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【アナデン】ソイラ Story

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作成者: にゃん
最終更新者: にゃん
アナザーエデン・キャラクエスト「ソイラ編」

目次


Story1 カレク湿原の困り者

カレク湿原に迷惑な魔物が出没している。

騎士団長ラキシスからの要請で討伐に向かうソイラだが……。

Story2 陽だまりの英雄譚

カレク湿原にて立ち往生してしまった商人がいるという。

代わりに荷物を王都に運ぶソイラたちだが……。






カレク湿原の困り者



「おおっ探しましたよソイラ様!」

「はい~?私にご用でしょうか~?」

「はい。ミグランス城の詰め所にてラキシス様がお待ちです。

何やらすぐにでもソイラ様に動いてほしいと……。」

「騎士団の仕事の依頼かな?行ってみようかソイラ。」

「あら~ラキシス様直々に?いったい何でしょうねえ。」

「騎士団の任務だからなあ。魔物の討伐とか要人の護衛とか……。」

「あっ!畑の水やりとかでしょうか!」

「はっ、畑!?そんなことわざわざ頼むか?」

「はて……?街のおばさま方にはよく頼まれますので~。」

「……おばさんの頼みと騎士団の任務は同列なのか……。」

「だ、大丈夫なんでしょうか……。自分は確かに伝えましたので……。」

「はい~ありがとうございますう。ご苦労様でしたぁ。」

「ともかくラキシスさんに会いにミグランス城の詰め所へ行こう。畑の水やりではないと思うけど。」



- Quest Accepted -




「む……来たかソイラ。思ったより早く来てくれて嬉しいぞ。」

「まあ!ありがとうございます~。がんばりましたっ!」

「……そうか。本格的に頑張ってもらうのはここからなんだが。」

「そうでした~。私に任務でしょうかぁ?」

「うむ、実はカレク湿原に迷惑な魔物が出没していてな。そこでそなたらに奴を退治してもらいたいのだ。」

「あれ?他の騎士団員はどうしたんですか?」

「騎士団も城の復興だけでなかなか忙しくてな。いますぐ動けるのはそなたらしかおらんのだ。」

「はぁ~。街のみなさんが困ってるなら放ってはおけませんね~。」

「助かる。その魔物だが少々厄介でな。作物を荒らすのだが目にもとまらぬ速さで逃げてしまうらしい。」

「なるほど~。つまりかけっこが得意な子なんですね~?」

「そなたは相変わらず呑気な……。ともかく奴の速さをなんとかせねば退治は難しいだろう。」

「何かその魔物の対策に心当たりはありませんか?」

「そうだな。城下にひとり狩人がいる。あの者なら魔物への対抗策を知っておるやもしれん。話を通しておこう。」

「わかりました~。では行って参ります~。」





「あなたが狩人さん?」

「そうだ。あんたが魔物退治を頼まれたソイラっちゅう騎士だろ?」

「まぁ!よくご存じなんですねぇ。すごいです~。」

「ずいぶんぽわわんとしたお嬢さんだが人選ミスなんじゃないか……?

狙いの魔物はとんでもなく素早いんだ。そんなんじゃ逃げられちまうぜ?」

「むむむ~。何か策がないと狩るのは難しそうですねえ。例えばお昼寝をするのを待ってそこを狙うとか………」

「……おいあんた。こいつ大丈夫なのか?」

「んん……た、多分な……。あんたいい策があれば教えてくれよ。それなら大丈夫だろ?」

「そうだな……この粉末袋をぶつけてみろ。

中身はトウガラシの粉末だ。これを当てればさすがのヤツも逃げてる場合じゃないだろう。」

「なるほどぉ!これで完璧ですぅ!」

「ありがとう!……けど問題はこいつを当てられるかだな。」

「それなら私にお任せください~!こう見えてコントロールはいいんですよぉ!」

「……あ、こりゃダメかもしれんわ。まぁがんばってくれや兄ちゃん。」

「……い、いや!オレはソイラを信じてるから……!

ともかくカレク湿原に行って魔物を探してみよう!」





「このあたりで待ってみよう。それっぽい足跡がある。」

「はーい。ただ待つのもなんですしお弁当でも食べましょうかぁ。」

「まるでピクニックだな……。」


 ***


「ふぅお腹いっはいです~……。」

「魔物はなかなか出てこないな……。」

「お腹いっぱいでなんだか眠くなってきましたねぇ……。

…………すぅすぅ……」

「ソイラ?……まさか寝てるのか?」


『ヒュキャァァァァァッ!!!!』


「!起きろソイラ!あいつだ!魔物だぞ!」

「むにゃ……。あらいけない。つい眠ってしまいました~。」

「準備はいいか?その粉末袋を投げてくれ!」

「わかりましたぁ~!えーいっ!」

 ソイラが投げた袋はあらぬ方向へ飛んで行った!

「おおおいっ!?どこ投げてるん……。」

 その時突風が吹き袋は魔物に向かって軌道を変えた!


『クルアァアァァッ!?!?

キャフゥキャフゥキャゥ!!!!』


「え……?あ、当たった!?」

「あら~!ラッキーな風が吹いてくださいました~!」

「お、おう!動きが鈍ってる!今のうちにやっつけよう!」



 ***



「よし!これで魔物退治は完了だな!」

「しかしまさか当たるとは……。」

「ええ~。自分でもびっくりです~。うふふふふ。」

「いくら素早くても予想外の方向から飛んできて避けられなかったか……。

ま、結果オーライだな。ミグランス城の執務室へ戻ってラキシスさんに報告しようか。」





「おお、あの魔物を退治してくれたか!ご苦労だったな。」

「よぉ。あの粉末はうまく当てられたかい?」

「ええ~。顔面にクリティカルヒット!でしたぁ。」

「なっ……あいつの顔面にぶつけただと……!?

す……すげエッ!!俺は感動したぜ!!あんなに素早い相手の顔面を捉えるなんて!」

「いえ~私は狙ったわけではないのですが~。」

「狙ってないのに当てたのか!?あ、あんた名前なんだっけ!?」

「ソイラと申します~。」

「ソイラ……ソイラか!あいつを正面から仕留めるなんて俺は聞いたこともねえ!あんたはとんでもねえ俊足だ!俊足のソイラだ!!」


「……似合わんなぁ。大方運良く強風が吹いて当たったとかだろう?」

「ええ……それはもう見事な大暴投だったんで……。」

「まったく……。だがこれもソイラの持つ幸運の旗のおかげかもしれんな。」

「幸運の……旗?」

「うむ。あやつのもつ旗は持ち主に幸運の加護を与えるという。

偶然戦況が好転したのならきっとその加護のおかげだろう。」

「幸運の旗か……。確かにそうかもしれないなあ。」





- Quest Complete -




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陽だまりの英雄譚




- Quest Accepted -







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