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【アナデン】妖精様の言うとおり Story

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最終更新者:にゃん
アナザーエデン・サブストーリー
「妖精様の言うとおり」



「妖精様……どうか愚かなわたくしめをお許しください……。」

「ん?何だあの子は。おーい!どうしたんだ?


「あら行きがかりのお方……。

この泉に大事にしていた物を落としてしまいまして……。大変貴重なものなのですが……。

「泉の妖精様にどうにかお許しをいただき返してもらおうと祈りを捧げていたところです。

「……泉の妖精?普通の沼に見えるけど……。

沼の底に落ちたんだろ?結構深さもあるみたいだし取り戻すのは難しいんじゃ……。

「いいえ!祈っていれば妖精様が助けてくださるのです!

おお!妖精様!愚かなわたくしめをお救いください!!


<泉?の中から声が聞こえる……。>


 泉に異物を投げ入れたる愚かな者よ。

 失せ物を取り戻したくばナミダソウを泉に捧げるがよい。


「!?今のは……。

「妖精様……!私の祈りを聞き届けてくださった!

聞きましたか?聞きましたよね?

「ああ……まあ。ナミダソウを持って来いとか言っていたようだが……。

「ナミダソウですか……。困りましたね……。

ナミダソウはソル平原の奥地に生える植物なのです。

しかしソル平原は恐ろしい恐竜が歩きまわるところ。私のようなものではとてもとても……。

ああ!誰か私の代わりをしてくれる腕っぷしの強い者がいれば!

おお!妖精様!わたくしめに救いの手をお差しのべください!

「……。

「……」

「……」

「おや?おやおやおや?

行きがかりの人どうも腕っぷしに自信があるご様子……。

おお!わかりました!これも妖精様の思し召しなのですね。

「ええ!?」

「わかりました。あなたがここに来たのは妖精様の意志なのです。

妖精様はあなたにナミダソウを採ってきてもらうようにささやいていらっしゃいます。

「妙なのにからまれたな……。

でナミダソウだっけ?それを採ってくればいいんだな?

「話がはやくて助かります。ナミダソウはソル平原の奥地にはえた草です。

それでは私はここで祈りを捧げておりますので。ナミダソウを手に入れたら再びこちらにいらしてください。


 ***


<ナミダソウを手に入れた>


 ***


「どうか愚かなわたくしめをお許しください……。

「おーい!ナミダソウもってきたぞ。

「ああ!妖精様はやはり私をお見捨てにならなかったのですね!

「と、とりあえず渡しておくよ。

「ええ。たしかにナミダソウですわね。

ではさっそくこのナミダソウを泉の妖精様にお納めしましょう。えい!

「おいそんな勢い良く投げ込まなくても……。


 娘よ……よくぞナミダソウを手に入れた。

 失せ物を取り戻したくば次はケモモの実を2つ持ってくるがよい。


「……やけに現金な妖精だな。

「おお!妖精様!!愚かなわたくしめを導いてくださる!

なんと慈悲深いお方だろう!新たな試練を与えてくださるなんて!

「……。

でも困りましたわ。ケモモの実もまたソル平原の奥地になるくだもの。

私のようなものではとてもとても……。

誰か代わりに採りにいってくれる方はいないものか……。

「じゃ、じゃあ。オレはこれで……。

「おや?おやおやおや?

あなた……妖精様の試練を前にしっぽを巻いて逃げ出すと?

か弱き乙女が困っているのに見捨てていくのですか!?

おお!なんという悲劇!

「わかったわかった。採ってきてやるよ……。

ケモモの実ってのはどんなやつなんだ?

「それでこそ妖精様の使いです。ケモモの実はソル平原になるくだものです。

それでは私はここで祈りを捧げておりますので。

ケモモの実を手に入れたらこちらにいらしてください。


 ***


<ケモモの実を手に入れた。>


 ***


「ああ!旅の人……。私を見捨てずに戻ってきてくれた!妖精様への祈りが届いたのですね……。

「……。

とりあえずこれケモモの実。

「ええたしかにケモモの実ですわね。

ではさっそくこのケモモの実を泉の妖精様にお納めしましょう。

えい!

<娘はメモモの実を泉?に投げ込んだ。>

「……。


 よくぞケモモの実を手に入れた。

 失せ物を取り戻したくば次は私との婚約を誓うがよい。


「婚約ですか?妖精様……?それはどういう……。


 言葉の通りの意味だ。

 さぁ泉に向けて誓いたまえ。

 ムシャムシャ……。


「ムシャムシャ……?

おい。この妖精何かおかしいぞ?

「妖精様に向かってなんてことを言うのですか!

わかりました妖精様。私で良ければ婚儀を結びましょう。

ですからどうか私をお救いください。

「おいおい……。そんなことしたら落し物どころじゃないだろう。

大体こんなこと言うやつがあんたの言う妖精様なわけないよ。

言うことを聞く必要はない。」


 くそ……やかましい小僧だな。


 やい、お前は関係ないだろう。

 さっさとどこかに行ってしまえ!


「ようやく化けの皮がはがれたか。

おい!こそこそ隠れてないで出てきたらどうだ!この臆病者!


 臆病者……?

 オイラは臆病者呼ばわりされるのが
 世界でイッチバンキライなんだよ。


ええい!小僧め許さないぞ。

八つ裂きにしてやる!


 ***


「もう少しで……娘をオイラのものに……。ぐふっ。


「妖精様……!

「そいつは妖精なんかじゃない。ただの魔物だよ。

あんたをだまして利用するつもりだったんだ。

「なんと……。私はだまされていたのですね……。

「やっとわかってくれたか……。ん?あれは。


「なああんたが探していたのはこれか?

「それは……!

はい!これが私の落とした髪飾りです!

これを持っているということは……旅の人あなたはもしかして……。

「え?

「あなたが本物の妖精様なんですね!!

ああ……!やっぱり!ひと目みた時から感じるものがありましたもの!

こうしちゃいられない!はやくお供え物を持ってこないと!

「お、おーい!

行っちゃったよ。一体なんなんだあの子は。


「まあとりあえず問題の落し物は見つかったみたいだな。

本当にお供え物を持ってこられる前に退散するか。



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