【白猫】光と闇が紡ぐ未来 Story4
光と闇が紡ぐ未来 Story4
光と闇が紡ぐ未来 Story8
目次
story21 再会
りんご。
ご、ご……ごりら。
ら――らーめん――
あ!んがついた!
――屋……!
とっさに負けを回避したわね!?その執念やよしよ!
ええと……キャトラ?なんでしりとりなの?
……だって。四人ぽっちで、周りもどんより暗くって……
でもだからって、気分まで落ち込んじゃったら……さ?
……みんながいないと、すごく静かだもんね……
気い遣ってくれてありがとな、キャトラ。
だが、しっかり警戒はしつつ――
――お前ら!!!
ダ、ダンテ――!!?
ダンテさん……無事だったんですね……!?
そりゃこっちの台詞だ!おーい、お前ら!!
えっと……お前たちの仲間か?
そうよ……!みんな……飛行島の……大事な……!!
も――――ばか――――ー!!!心配したんだからぁ――――!!!
すまなかったよ。こっちも手ー杯で……
先生が道にまようからー!
ハーティ……ハーティ……!!
ふふ、アイリスったらくすぐったいです♪
そんなに動くと――
――楽に死ネなイでスよ?
……ハーティ?
――違う――!
おいオい……仲間に剣向けルなんざぁ……
ひどーイ!ぶっ飛ばシたったったンゾー!!
……え?ダンテ、タビィ……え……?
おヤ――眉間を狙っ夕のに♪
……ご丁寧に。
みなサーん。こっちコッチこっチでーす。
み……みなさん……?
な、なんの冗談よ……?ねえったらぁ!!
――アイリス、キャトラ。
戦え!!殺られるぞ!!!
うフふふふフ……♪
story22 暴けよ暴け
やレ右からダ!ソレ左から!!
ちょこマかちょこマカと――往生際の悪イ……♪
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲!!!♪♪
みんな……お願い!正気に戻って……!!
勝機?瘴気?正気っテえ――!
なら、お前さんが昔、大勢ぶっ殺し夕時ぁ――正気だっ夕のかい!?
あぅ……!!
みんな!どうしてよ!?どうしちゃったのよー!!
(まずい――このままじゃ!)
!
……主人公!?どうした!
――今、ー瞬だけ、何か……妙な音が聴こえたような――
……音……
――キャトラ!耳を澄ませ!!
へっ!?アタシ!?
この中で一番耳がいいのはお前だ!落ち着いて妙な音を探れ――!
よ、よくわかんないけど!!ん~~~~~…………
………向こう!!聴こえた!!……笛みたいな音っっ!!!
アイリス!撃て!!
……!はぁぁぁあああ!!!
――ぎゃッ――!!!?
あっ!?
幽霊の、正体見たり――ってな。
……魔物が変身してたの?
いや、おそらく幻覚だ――特殊な音波によるな。
音波……?
スキエンティアの蔵書に、似たような魔術が載ってたのを思い出した。
主人公が妙な音を聴き取って、まさかと思ったんだ。
痛いナぁ……♪
いきナリ、酷いじゃアないか……♪
<シャッテンシュピール>……<子さらい>ナーペル……!
本当……残念だナぁ……
心がコワれるくライ……
自分の罪に悩んで……痛んで……苦しンで……
そんな……君ヲ……♪
ボクの優しイ笛の音で……大事な大事ナ仲間たちノ手で……
安ら力に、健やか二……送ってあゲヨうと思ったのに……♪
……悪いな、笛吹きさんよ。御託はここまでだ。
うふフフ……♪
あぁ、怖い怖イ♪
story23 嘲う断末魔
グ……ふ……
ああもウ、本当。
ムカつくクソガキのムカつく拳で、こノ世かラ追い出さレて。
ようやク楽にナッタっていうのに。
こうしてさ……木偶人形にサれて、さぁ……♪
だから……こレは……
八つ当たりノ……置き土産、だよ……♪
ッ!まだ余力が――!
……あイ、リス……
――シーマ、さん……
あァ……嬉しい……ようやク、会えた――……アイリスッ!
