端木偃
画像
ステータス
MIN | MAX | ||
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建造 | 劣 | 23 | 67+1*2=69 |
農牧 | 良 | 107 | 434+4*2=442 |
制作 | 優 | 142 | 613+5*2=623 |
財務 | 特 | 157 | 795+7*2=809 |
探検 | 優 | 337 | 609+4*2=617 |
専属御宝 | 操り人形 |
天賦:操り
★2 | 財務の仕事を担当する時、3%の確率で即座に完了する。かつ、必要な働き手の数-1。 |
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★3 | 財務の仕事を担当する時、5%の確率で即座に完了する。かつ、必要な働き手の数-2。 |
★4 | 財務の仕事を担当する時、10%の確率で即座に完了する。かつ、他の働き手が不要になる。 |
物語
端木偃はある潰れた人形劇小屋の前を通りかかった。廃業して久しいようだ。かつて劇団で芸を学んだ時に師匠から受けた「舞台に塵を積もらせてはならぬ」という訓示を思い出し、彼は小屋に入り、掃除をした。出ようとした時、ボロボロになった人形たちが目に入った。見るに堪えず、せっかくだからと人形たちを簡単に直してみた。端木偃が人形を手に周囲を見回してみると、まるで、幕の後ろで人形を操って演技を披露する人形遣いや、幕の前で手を叩く観客の姿が見えるようだった。彼は嘆息した。緊張のあまり観客の前に立つこともできず、何度も舞台でやじを浴びた。その性格じゃなければ、今頃柳一嗓と並ぶ新人役者になれていたかもしれない。思いを断ち切るように、端木偃は人形を持ち、舞台に上がった。幕で姿を隠し、手だけを出し、繰り人形を動かした。蝉の羽根のように薄い布越しに、人形の動きを観察しながら、何度練習しても一度も成功しなかった『拾画』を歌い始めた。舞台は、人形二、三体の共演がやっとなほど小さかった。しかし、崑曲への愛と自らへの悔しさを込めるには十分な広さだった。彼は人形を操った。人形は彼の物語を演じた。最後の台詞が終わり、端木偃の気持ちはすっきりとしていた。舞台に別れを告げようとした彼の耳に、拍手と歓声が届いた。幕から出ると、ボロボロの舞台の前は、観客でいっぱいになっていた。彼らは「次の公演はいつだ?」と熱のこもった目で尋ねてきた。一瞬きょとんとした端木偃だったが、すぐに「ここの修繕が終わったらね」と笑った。帰っていく人々の後ろ姿を見送りながら、彼は初めて、やり切った気持ちを覚えた。