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【白猫】ゆきがたり Story

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作成者: にゃん
最終更新者: にゃん

ゆきがたり Story

開催期間:2016/12/12 ~ 12/19


目次


Story1 迷い子を探して

Story2 枯らし吹く森

Story3 ひつじ雪

Story4 命果てし峰

Story5 人と妖精と

最終話 あえかなる冬の思い出





story1 迷い子を探して


子供が二人、さらわれた……昨日の朝、二人ともベッドから消えていた。

山狩りをしたが、見つかっておらん。折からの雪だ、捜索は打ち切った。

忌々しい大雪だ……この雪も、あいつが降らせたに決まっている。

子供を見つけ出せばいいのね。

わかったら、さっさと行ってくれ。

妖精がやったという証拠はあるわけ?

村の近くの山は、人間を嫌う妖精のなわばりと伝えられておる。

今までも疫病をばらまいたり、家畜をさらったり、さんざん被害を出してるんだ。

本当に……妖精が?

ひねくれ者の、邪悪な妖精だ。近頃よく耳にする<闇>という奴らの同ひねくれ者の、邪悪な妖精だ。

<闇>と妖精が、同じ……?

どっちもあの雪みたいなもんだ。人間にとっちゃあな。ただの厄介ものだよ。

アンタ!それはいいすぎよ!

……行きましょう。


…………

……


寒さで!ヒゲが!凍っちゃったわ!

早く探さなきゃ……!

この森のどこかに、その……たちの悪い妖精が?

私達は、子供を二人、探し出せばいい。それだけでしょ……

妖精って、子供をさらったりするの?

よくある話よ?妖精は、子供が好きだから。

子供が……

それって、そういう意味……!?



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story2 枯らし吹く森



さらわれた子たちの足跡とか、残ってなかったのかしら?

……雪は、昨日の朝からずっと降っていたそうよ。

じゃあ、足跡があっても……

雪がつもったら消えちゃうわね。

家出したって可能性もありますね。

むしろその可能性のほうが、高いんじゃないのかしら?

子供たちは、家のベッドから突然消えたというわ。

寝巻きのままってこと?

この雪では、防寒着を着なければ、外には出られないわ。

誰かがさらっていった……でも、妖精がやったなんてきまったわけじゃ……

人間たちは、そうは考えない。

どうして、ですか?

この島の人間は、悪いことを、全て妖精のせいにしている。

人間には、よくあることだけど。

<目の前に、枯れ木がある……>

気がついた?

この森は、もうすぐ死ぬわ。

死ぬ……!? どうしてよ!

原因は……人間が持ち込んだ虫。

虫が……森を?

とても小さな虫よ。固い木をかじって穴を開けて、木の中を掘り進む。

ちっちゃな虫がちょっとかじっただけでしょ?そんなのフツーのことじゃない。

虫は毒を運ぶの。木を殺す毒をね。

うわ、そういうこと。

虫がいた森には、キツツキがいたわ。

キツツキが虫を食べてたのね。

でも、この森には……

いないわ。だから、増え続ける。森が朽ち果てるまで。

そんな……

自然というのは、生きることと、死ぬことのバランスでなりたっているの。

それが壊されたら――簡単には元に戻らない。



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story3 ひつじ雪



<雪の中に、羊がいる……>

こんな寒いところに。

夢羊ね……夢の島にいる羊よ。

かわいいですね!

nむにゅむにゅ……

あんた、羊飼いのネムじゃないの。

nみんな……おやすみ……

おい。

夢の国の羊飼いが……どうしてここに……?

n夢魔と戦ってたの。この島の人たち……ぐっすりできてないの。

そういえばアンタ、みんなの安眠を守るために旅しているのよね。

nそうなの……むにゃ……

安眠できてないのは……夜通し子供たちを探し続けていたからでしょうね。

不安が募って……島の人たちは悪夢を見ているのかも。

nぐっすりしないと……だめなの……

ねえ、ここにいた悪い『妖精』の正体って……!

夢魔……? 眠っていた子供たちを操って……?

夢魔は妖精とは違うわ。もっとも、山にいたのが夢魔か妖精か、知れたものではないけど。

確かに……もっとたちが悪いものかもしれないわね。

まさか、<闇>……

私の冬は、終わらぬ冬……

闇ならば……私が仕留める――




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story4 命果てし峰



山についたわね……どこにいるのかしら?

ここに……妖精がいるの?

あら……

白魔術を上手く使えば、雪の日でも寒い思いをしなくてすむのよ?

はい!せんぱい!

ハルカさんに、プリムラちゃん。

ふぁあ、おにいさんたち!

あんたたち、何してんの?

ギルドの依頼よ。アンタらこそ二人で何してたの?

もちろんフィールドワークよ。白魔術は実践が重要だからね!

あなた……春を連れてるのね。

おねえさんは、雪の妖精さんなの?

