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イズロム・ガドラ

最終更新日時 : コメント(0)
イズロム・ガドラ CV:
2017/00/00



あらゆる魔法にはいくつかの特徴がある。

クセ、って言い換えたほうがいいかもしれない。

それは使い手のクセだったり、魔力の特徴だったりと様々だ。


そして妖精である僕は、それを見破ることができた。


「イズロム!」

「おう!」


僕の主人――イズロム・ガドラは、僕の背中に指を当て、僕と『視界をリンク』させる。

僕の目を通して見ると、「特徴」や「クセ」が浮き彫りになるんだ。


次の瞬間、魔法円がいくつも空中に展開される。

簒奪(さんだつ)の魔法円。

相手の魔法を無理矢理奪い、自分のものにして相手に返す――。

それが彼だけが使える、唯一にして最強の盾、そして矛だった。


「ふぅ、乗っ取り完了! ずいぶんとダサい魔法だなぁこりゃ」

「それでも攻撃力はスゴイよこれ。いい魔法だし、少し借りよう」


主導権がイズロムへ移り、敵の魔法使いは慌てふためいた。

当たり前だよ、騎士で言えばいきなり剣を盗まれるようなもの。

ずるい戦い方だ、って言う奴もいるけど、僕はそうは思わない。

だって、いつだって勝った奴が正しいんだから。


「フムフム……なるほど? こうしてやれば……」


バキバキと音を立てながら、氷がその大きさを倍加させ、形を変えて龍になった。

彼の真骨頂はここにある。奪った魔法を組み替えて、自分のオリジナルにしてしまうんだ。


「これでダサくなくなったかな? なあアンタ、そう思わないか?」


……ああもう、敵さん怒っちゃったよ。

毎回毎回相手を挑発しないでほしいな、と僕は思う。


「イズロムはいじわるだなぁ……まあ、そこがいいんだけど」


お互いに笑いながら、僕らは杖を振り上げた。動きに合わせて、龍が空を舞い踊る。

不敵な横顔を見つめて、僕は思った。


これからもずっと、彼についていこう。

ずっとずっと、一緒に!




コメント (イズロム・ガドラに対して)

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