかに汗を流せばいいのよ!ね、ヨシュアもそう思わない?
スポーツで己を研き澄まし己と向き合うことは、己を強くしてくれます!
(……ってこれ、前にどこかで読んだ本の受け売り。だけど……)
さては、すでにけっこうテニス経験があるわね?上級者ってやつね?
……って、え?テニス経験?上級者?
……しまった。うかつに知ったかぶりしちゃったせいで……
なんだかテニス上手いみたいに思われちゃったようだぞ?やったこともないのに。
ミレイユにも注意されたことがあったな。調子に乗ることがあるから気をつけろって……
思い出2 (LV20)
キャトラさんたちに、上級者だって誤解されちゃったぞ?
ここは、はっきりと本当のところを言っておいた方がいいよな!
負けないわよー!ね、主人公、アイリス!
もしもーし……!
いやー。なんだか親みたいな心境だわ♪
思い出3 (LV40)
…………
……うん。今ならだれもいない。
キャトラさんたち、完全に僕がテニス強いって思ってるよな。
なんだか困ったことになっちゃったけど。
こうなっちゃったからには、今からでも練習するしかないよ。うん。
ええっと、読んできた入門書によると、まずサーブの基本は……
<後ろがわの足に全体重を乗せて、狙う方向へ腕をまっすぐ伸ばしてトスします。
同時にテイクバックです。手首や肘を使わないイメージを心がけましょう。
打ちに行くとき、後ろ足から前足ヘスムーズに全体重を移動きさせるのが大事です。>
……っていうことだったな。
……こんな感じかな?よし。これをくり返して身につけよう。
打ち返す練習もしたいけど……どうすればいいだろう。
ミレイユの手を借りれば……いや、それはちょっとな……
こんなマヌケな理由で始めたことを手伝わせちゃうのは、兄としてどうなんだ?
(理由を聞かれても答えづらいし……)
ミレイユはしっかり者で、助けられてばかりだし。僕ももっとしっかりしなきゃ。
……っと。ひとりごとばかり言ってないで練習しようっと。
思い出4 (LV60)
<下半身を早く決めることと、腰の回転を意識しましょう。
上半身は力を抜いて。バックハンドではボールをしっかりと引きつけて、肩が上がらないように。>
――よし。マシンを使わせてもらえるおかげで、しっかり練習できるぞ!
(でも……なんだろう?
入門書の通りにちゃんと練習してるけど、なんだか全体的にしっくりこない。なぜかな?
)
……ハッ!?
……!この感じは……!?
いまのは、どこから来たボールだ?……いや、そんなことよりも!
さっき打ち返した時……何も考えずにとっさに反応して動いただけだけど。
なんだかすごく、いい感触だった気がするぞ!?
……ためしに本のアドバイスはひとまず忘れて、ちょっと打ってみるか。
これは……やっぱり!
目と体の反応にまかせて感覚のままに動いた方が、なんだか上手くいくぞ!
本にある『良い動き』とはぜんぜん違うけど……そうか、僕の体はこう動きたいのか!
何か……つかめた気がする!
思い出5 (LV80)
まずはさっそく、ヨシュアの腕がどれほどのもんか、試合で見せてもらうわよ!
あの……でも、その前に!みなさんに言っておかなきゃいけないことがあります!
じつは僕……ついこの問までテニスなんてやったことなかったんです!
なんだか、僕が上手いって誤解させちゃったみたいで……ごめんなさい!
後からがんばって練習したんですけど、やっぱりどうしても初心者は初心者で……!
あら。なんだーそうだったの!それならそうと言ってくれればよかったのに。
あっ!それじゃ私たち、無理にヨシュア君をテニスに引き込んじゃったんじゃ?
きっかけはどうあれ、始めたからには、ちゃんと経験してみたいです!
思い出6 (覚醒進化) (LV100)
……はあー!ありがとうございました!
ひとりで練習してて、僕自身について、ちょっと発見がありました。
そういうのもあって、もっと続けてみたいなって思ってます!
だれだったか、言ってたものね。
スポーツでオノレを研き澄ましオノレと向き合うことは、オノレを強くする、ってね!
やるからにはがんばるぞ!うおおおおー!!
その他
#h
2016/10/17