騰雲寺
概要
レア度 | 画像 | マス |
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効果
55
入手方法
イベント
物語
沈家の父は病気にかかり、江南水都に行く気力を失ってしまった。彼は息子の修を呼び、自分の願いを叶えてほしいと頼んだ。「修、ワシはずっと江南の騰雲寺を見に行きたいと思っていたが、もう叶わない。ワシはもう歩けん、代わりに行ってくれないか。」父の願いを受け、修は江南水都にやって来た。住民に騰雲寺について尋ねてみると、大量の情報を得て混乱した。「騰雲寺へ行くのか?ダメダメ!あの寺は断崖絶壁にあって危ないぞ!」「ちょっとこいつのデタラメを聞くな!騰雲寺は何年も風雨にさらされても倒れなかったんだ、あれほど堅固なものはないよ。」「お前さん、南へ十里ほど歩けば、麓に小屋がある。そこから東へ三、四里行けば着くよ。」「いやいや……聞け若者よ、騰雲寺は北の丘陵の中腹にある。そこでおみくじを引いたワシの祖母ちゃんが言ったんじゃ!間違いない!」「お兄ちゃん、大人たちが知らない秘密を教えてあげる。騰雲寺はね、足が生えて夜歩くんだよ……」……それぞれの言葉を聞いた修は、真実は自分の目で見極めろといつも父が言っていたことを思い出し、人々に礼を言って出発した。江南水都をその足で歩き回って一年、修はついに騰雲寺に辿り着いた。下から見上げると、騰雲寺は切り立った崖の上にあり、絶壁に設けられた桟道は、実に壮観であった。その瞬間、この一年の苦労がよぎり、父が修を騰雲寺に来させた意味を悟った。真実は道中にあり、自分の目でこそ見極めなければならないのだ。