石の街灯
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紹介
「悪鬼は提灯を持つ人を襲う」。
その噂を信じた住民たちは、夜道を歩くにも蠟燭や提灯を灯す勇気が持てなかった。真夜中に暗闇に手を伸ばして歩く人々の姿は、遠くから見ると、まるで百鬼夜行のように恐ろしかった。歩く者同士がぶつかったことで、さらに、「夜道を歩けば悪鬼と出会う」という噂まで広がってしまった。
長い間、人々は不安に怯えていた。夜道で怪我をする者が多くなり、夜回りの役人までもが全身傷だらけになったが、自分で転んだことを認めることもなく、すべては悪鬼の仕業だと信じ込んでいた。
知府は包帯を巻いた部下たちを見て腹が立ち、その日の午後、すぐに町内のあちこちに街灯を立て、毎日酉の刻になると、自分で明かりをつけて回った。
街灯が蘇州の夜を照らし、それきり誰も怪我をしなくなったが、みなは知府の安全を心配した。
「大丈夫、悪鬼が来ても、襲われるのは私ひとりで終わりだ。」
ステータス
所要材料 | 繁栄度・環境 |
500 | 繁栄度5・環境10 |