唐伯虎
画像
ステータス
MIN | MAX | ||
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建造 | 特 | 428 | 781+5*2=791 |
農牧 | 良 | 89 | 425+5*2=435 |
制作 | 特 | 179 | 794+6*2=806 |
財務 | 優 | 339 | 611+4*2=619 |
探検 | 中 | 76 | 259+2*2=263 |
専属御宝 | 桃の枝 |
天賦
★2 | 任意の仕事を担当する時、一緒に作業する働き手の中に女性がいれば、女性一人につき、おまけで銅貨10枚を獲得する。 |
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★3 | 任意の仕事を担当する時、一緒に作業する働き手の中に女性がいれば、女性一人につき、おまけで銅貨25枚を獲得する。 |
★4 | 任意の仕事を担当する時、一緒に作業する働き手の中に女性がいれば、女性一人につき、おまけで銅貨50枚を獲得する。 |
物語
「なあ、話を聞いてみないかい?」唐伯虎は、体に舞い落ちる花びらを払おうともせず、桃の木の下に横たわっていた。雪が解けて湿った春の土が、彼の服にところどころ染みを作っている。
道行く人たちはみな嫌悪の目でこの酔っぱらいを眺め、中には侮蔑するように銅貨を数枚落としていく者もいた。
唐伯虎はそんな相手の態度に構いもせず、にこにこしながら、銅貨を一枚、また一枚と拾い上げた。「投げ銭どうもー!」
「もう少し強気に出たらどうだ、唐伯虎。」沈周と文徵明がやってきた。
「来たか。」唐伯虎は小指で耳を掻いた。
「ま、金に罪はないからね。俺みたいなもんからしたらなおさらだ。」銅貨を懐に入れながら、沈周と文徵明に言った。
「ほら、先週売れた絵の分だ。」文徵明は金が入った袋を渡した。
唐伯虎はそれを受け取ると重さをはかった。中の銅貨と銀貨がチャリチャリと音を立てる。唐伯虎は鋭く二人を見やると、問いかけた。「お前ら二人でどのぐらい足してくれたんだ?」
「べ、別に多くは……」
まだ言葉を続けようとする沈周を、文徵明は慌てて止めた。「お前が言うな、バレるじゃないか。」
唐伯虎は、沈周が慌てて否定するように振った手を制した。「もうとっくにバレてる。銀二両分だな。」
彼は立ち上がり、爪で桃の木に力強く二本の線を刻んだ。その木の幹には、いびつに曲がった爪跡が十本以上ついていた。既に潰されたものもあれば、新しいものもある。
「つけといた。」
寧王府を出てから、唐伯虎は収入がなくなり、絵さえも売れなくなってしまった。たまに売れた絵も、他人の名義を使ったものだった。沈周や文徴明は、友人のよしみで、しばしば密かに援助をしていたが、唐伯虎はそのたびに金額を書き留め、少しずつ返していた。
「寧王様に謝れば済む話じゃないか?」文徵明は説得する。
「俺は悪くないのに、なぜ謝る必要がある。」
「彼は親王さまで、お前は家臣の一人に過ぎない。」
「奴のほうが悪い。」
「どこが悪いんだ?」
「奴は天下を乱そうとしてる。」
「しかし、あの方にはきみの名声を傷つける力がある。」
「こっちだって奴の人柄を皆に伝えることが出来る。手がある限り俺は描くさ。」
「きみの絵を買ってくれる人はもういないぞ。」
「なら、口で伝えていくまでだ。」
その時、また人が通りかかった。唐伯虎は元のだらしない様子に戻り、声をかけた。「なあ、話を聞いてみないかい?」