竹垣
画像
レベル
Lv.22
紹介
【装飾・竹垣】
葬式を終え、安はお爺ちゃんの家に戻ってきた。
一年以上も帰っていなかったが、ここにあるすべてが、記憶の中のままだった。
家の裏には畑があり、お爺ちゃんは竹と丸太で畑を囲う竹垣を作った。
竹垣に囲まれた中は、お爺ちゃんによって区画分けされ、野菜を植える畑があれば、花を植える畑もあった。
安は竹垣の外に出てみた。その中で働くお爺ちゃんは、もういない。
安が手を置いた竹垣には、お爺ちゃんが植えたツタが懸命に蔓を伸ばしていた。
「あと二、三年もしたら、竹垣がツタだらけになってしまうのう。」
お爺ちゃんは病気になった頃、よくこう言っていた。
あの時、安は外から帰ってきたばかりで、お爺ちゃんの重い病気の世話に手一杯で、その言葉など気にも留めていなかった。
今思えば、お爺ちゃんは別れを惜しんでいたのだろう。
ステータス
所要材料 | 500 |
繁栄度・環境 | 環境10 |