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【白猫】鬼滅の刃プロジェクト story1【鬼滅の刃】

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最終更新者:にゃん

2020/04/28


目次


Story01 夜の森

Story02 匂いの先

Story03 邂逅

Story04 鬼を狩る者たち

Story05 鬼退治の一族

Story06 共闘

Story07 伊之助とシュラ

Story08 蒼の鬼神

Story09 呪いの記憶




あらすじ


永久に明けぬ夜の森、夜帷の森。

二人の鬼神と鬼退治の一族は、人に仇なす悪鬼を追って森に入る。

そこで出会ったのは鬼殺隊と名乗る者たちだった。

今、二つの世界が交錯する。



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story1 夜の森



zはあ、はあ、はあ、はあ……

z(囲まれた!?なんなんだ、この生き物は!?

鬼とは違う匂い。そもそも、ここはどこなんだ!?

考えてるヒマはない!戦うしかないっ!!)

竈門炭治郎(かまどたんじろう)

鬼じゃないなら、追いはしない!かかってくるなら相手になる!


…………

……


はあ~……追い払えたか……

いったいなんなんだ、あの動物。見たことないし、嗅いだこともない匂いだった……

(いつの間にか夜の森にいるなんて……箱のなかの禰豆子は起きる気配がないし…)

wカァァ!炭治郎!カァァ!ココハドコダ!?

鍵鴉、お前もいたのか?

w炭治郎!ココハドコダ!?

ごめん。俺にもわからないんだ。

w炭治郎!ナニカイルゾ!!カア!カア!!

また凶暴な動物?追い払うしかない……




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story2 匂いの先



水の呼吸――

壱ノ型水面斬り!


なあ、空からこの森を探ってくれないか?

wカア!カア!了解シタ!カアアア!!

くんくん……

(動物だけじゃない。草木も土も今まで嗅いだことがない匂いばかりだなんて……)

禰豆子(ねずこ)!起きたのか!?

ンン。

禰豆子もここがどこだかわからないよな?

ン。

そうだよな……鬼の血鬼術にしても、そんな匂い、感じないし……

ん!!

どうした?禰豆子……この匂い!?

(鬼の匂い!?いや、似てるけど、違う?)

俺は竈門炭治郎!そこにいるのは誰だ!?


z人の気配がすると思って来てみれば、鬼おもしろき面構えじゃの。

鬼!?

待て待て、そう構えるでない。わらわは鬼じゃが、花島風月を愛でる歌人じゃ。

wちょっとー!キサラギ、一人で行くんじゃないわよ!

アンタたち、誰?

ンー!

喋る猫?


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story3 邂逅


猪突猛進!

イイイイヤアアアーーッ!いやああああ!助けてエーーッ!!

オラァ!!

ヒィーーーッ!!殺されるうううーーーッ!!

ギャアアアーーッ!終わったあーーーッ!!

うるせえええっ!!

伊之助ーーッ!伊之助!伊之助ぇぇーーッ!!

ひっつくんじゃねぇ!!

だって、おかしいだろ!いきなり、夜の森にいるんだぞ!これ、絶対、鬼の血鬼術だよ!

知らねえーよ!!ぎゃーぎゃー、うるせえぞ!

見たことない生き物に襲われるしさぁ!これなに?どういうこと?あの世?死んだ後まで怖い思いしないといけないの?

ちょっと待ってよ!伊之助!どこ行くのさ!?

……お前、うるせえ。

静かにする!静かにするから俺を置いてかないでえーーーッ!!


 ***


伊之助善逸

いったいなんなんだよ?ここどこなんだよ?なあ、伊之助、俺を助けてよ!

さっきからうるせえな!ここがどこかなんてどうでもいいだろ!

そんなこと言ったってさぁ~~~!怖いものは怖いわけ!!

伊之助?

獣の呼吸・漆ノ型空開識覚!

なに見てんだオラーーーッ!!

ヒイーーーーーーッ!!ツノツノツノーーーッ!!やっぱ鬼じゃないかーーツ!!

いきなり斬りかかってくるとは……獣ですか?

うるせえ!クソ鬼が!!この嘴平伊之助がぶっ倒してやる!!

いい太刀筋ですね。豪快かつ捉えがたい。

いいぜ!お前!いつもの鬼と違うな!アハハハ!!ぶっ倒してやる!!

伊之助殿、あなたはクロタケの仲間ですか?

