竹垣の扉
画像
レベル
Lv.22
紹介
【装飾・竹垣の扉】
竹垣に囲まれた庭には、門があった。
それはかつての家の扉で、家を改築した時に、お爺ちゃんが移して庭の門にしたものだった。
安は帰ってくるたび、門の下に立っては、お爺ちゃんの姿を探したものだ。
安は手を伸ばし、門の柱に絡みついたツタを払った。
そこには、いくつものキズが刻まれている。
このキズは、安が子供の頃、お爺ちゃんが何度も身長を測ってくれた印だ。
刻まれた跡は少しかすれてしまっていたが、安の頭の中には、ここで過ごしていた頃の思い出が鮮明に残っている。
庭から出た安は、すくすくと成長している野菜と花へ目を向けた。
「きみたちも、お爺ちゃんの帰りを待ってるの?」
すべてが馴染み深いはずなのに、何もかもが知らないもののように見えた。
庭には、枯れ枝や落ち葉が散らばっていた。
安は箒を持って、掃除を始めた。
「これからは、僕がきみたちの世話をするからね。」
ステータス
所要材料 | 800 |
繁栄度・環境 | 環境10 |