……アイリスッ!
アイリス!それはナーペルよ!!
どうシて、あなタハ――のうノウと一人、生きテるの……?
私も、弟モ、兄も、民も、国モ――みんな犠牲二して、壊して、殺しテ――
……私、は……ずっと……あなたに……謝りたくて……!
ねェ、私もね――ずうっト、気が狂ウくらい――
あな夕にお願いしたイことかあったノ――
聞いテ……くれる……?
苦しんデ、苦しんで、苦しんで、苦シんで、苦しんで、狂しんデ、苦シンデ、苦シンデクルシンデ――
苦死んデ、償――
――
あ……
――がふ――
――これ以上。アイリスの心をー弄ぶな。
――――、――
――♪
……<大いなるルーン>だ。みんな、よくやったな。
アイリス!?大丈夫……!?ねぇ……!!
――アレは、ただの幻だ。
うん、わかってる。でも、そうだったって、後からわかっても……
みんなに……刃を向けられて、そしてみんな、私の前から消えていって……それが、今さら……怖くなって……
私は、もう……――誰のことも、失いたくない。
story24 もう二度と過ちは
集まった<大いなるルーン>はこれで五つ、か。
あと二つ……いよいよゴール目前ね。
――それでようやく、<約束の地>への扉は開ける。
…………
って、あ――――ーっっっ!!!?
うぉぉ!?
<約束の地>の場所がわかったとして!!
飛行島なしでどうやってお空の上まで行くのよー!!?
……それは……
たしかカイルだって、論文で書いてたじゃない!『<大いなるルーン>を全て集めると道が開ける。その<鍵>は飛行島だ』って!
もー!こんな初歩的なコト忘れてたなんてー!
落ち着けって、キャトラ。お前らしくもないぜ?
落ち着からいでか!
……こいつは仮説だが――
飛行島の機能が停止した原因。それはおそらく、中枢部を<闇>に侵食されて制御を乗っ取られてるからだ。
ふむふむ。
だが今のアイリスは、<大いなるルーン>を集めるたび、光の力を取り戻していってる。つまり――
あ!つまりアイリスに、飛行島の<闇>をエイって照らしてもらえば!
ああ。急場しのぎじゃあるが、航行可能になるかもしれん。
――――
……いや。だが……
c?
ああ、すまん。何でもねえさ。
(オレの<最果ての地序説>は、古い遺跡から発見された断片的な情報を継ぎ合わせた推測に過ぎない。
<約束の地>復活の<鍵>ってのは、単純な移動手段としてなのか。それとも――)
他に何か、意味があるのか)
そうと決まれば、残りも早く集めるわよー!
おいおい、急ぐなって……
あ、ううん……なんでもないよ!
……
……ごめんなさい。あなたに嘘は、つけないね。
さっき、ー瞬だけ思ってしまって。
もし、飛行島が駄目だったとしても――
私一人でなら――<約束の地>に辿り着けるかもしれないって。
――アイリス……!
――それは、駄目だ。君は、もう――一人になったら。
……ふふ。大丈夫だよ。
憶えてる?センテリュオでの戦いを終えて――
その後――あなたと、二人きりだった夜。
私は、あなたに言ったでしょう?
私はもう、決して一人になんかならない。
――あなたと、そして、飛行島のみんなと共に――
この世に平和をもたらすため――前に進み続ける。
大丈夫。私はもう……間違えないから!
story25 懐かしき玉座
――ギ、キィ――
敵の攻撃がどんどん激しくなってきてる……!
手厚い大歓迎だな……嬉しいこった!
――イッショニ、ヤミ、ノ――
――イチブ――ニ、ナロウ――?
くっ――!
アイリス!あまり離れるな!!
あ――?
――アイリス!?
主人公!駄目だ!!
ど、どうしよう!?ふたりが消えちゃった!!
ッ……!!
あっ……!
――転移、させられた?
……主人公!?大丈夫!?
この、景色は――
――よォ?
あなた、は……
――アデル……
久しブりじゃねェか――<未だ後継者>クンよ?