なんだそれ!?知らねーよ!!

では、あなたと戦う理由、私にはないのですが……

俺にはあるっ!!絶対、逃がさねえ!!

なら、しかたがありませんね。強者と刃を交えるのは武人の愉しみ。

私の名はシュラ・ソウリュウ。この勝負、謹んでお受けいたします!

もうやだああああ!炭治郎ーーーッ!!助けてええーーーッ!!


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story4 鬼を狩る者たち


(俺は任務に向かう途中だったはずだ……いつの間に森のなかに?

鬼の血鬼術か?そんな気配はなかったが……)

w誰か、助けてくれー!


 ***



wひいいっ!!

<>

(怪物……?鬼のー種か?)

wはあ~、助かったよ。あんちゃん、強いんだな。

冨岡 義勇(とみおか ぎゆう)

…………

(ただの人間。一般人か?なぜ夜の森に?)

wひっ!どうして今日に限って、こんなに……

…………

wあんちゃん!あぶない!逃げよう!!

水の呼吸・肆ノ型――

――打ち潮

(首を刎ねても屍が消えない。鬼じゃないのか?)

wひいっ!!

(弱いが数は多い。少々厄介だな……)

(弓矢!?)

(かなりの腕だな。敵ではなさそうだが……)

はあっ!!

我が名はシズク・エンジュ!勝手ながら助太刀いたします!

……感謝する。

仲間の者がご老人を保護いたします。囲まれる前に撤退いたしましょう!

わかった。




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story5 鬼退治の一族


追っ手は振り切れたようですね。

あらためてシズク・エンジュと申します。えっと、お名前は?

冨岡義勇だ。

冨岡様、この森は危険です。一度、外に出ましょう。

あの老人は?

仲間の者が森の外に連れていっているはずです。

(仲間……射手のことか……)

……昼?

夜帷(よとばり)の森をご存知ないのですか?

それはなんだ?

夜帷のルーンの影響で、常に夜となっている森です。

失礼ですが、冨岡様は、どちらから?

…………

立ち入ったことをお尋ねしましたね。忘れてください。

いや……

鬼!?

どうなされましたか?シュゴウになにか?

なぜ鬼が日の光を浴びても無事なんだ……?

シュゴウは鬼ではなく竜ですよ。少々、特別な力を有してはおりますが。

竜……どういうことだ……?

竜を見るのは初めてでしょうか?

こんな生き物がいるなど……

なにやら困惑されているご様子ですね。

イサミ!こちらは冨岡義勇様だ。

イサミ・エンジュと申します。遠目ながら冨岡殿の腕前、拝見いたしました。

尋常ならぬ剣技、感服の至りでございます。

そちらの弓もかなりのものだった。それで竜とはなんだ?

空を駆ける生き物です。シュゴウはいささか他の竜とは異なっておりますので、驚くのは無理もありません。

(竜、夜になる森……どういうことだ?)

……ここはどこだ?

夜帷の島です。我々は、とある鬼を退治すべく、馳せ参じた次第。

……お前たちも鬼を退治するのか?

はい。我らは悪しき鬼を滅する鬼退治のー族。その末席に名を連ねております。

(鬼退治のー族?鬼殺隊とは違う鬼を退治する組織ということか?いや、そもそも夜帷の島など聞いたことがない。

……今はとにかく情報を集めるしかない。この状況が鬼による血鬼術の内という可能性もある)

冨岡殿、とりあえず近くの村までご案内します。そのあとのことは……

wワシに任せてくれ。助けてくれたあんちゃんの面倒くらいは見る。

いや、面倒はかけない。俺も鬼退治に同行する。


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story6 共闘


アンタたち、誰?

ンー!

喋る猫?


そりゃあ、猫だって喋るわよ。だって喋りたいし。

ンー!ンー!

その人は鬼ですか?

そうよ。キサラギは鬼族よ。

鬼族……危険ではないんですか?

わらわを危険と言うが炭治郎どの、おぬしとて人ならざる者を連れておるではないか……

禰豆子は今は少し特殊な状態なんですが、俺の妹なんです。

あなたは鬼でも人を喰わないんですか?血の匂いがしないですし……

わらわたち鬼族は人など喰わん。甘味のほうが好きじゃ。最近は、よくタピっておるぞ。

キサラギはいい奴よ。ちょっと変な言葉を使いたがるけど。

……禰豆子はどう思う?