そうよ……私は、冬の姉妹の一人。

冬の姉妹……アンタ、雪女なの?

おねえさん、あのね……春風の精霊さんが、会えてうれしいって。

私もよ……珍しいこともあるものね。

そうよね。春と冬だし。

ところであなたたち、妖精を見なかったかしら。

妖精さんが、この島に……?

妖精がいるとは思えないけど……

やっぱり、そう思うのね。

どういうこと?

妖精さんは、自然のソウルがいっぱいあるところが好きなの。

虫による被害は、氷山の一角。急速な開発で、島のソウルは失われつつある。

だったら……妖精さんとしては、人間が嫌いになるのも当然かもしれないわね。

妖精さんは怒ってる……? だから、子供たちを……

さらったっていうの?

いや、あの……そうと決まったわけじゃないけど。

ありえないことじゃないわ。

……私達だって、誰かを恨むこともある。憎しみを感じることも。

人間には過ごしやすい環境も、妖精にとっては違う。

立場が違う者同士、理解しあえるものかしらね。



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story5 人と妖精と



誰も……いなかったわね。

いたのは魔物だけだわ。

そうかしら……?

何か見つけたの?

妖精は、人間と同じようなところに住んでいるわけじゃない。

……何? あの木がどうしたの?

妖精の気配がするわ。

木を調べてみましょう!

見て……木の幹に、隙間があるわ?

<隙間に指を入れて、開いてみた……>

あっ……?木の中に、部屋があるわ?

ここに、妖精が……?


お前ら……!

冒険家の方々……あなた方は、妖精とグルなのでは?

どういうことですか?

そこの女は雪女なんだろ! 雪女は雪の妖精だ!

私が仲間をかばっていると?

この雪を降らしているのは、お前たちだろう――!

雪を降らせて、足跡を隠し……追跡を困難にした。そんなところでは?

マフユはそんな……!

そう信じるのは自由。真実は違うけど。

子供たちを返せ!

子供たちは無事よ。じきに帰ってくるわ。

なんですと……!?


…………

……


ねえマフユ、帰ってくるって、どういうことなの……?

説明するよりも――行きましょうか。

……どこへですか?

羊飼いさん、頼める……?

n雪女さん……ふわぁ。いいよ……ついてきて。

えっ?アンタについていくってことは、まさか――!



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最終話 あえかなる冬の思い出




さっきまで雪が降ってたのに……

ここ、どこなのかしら?

夢の島よ。

nそうなの……今回は特別。

ど、どうして……?

この島には、自然のソウルが溢れている。妖精にとっては、とても住みやすい場所よ。

えっ、それじゃあ……

いたわ。彼よ。

……おむかえが、きたね……

いやだよ、妖精さん……せっかく友達になったのに。

お別れなんてイヤ!

僕はもうあの島には住めない。ソウルが足りないから……

故郷を離れるのは、辛いよ。でも、僕は行かなきゃ。

妖精と人間は、住む世界が違うの。

雪の妖精さんの言う通りさ。

イヤだよ……!

ぐすぐす……ずっと、いっしょだもん!


…………

……


覚えてるか?妖精のせいで、おれんちの牛は病気になった。

霜で作物がやられたのも、妖精のせいだろうな。間違いない。

なあ、妖精の女を信じるのか?

島から妖精が出ていくのなら、問題はなかろう。

じいさん……あんた、妖精を見た事あるっていってたよな?

ああ、牙だらけの口に、曲がった角。クサい息。まさにバケモノだったな。

それ、ほんとかい?

妖精などというものはな、夢の中に住んでいればいい。わしらは現実で手一杯さ。


…………

……


森の中を迷ってたら、妖精さんが僕らを助けてくれて……

それから私達、友達になったの。

そうだったのね……

夢の中なら……いでも会えるさ。

彼の言う通りよ。とじめやみの中、まどろみの国で、あなたたちは彼に会える。

本当に……

また……会えるの?

だから、悲しむことはないわ。


…………

……


大人は妖精を嫌っていたのに、子供たちは大人は妖精を嫌っていたのに、子供たちは違ったなんてね……

どうしてあの子たちは、夢の島に……?

あの妖精はね、夢の中で、あの子たちに別れを告げに来たの。

でもあの子たちは、別れを受け入れられずに、ついてきてしまった。

だから、夢の島に迷い込んで……

そういうことになるわね。

いつかこの島の森が蘇ったら……妖精さんは、帰ってきますよね?

ギルドには専門家がいるもの。そうねえ。おっほぉーさんとかに頼もうかしら。

夢の島から、妖精が帰って来たとして……あの子たちは、彼のことを覚えてるかしら?

あの子たちは、約束をしたといってました。

約束、ね――素敵な言葉。

全てを理解しあう必要はない。でも、想い合うことはできる。

祈っているわ……いつか再会が果たされることを――




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