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【白猫】メインストーリー 第15章 Story0

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最終更新者:にゃん

目次


Story1 これまで、そしてこれから

Story2 それは日常の

Story3 瓦礫の島

Story4 予兆





story1 これまで、そしてこれから




…………


 ***


記憶を失くした私が、キャトラと共にアストラ島で目覚め――

カイルさんや主人公と出逢ったあの日から、かなりの時が経った。


あの日。冒険家のカイルさんは、私たちを守る為<闇>に侵され――そして、姿を消した。


私たちは、カイルさんの夢――約束されし<最果ての地>を見つけるという意志を継ぎ――

天空を駆ける島――<飛行島>と共に、冒険へと出発した。


最果ての地――正確には<約束の地>へと至るための鍵となるルーン――

7つの<大いなるルーン>を集める旅へ。


その冒険の中で、私たちは大切な仲間たちと出会い――


そして、この世界を脅かす<闇>という存在を知った――


<闇>――膨張し、侵食し、そして全てを塗り潰すもの。

そして――<大いなるルーン>を求め辿り着いたアオイの島で――

私たちはカイルさんに取り憑いたモノの正体と相対する。


――<闇の王>――

カイルさんを失った日。私と同様、アストラ島で深い眠りから目覚めた存在――

あの時、私たちにとっての本当の戦いが――始まったのかもしれない。


世界を黒く染めるべく復活した<闇の王>を止めるため――

そしてカイルさんを、取り戻すため……


<闇>の勢力と戦う中で、数多くの出会いや別れを繰り返しながら――


私たちは、ほんの少しずつ――失っていた記憶を取り戻していく。


遥か昔――世界が今の形になる前。

私は天空に浮かぶ<白の王国>――その<光の王>だったこと。

主人公は地に在りし<黒の王国>を統べる<闇の王>の後継者だったこと――


本来の<光>と<闇>は、互いに均衡を取ることで世界の<理>を形作るものであったこと――


そんな<理>に抗い、<闇の王>が闇で世界を塗り潰そうとし――

それを止めるため、私は世界をー度滅ぼしたこと――


<大いなるルーン>を巡る私たちの冒険は――

少しずつ。けれど確実に、終局へと近づいている――






メインストーリー 第15章
~深き常闇の攻防~






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story2 それは日常の


dおらおらおらおらおらおらおらおらおら!

eうおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!

なにがよ!!

dなにがって!

e駆けているんだ!!

見ればわかるわよ!!

edぬおおおおおおおおおお~~!!!

h私もだただだたたたたたただただだだだたたただ。

u私を追いかけてこないでもらえるだろうか!!


r……まったく、騒がしいなあ。

tスキスキスキありやったったんぞー!!

rうわっと!?やったなタビイ!!

kお。今のー撃、よく受けたじゃねえかリュート。

r当然だろコジロー。もっと強くならなくっちゃ。

――だって、きっともう。決戦は近いんだ……

tだよね!あたしもリューちゃんに負っけないぞー!

S☆★●〇〇●★♪

rいいよ、シルル!まとめてかかってこい!!

もー。リュートたちの方がよっぽど真面目に鍛錬してるじゃないのよ……

kいいんだよ。あいつらはあいつら。こいつらはこいつら。

旅のゴールも近えんだ。今はとにかく、自分を万全にする為の調整に専念する時期だぜ。

寝っ転がりつつ言われてもね~……


mええ。格好つかないわよねえ?レベッカもそう思わない?

l指揮官だからとてー戦闘要員として立ち回らなければならない状況というのはいくらでも起こりえます。

kげえ!?

mほら、立ちなさい!私たちが鍛え直してあげる♪

いってら~♪


nすっかり平和ね。

fフム、実にね。

iそうでもないでしょう。

こうしている間にも、<闇>の脅威は増大しているのでしょうし。

fそれはそうだけど。大局としての事実はどうであれ、平和の定義を自身に刻みつけておくのは大切だよ。

iつまり?

f自分にとっての『平和』の形を自覚しておく、という話さ。

いざくじけ、膝をついた時、「ここに戻ってきたい」という奮起の起点になるからね。

i……あなたの話は、相変わらず回りくどいですね。



あ、主人公……

ううん、なんでも。ただ、平和だな……って。

こんな時が、ずっと続いたら――どんなにいいだろうなあ、って思っちゃって。

ねえねえアイリスー?グローザ見なかった?

ううん。どこだろう――?



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story3 瓦礫の島



瓦礫の島・スヴェリオーですか?

kああ。<大いなるルーン>の在り処を示すルーンドライバー……

その光が伸びる先と地図とを照らしゃあ、そこが今回の目的地に違いねえ。

がれきの島、ねえ……あんまし平和そうな響さじゃないけどモ……

eどんな所なんたい?

mかなり前に、文献で読んだことがあるわ。

おせーておせーて?

m遠い昔、罪人や訳ありの人々の追放先だった島ー

絶え間なく増え続ける人口に合わせ人々は雨風や魔物から身を守るための建造物を築いた。

その後もスヴェリオには、多くの人々が島に流れ着き――

結果、重ねられ続けた増築により、いつしか島は多くの建造物が無秩序に並び立つ異形の様相になったーつで。

ふむふむふむ。

mそして時が経った今、流刑地としての役目をとうに終えた現在も――

それらの建造物はほとんど残されているんですって。

hはえー……なんだか面白いですね。

rそうだね。こんな時じゃなきゃ……普通に冒険してみたかったな。

S!☆※★……

lそれで『瓦陳の島』-ーというわけね。

そのスヴェリオには……

今も、人々が暮らしているんですか?

mらしいわね。もっともその歴史背景上。とても閉鎖的な島のようだから、今の内情はよくわからないみたいだけど……

……そうですか……

お、落ち込むのは早いわよ、アイリス……!

nそうね。<闇の王>がいる可能性が高いからといって、島民たちにまで手が及んでいるとは、まだ限らないわ。

これからの大一番……逸ったら負けよ?

