杜甫
画像
ステータス
MIN | MAX | ||
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建造 | 劣 | 12 | 92+1*4=96 |
農牧 | 優 | 56 | 595+6*4=619 |
制作 | 中 | 33 | 251+2*4=259 |
財務 | 良 | 37 | 411+5*4=431 |
探検 | 中 | 27 | 236+2*4=244 |
天賦
★0 | 建築を強化する時、必要な銅貨を10%節約する。 |
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★1 | 建築を強化する時、必要な銅貨を12%節約する。 |
★2 | 建築を強化する時、必要な銅貨を14%節約する。 |
★3 | 建築を強化する時、必要な銅貨を16%節約する。 |
★4 | 建築を強化する時、必要な銅貨を20%節約する。 |
物語
春の雨はいつでも突然降り始め、通行人の足を止める。杜甫もその中の一人だった。
彼はやむをえず軒下で雨宿りし、茅を伝って落ちる雨の雫を見つめるしかなかった。一粒、二粒と、雨粒はぽつぽつと地面に落ち、水の跡を残して消えた。
百五十八滴目を数えた時、彼は静かに空を見上げた。どうやら、雨足はまだ弱まる気配がないようだ。ため息をつくと、腹がぐーっと鳴った。食事に行くつもりが、急な雨に降られれてしまったのだ。身にまとっているのがおろしたての服でなければ、雨の中ひとっ走りしていけたのに。
そばにいた人が、その腹の音を聞いて、思わず笑い声を溢した。杜甫は少し不快に思った。誰だって、空腹の時はあるだろう。まして彼は今日、まだ米の一粒も食べていなかった。杜甫の気持ちを察したかのように、男が小皿を差し出した。杜甫がそれを受け取ると、中には枝豆が入っていた。
こんなの、ただの酒のつまみじゃないか。杜甫は心の中で呟いた。すると男がまた何かを差し出してきた。見ると、なんと今度は本当に一壺の酒だった。
杜甫がその男に目を向けてみると、彼は既にほろ酔いになっていた。杜甫が受け取らないのを見て、杜甫の目の前で酒壺を振った。
「昼間から酒を飲むのか?」
「人生意を得(え)ば、須(すべか)らく歓(よろこび)を尽くすべし。」その男は独り言のように詩を詠んだ。
杜甫は目を輝かせた。「あ、あなたはまさか、李太白(りたいはく)か?」
その男はまた一人で詠み出した。「惟だ飲者の其の名を留むる有り。」
杜甫は拍手しながら大笑いし酒壺を受け取ると、ごくりと一口飲んだ。「天子呼び来(きた)るも船に上(のぼ)らず。」
詩を聞いたその男も大声で笑い出し、そして杜甫も、涙が出るほど笑った。
そこを通りすがった子供が、父の服の裾を引っ張った。「ねえ、父ちゃん見て!酔っ払いだぁ!」
父親は酒を飲む二人の様子を見て、子供に告げた。「いや、あれは知己っていうんだよ。」