羅素月
画像
ステータス
MIN | MAX | ||
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建造 | 良 | 87 | 423+6*2=435 |
農牧 | 優 | 337 | 609+5*2=619 |
制作 | 特 | 177 | 792+3*2=798 |
財務 | 良 | 243 | 439+2*2=443 |
探検 | 良 | 107 | 434+6*2=446 |
専属御宝 | 梅の枝 |
天賦:修行
★2 | 丹薬炉で仕事をする時、必要な薬草を30%節約し、かつ、必要な働き手の数-1。 |
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★3 | 丹薬炉で仕事をする時、必要な薬草を50%節約し、かつ、必要な働き手の数-1。 |
★4 | 丹薬炉で仕事をする時、必要な薬草を80%節約し、かつ、必要な働き手の数-2。 |
物語
豪雨が、羅浮山にある百年の道観を、そして、羅素月の梅園も壊してしまった。道観の修繕費を集めるために、彼女は残った瓦礫の前に賽銭箱を設置した。彼女を見舞いに来る地主や金持ちの商人たちは、みな悲しそうな面持ちで彼女に慰めの言葉を掛けたが、再建の話をすると、途端に世知辛さを口実に並べ立て、線香の一本も手向けずにそそくさと立ち去っていった。羅素月は空っぽの賽銭箱を見つめると、道衣を脱ぎ、作業服に着替え、自分の手で道観を直そうと決心した。一生懸命木材を引きずりながら少しずつ動かしていると、急に軽くなった。いつの間にか、山の下の村人が代わりに木材を担ぎ、道観へと歩き出していた。道観にはすでに多くの人が集まっていた。煉瓦を積む人、土をこねる人、梁を組む人……羅素月は「こんなところで何を?」と不思議に思った。村長が答えた。「村の者の半分は村の修繕に、もう半分は手伝いに来ております。皆で決めたのです。」羅素月は目頭が熱くなり、言葉を詰まらせた。彼女の感謝の気持ちを、村長は察してくれた。「お礼は結構ですよ、道長さま。あなたが日頃、子供たちに勉強を教えて下さっていなければ、村は今でも貧乏なままでした。子供たちに、この山奥から出る力を授けて下さり、ありがとうございます。我々にはそのご恩を返すこともできませんが、せめて少しでも、道観の復興の力になりたいと思っておるのです。」そして半年後、道観はすっかり見違え、羅素月の弟子が道長に就任した。そのさらに半年後、麓の村に梅の花が咲いた。梅の木一本一本に、道観の修繕に手を貸した村人の名前が刻まれており、山奥の村もいつしか、梅の村と呼ばれるようになっていた。しかし、この梅の木を植えた羅素月の行方を知る者は、誰一人としていなかった。