沈万千
画像
ステータス
MIN | MAX | ||
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建造 | 劣 | 13 | 93+1*4=97 |
農牧 | 良 | 48 | 425+4*4=441 |
制作 | 中 | 58 | 243+2*4=251 |
財務 | 中 | 34 | 252+2*4=260 |
探検 | 優 | 57 | 596+6*4=620 |
天賦
★0 | 新しい区域を探索する時、必要な銅貨を2%節約する。 |
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★1 | 新しい区域を探索する時、必要な銅貨を4%節約する。 |
★2 | 新しい区域を探索する時、必要な銅貨を6%節約する。 |
★3 | 新しい区域を探索する時、必要な銅貨を8%節約する。 |
★4 | 新しい区域を探索する時、必要な銅貨を10%節約する。 |
物語
人生には無数の可能性があるが、結婚もせぬまま未亡人になり、そして自分と婚約者の家に貞節碑坊をもらうために、死ぬまで再婚が許されない人生になるだなんて、沈万千はどうしても思いつかなかった。
しかし、これが彼女の人生だった。自分の人生が、真っ二つに引き裂かれてしまったような心地だった。
引き裂かれる前の人生の彼女は、幸せな女の子だった。父親について万水千山を歩いた。それは彼女の名前の由来でもあった。行き先の特産品を買い集め、次の町まで行って品物を売り、一年中そうやって歩んできた。
沈万千の度胸と抱負は、とうに常人を超えていた。もし彼女が男だったら、きっと大商人となって、一族を出世させることができただろう、と彼女の父はよくそう言っていた。しかし彼女は女で、結局、嫁に行くという道しか残されていなかった。
沈万千は理解できなかった。嫁に行かなくたって、今まで通り商売を続ければ良いじゃないかと。
父は微笑んで首を振り、彼女に告げた。既に彼女の代わりに江南の名家、徐家の長男と婚約を結んだと。
沈万千は、一晩中泣いた。そして夜が明けた時、婚約者が亡くなったという知らせが届いた。
その時、沈万千は心のどこかで嬉しく思った。これで嫁に行かなくて済む、商売を続けられるのでは?
しかし、しかしだ……