ンー!ん~!

ほら、その禰豆子って子も警戒してないし、アンタもリラックスしなさいな。

(たしかに禰豆子も警戒を解いてる。少なくとも悪い人たちじゃなさそうだ……)

……危険などと言ってすみませんでした。てっきり、その……悪い鬼かと思ったので。

誤解が解けてなによりじゃ。わらわは鬼族のキサラギ・クレナイじゃ。

アイリスです。

アタシはキャトラよ。それで、こっちが主人公。

俺は竃門炭治郎。こっちが妹の禰豆子です。

ん~!

それで、おぬし、こんなところでなにをしておるのじゃ?

それが……


…………

……


なるへそ……気づいたらここにいたってわけね。

そうなんだ。なにがなんだかわからなくて……

アンタ、あれよ。別世界から来た系のあれよ!

(キャトラが、ざっくり言った!?)

別世界?

時々あるのよね。珍しいことじゃないわ。

仮にここが別世界だとして、どうしたら俺たちは帰れるのかな?

来ちゃった原因がわかれば、たいがいどうにかなるものよ。

原因か……ぜんぜんわからない……

普段のキャトラさんなら、そういうひとの面倒を見てあげるんだけども、今は先約があるのよね……

んー?

わらわが抱えている厄介事の手伝いじゃ。

なら、俺たちもお手伝いしますよ。

キャトラたちを頼らないと、帰れそうもないし、なにもせずに世話になるのも心苦しいので。

鬼退治じゃぞ?

でも、鬼は人を喰わないんじゃ?

鬼は人など喰わん。じゃが、闇に堕ちた輩には人を喰らう者もおる。

わらわが追っているのは、そういう悪しき鬼じゃ。しかも、鬼の秘宝を盗んでいっての。

その秘宝を使い、好き勝手に悪行を重ねておる。同族として野放しにしてはおけぬ。

そういうことでしたら、俺も役に立てると思います。

俺は鬼殺隊……鬼を討つための組織にいるので。


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story7 伊之助とシュラ


私の名はシュラ・ソウリュウ。この勝負、謹んでお受けいたします!

もうやだああああ!炭治郎ーーーッ!!助けてええーーーッ!!


オラアアアアッ!!

はあっ!!

落ち着け、伊之助!やめよう!やめて逃げよう!!

コイツの技、おもしれえぜ!いくぞ!クソ鬼ぃぃーーーッ!

太刀を佩き、辻より来れ――

ごちゃごちゃなに言ってんだ!

夜を纏い、幾重にも刻め。厄を喰み、呪を帯び参るは古兵の水鏡――

我、水面の蒼月。汝ら影に名を授けん――

――悪鬼羅刹の百鬼夜行!!鬼名を具して現に出でよ!!

なんかいっぱい出てきたあーーッ!これ、絶対、血鬼術じゃん!いやあああっ!!

ハハハハハ!!片っ端からぶった斬る!!

はあっ!!

おもしれえ!やるじゃねえか、人喰い鬼!!

そんな血鬼術なんぞに、俺は負けねえぞ!!

喋りながら、よくそこまで動けますね。

それと、私の百鬼夜行を血鬼術だとか呼ぶのはやめていただけませんか?そんな名前ではありません。

まだまだ行けんぞ、おらーー!!!

ぎゃああああ!!誰か助けてええーーッ!!

あと、私たち鬼は人を喰らいません。中には闇に堕ちた外道もいますが、極一部です。

はあ!?鬼は人を喰うだろうが!

禰豆子ちゃんは違うだろ!この人、そういういい鬼なんだよ!そうであれ!!

いい鬼ではありませんね。少なくとも、あなたがた、人にとっては……

ですよねー……

おら!全部ぶった斬ったぞ!次は無えのか!?まだまだ行けんぞ!

一人の人間にここまでしのがれたのは、あなたが初めてです、伊之助殿。

ですが、百鬼夜行はまだ続きます。

アハハハハ!!いいぞ!いくらでも出しやがれ!全部、ぶっ倒してやる!!

おい!どうした!?

強者と出会うと我を忘れるのは私の悪い癖ですね……

伊之助殿、申し訳ありません。先に約束していた者の居所がわかりました。そちらを優先させていただきます。

待てや、こらー!!逃げんじゃねぇぇーーッ!!

待って、伊之助!!一人にしないでえええっ!!



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story8 蒼の鬼神



待てや、コラ-!!

