弄水軒
概要
レア度 | 画像 | マス |
---|---|---|
効果
55
入手方法
桃花村の謎
物語
村に、ある一軒の家があった。村長は、子供たちがその家に遊びに行くことを決して許さなかった。子供たちは、家の中に何か特別なものが隠されているのではと、好奇心に駆られていた。谷は少年たちを呼んで、ある夜、探検に出かけることにした。中は真っ暗で、ポタポタという水音が部屋に響いていた。少年たちは額に汗をにじませながら、一歩一歩慎重に進んでいった。突然、背後から声がした。「あんたたち、何してるの?」振り返ると、髪を振り乱した人が、手に持った提灯で顔の半分を照らし出していた。少年たちはびっくりして冷や汗を流し、ぶるぶると身を縮こまらせた。「何者だ!」谷は一番前に立って、震える声で尋ねた。「もう、私よ、西!」ただの西だった。谷がそのわけを話すと、西は興味を示した。西が提灯を持って先頭に立ち、男の子たちは彼女の後に続いた。しかし部屋の中は真っ暗で、一つの水たまりのほかには、何もなかった。子供たちはがっかりした。結局、想像していたような恐ろしい場所ではなかった。村の見回りから帰ってきた村長が、弄水軒に明かりが灯っているのを見て、近づいた。見つかった子供たちは、村の入り口に立たされた。西は谷を見て腹が立ち、彼の肩を力いっぱいつねった。「あんたのせいよ!探検なんかするから!」「お前が勝手についてきたんだろ。それなのに俺のせいにするなんて、何なんだよお医者ちゃんは。」