相変わらズの……ウスラ馬鹿っツラダなァ?
この場所は――<闇の王>の。
気に入っ夕かよ?新たに陛下かラ賜ったお力で、ちょっくラ突貫でこしら工てみたのさ。
今度こそ、コの玉座からお前の死体を見下ろシながら――
――足元に<光の王>サマの生首でモ侍らせりゃ、最高にイイ気分ってなモンだろ?
だが、まズはまあ、オードブルだ。
これっくラいで腹ァ……満たスんじゃあねーぜ?
story26 作為
喰うノがオセーなぁ……
んじゃ、ま。メインディッシュの――
リベンジマッチと……いコウじゃねえ力?
――アデル!!
……!!
――よォ?『アレ』から随分と仲良くナったみたイじゃねーか?アイツと!!
黙って……!!
私と、主人公の!繋がりは――!
繋がり、ねェ???
そうダよなー繋がりが、ずっと欲しかったんダよなぁ?お前は?
あの時代の時から――<光の王>を継いダ瞬間かラ――
小娘には、重くて重クてたまらなかっ夕んだろ?
王の責務――ってヤツが?
そんなこと……!私は……ッ!!
内心辛くテ、寂しクテ、本当は誰かに支エてほしクて――
――うぉぉおお!!!
だかラ、コイツに簡単に心を許しテ、傷を舐め合った!
そしテ、揺らぎ――コイツと交わシた、叶うハずもねえ甘い約束を夢見て――
「必ずや、王の座を継ぎます。
二人で、この世界に、平和をもたらしましょう。
<約束>します。」
<大崩壊>を選ばザるをエないまでにー陛下に追い詰めラレたんたろーが!
王子サマと交わした俸い約束に酔った――悲劇のヒロインとしテなぁ!!
違う!!私の――私たちの、理想は――
――そんな軽いものじゃない……!
『全ての人間が幸せになれる世界』――が、カァ??
<闇>に生まレながら、<闇>の本能に忠実であった陛下の思想を理解できねえウスラ馬鹿に――
<闇>の後継者に恋い焦がレた挙げ句、自ら弱点作ったウスラ馬鹿!!
――甘えん坊同士、お手々繋いデ仲良く世界を平和にしまショーっつー、そうイうのが!!
うああああああああ!?
きゃああああああ!!
結果的に世界を!ー度!滅ぼシたんだろウがぁ!?
お前たチの、運命の出逢いトやらは――全部。
……陛下が世界を黒く塗り潰スための布石でシカねえんだよ。
ペラッペラッペラだ。
お前らは――同罪だよ。
……アデル……!!
だかラ今度こそ――陛下に代わっテ、この俺が!
サバいてやるのさ……!てめえラの罪も、生命モなァ!!
story27 同罪
あ、ぐ……!
イキってほざイて暴れ夕挙げ句――ガス欠かぁ!?
堕ちたモンだなぁ!!ケガれた白の王様ァ!!!
ブッ千切れろやぁ!!!
――させるか!!!
――なっ!!?
何度も――!黙って真っ二つにサレるわきゃねーダロうが!!!
何度も――
不意打ちは――喰らわないッ!!!
気付かレねえようニ――カを、溜メて――!?
<*×〇■!&%$…………>!!
――ァぎ――
――消えなさい――!!!
――お、前――タチ、は――
――陛下にゃ――勝てネぇ、よ――
これで……六つめ……
ごめん、大丈夫。少し……疲れただけだから。
……ねぇ。主人公。
違う……よね……?
……同罪なんかじゃ……ない。
これは……
――アデルが消滅したから、奴が作った空間も消えて……
……!!アイリス!!主人公も!!!
お前ら、大丈夫か!?
はい、平気です。ご心配をおかけしました。
……!そいつは<大いなるルーン>か。……!そいつは<大いなるルーン>か。ってことは……
ふたりで戦ってたのね……ゴメン。何もできなくて……
――キャトラとカイルも、無事でよかった。
これで、残りのルーンは――あと、ーつ。
光と闇が紡ぐ未来 Story4
光と闇が紡ぐ未来 Story8