伊之助ぇーーーッ!俺を置いてくなあーーーッ!!

zあ、蒼の鬼神!?

はあっ!!

zいがあっ!!

クロタケ殿、<鬼門のルーン>、返していただきましょう。

どうして……隠れてたんだぞ……

あなたの目的地も明白でしたし、逃げ道に罠くらい張りますよ。もう少し頭を使って逃げるべきでしたね。

……なにか言い残すことは?

……くたばれ、クソ鬼。

なに逃げてんだ、オラーーーッ!

待ってよ、伊之助ーーーッ!!

人間!?ハハハハ!!

貴様!?

海駆ける馬が如く廻り、記し、連ねる。幾星霜の時雨を経た汚泥の中より引きずりださん。

なんだ、これ!?

どうした!?

なんか、頭のなかがグルグル回って……

鬼!?

なんだあ?鬼が増えたのか!?ハハハ、いいぜ!!まとめてかかってきやがれ!!

ハッハッハ!!しくじったな、蒼の鬼神!!お前が人間を連れてきてくれるなんてな!!

……これがあなたの異能ですか?

ああ、そうだよ!!記憶に喰われて死ねや鬼神!!

待てっ!!

邪魔だっ!!

zぐひゃあ!死ね!

(傷が再生する……?攻撃が効かない?)

オラッ!!

(あの人間の斬撃は通った?首を刎ねたからか?)

終わったぜ!かかってこいや、クソ鬼!

いえ、終わってません。クロタケに逃げられてしまいましたので。それに……

魔獣に囲まれましたね。一時的に手を結びませんか?

どうして俺がクソ鬼と仲良くしねえといけねえんだよ!?

あなたがた二人だけでは処理できないでしょう?手を組むのは合理的な判断だと思いますが?

はあーん!?一人で充分だっつーの!舐めんじゃねえよ!!ツノ、もぎ取るぞコラ!!

伊之助、手を組もう!!今だけ!今だけでいいから!!

うるせえ!まとめてかかってきやがれ!!


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story9 呪いの記憶


俺も鬼退治に同行する。


<シズクたちの鬼退治に協力を提案した義勇は――

森の近くの村に老人を送り届け――

イサミ、シズクとともに再び夜帷の森へとやってきた。>


――というわけで、私とイサミは仇である酒呑の君を滅ぼし、鬼退治のー族としての生業を続けているのです。

そうか……

(シズクたちと話していて、わかったことがある。

ここは俺が知る世界ではない。異国ですらない。血鬼術による幻影である可能性が極めて高い。

だが、その鬼も俺の知る鬼とは違いすぎる。日の下を歩け、日輪刀で首を刎ねずとも倒せる。

そのうえ、鬼が人を喰わない。例外もあるそうだが、極少数。俺の知る鬼とは真逆だ)

我々と同じように鬼を倒す鬼殺隊なるものがあるとは露知らず己の不明を恥じるばかりです。

俺にも知らないことは多い。

特に、この夜帷の森やルーンと呼ばれる鉱石。あまりにも不可思議だ。

周囲を局所的に夜と変える<夜帷のルーン>。この島の名産です。

(やはり根本的になにかが違う。まるで俺の知る世界とは別の……)

なんだ、これは?

どうした、シズク?

わからない。昔の記憶が急に俘かんできて……

酒呑の君……

なぜ、貴様が……倒したはず。

はあっ!!

幻術か?

……イサミ、右の木陰だ、誰かいる。

そこっ!!

チッ!鬼退治のー族にまで狙われるたあ、俺も大物になったもんだ。

人の記憶を読むとは趣味の悪い術だ。

だが、無駄だ。もう二度と遅れは取らん。

ああ、だろうな。ー度勝ってる相手ってのは、どれだけ用意しても雑魚にしかならねえ。

だから記憶を混ぜることにしたよ。お前ら、鬼退治のー族には倒せない鬼を作ればいい。

この気配……

はあっ!!

シズク、下がれ!

攻撃が通用しない……?

zぐらああああああ!!

あがっ!?

お前も鬼殺隊ってやつか?厄介だな、おい。

だったら数で勝負だ。せいぜい喰われねーように、気張れや。

これは俺の知る鬼に似ている。日輪刀で首を刎ねねば死なない。

俺がトドメを刺す。援護を頼む!

わかりました!行くぞ、イサミ!

委細承知!




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