……はい。ありがとうございます。キャトラと主人公も。

d<闇の王>が持ってんのは――<破壊のルーン>だったよな。

e……厄介だな。ただでさえ強敵たろうに、さらに強力な攻撃手段まで有しているのは――

tなんとかなるなる!それに<破壊のルーン>を手にいれれば、開くんだよね?

アイリスたちやリューちゃんが目指してた……<約束の地>へのとびらが!

r……カイルさん。

………… 

lアイリス様。ーつ、懸念が。

mレベッカ?どうしたの?

l以前センテリュオで、アイリス様は仰られました。

7つの<大いなるルーン>を全て集め、<約束の地>を蘇らせることで、我々は<闇>を討ち倒すことができると。

――はい。確かに。

m……でも、その最後のピースは、<闇の王>自身に握られている……

lそういうこと。

……確かに、不安はあります。

ですが、もうこれ以上――<闇の王>を好きにさせるわけにはいきません。

dだな。奴を放っといたトコでルーンが戻ってくるわけでもなく――

u……うむ。これ以上、<闇>の犠牲者を増やすわけにもいくまい。

nそうね。……勝負所、というやつよ。

k…………

iコジロー?

kフム二ール、あんたはどう見る?

どう攻めるのが、正解か。

f…………

そうだね、ことこの状況では、戦力を分散させるのは得策じゃあないかもしれない。

僕も同行するよ。未知を警戒する『眼』はーつでも多い方がいいからね。あとは――


gもちろん、あたしも行くわ。

目的地に<闇の王>が潜んでいる以上、総力戦になる可能性は高いもの。

グローザさん……!

hあ、やっと来ました。どこにいたんですか?

g……精神集中。決戦はもう、近いんだから――

eああ……そうだな。

hあ、そういえば……

<大いなるルーン>の管理はどうしますか?

t今までは、もしものりすくをけーげんするために、みんなバラバラで持ってたもんね?

k今回は皆で乗り込むんだ。その必要もねえさ。

ルーンの力を限界まで引き出せるアイリスに、今のうち全部託して――

……あの。お願いがあります。

できれば、来たるべき瞬間までールーンは各々で持っていていただけませんか?

dあん?どうしてだよ?

目的地に<闇の王>が潜んでいる以上、何が起こるかわかりません。

ですから……いざという時のため一人ひとりが身を守るための手段は多い方がいいと思うんです。

h……アイリス……

r心配してくれるのは嬉しいけど――

k……あいよ。わかったぜ、アイリス。

だが、いざって時には、ルーンの力を引き出せるアイリスに託す。いいな?

……はい!


eわかった。責任をもって管理するよ。

d腕もがれようが、誰にも渡さねえさ。

h……おっけーです!

r必ず守り通すよ。カイルさんを助けるためにも……

n承ったわ。

l了解。



<――そして――>


eようやく見えてきたな……

hあれが、瓦陳の島スヴェリオ……?

……ねえ。なんか島の周りだけ、妙に暗くない?

あれは、まさか……

島全体が――

――<闇>に、覆われている……!




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story4 予兆



それじゃ、バロン。毎回ごめんだけど――

……飛行島の留守をお願いします。


b任せて下さい。どうか、これからの戦いに専念を。

キャトラも、それに主人公も気をつけるのだぞ。

まっかせて!アイリスも主人公も、アタシがしっかり見てるから!

うん。頼りにしてるね、キャトラ♪

bほうほうほう。これは頼もしいな。

hはいこれ、お弁当のパイ♪

わあ、こんなにたくさん……!

ちょっとちょっと、ヘレナったら作りすぎー!

hだって、これから出発する全員分だもの♪

ありがとうございます。大事にいただきますね♪

bかなり重そうだが……

hパイの重さは生命の重さ、っていうでしょ?

そうなんですね。

bほう、ほうほう……?

たぶんゆわない。

主人公の腕、ぷるぷるしてる……

bはっはっは。だらしがないぞ、主人公!

行ってく行ってくるわ!ご飯作ってまっててね!

hええ。がんばって♪

b全員そろって、戻ってくるのだぞ。

h――主人公。

h……ううん。なんでもないわ。

ちゃんとアイリスちゃんたちを……みんなのことを守ってあげて。

男の子なんだから♪


 ***


h……大丈夫かしら。

bどうした、ヘレナ?らしくもない。

hどうしてでしょう。嫌な予感が、胸を……

b……彼らなら、大丈夫だ。どんな困難であろうと、これまでの旅で培った強さと絆があれば――

力を合わせて、きっと乗り越えられるだろう。

h……ええ。そうよね……!

さて、こうしてはいられないわ!夕食で振る舞う打ち上げパイの準備をしなくっちゃ♪

bあれだけ弁当にパイを渡して、夜もパイなのか……?

hパイの重さは生命の重さ♪


 ***


――来るか。




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