醮祭大典
概要
レア度 | 画像 | マス |
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効果
55
入手方法
イベント
物語
羅素月は下元節に醮祭大典を執り行い、除災の祈りを捧げた。民たちもまた道観に赴き、醮台でお祈りをした。「息子は何年も外で商売をしております。出世より何より、無事でさえいてくれれば、それで十分です。ですが私は体が年々悪くなる一方、息子の帰りを待てるでしょうか……」白髪の母親が、震えながら線香をあげた。「おやじは去年大病を患い、寝たきりになってしまいました。昔は有り余るほど元気だったのに……」若者が声を詰まらせながら父親のために祈った。その時、民衆の中から、一人の子供が仰ぎ見ながら問いかけた。「お祈りって……本当に意味あるの?」「ありますよ。」知府の声が道観から響いた。「あなたのお父様のために医者を呼びました。それと……」白髪の母親に手紙を差し出した。「ご婦人、息子さんからのお手紙です。来月には帰ってきますよ。」願いが叶った皆は、神に感謝し供物を捧げようとした。しかし、羅素月はその果物や食料をやんわりと断った。「みなさんが勇気をもって苦難に向き合ったことこそ、最大の誠意なのです。」問いかけた子供は、悲しみに暮れていた人々が今は喜ぶ姿を見て、悟ったように呟いた。「お祈りは、本当に意味があるんだね!」