酔仙楼
概要
レア度 | 画像 | マス |
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効果
55
入手方法
イベント
物語
町に新たに開かれた酒楼には、「一甕、仙人も酔う」と書かれた大きな酒旗が掲げられていた。「うちの酒は、酒仙の劉伶も酔う美酒さ!」店主は売り声を上げた。酒に強いと自負している李白は不服そうに、大股で酒楼に入った。「一番いい酒を一甕だ!」「あいよ!」店主は目を細めて笑い、せっせと酒を運んできた。李白は一杯飲み、「いい酒だ!長安で飲んだのといい勝負だ」と評した。長安の酒はいい、と李白はまた一杯飲み、昔日の思い出に浸った。昔長安に在りて花柳に酔ひ、五侯七貴杯酒を同じくす。気岸遥かに凌ぐ豪士の前、風流肯へて他人の後に落ちんや!残念ながら、過去の日々は取り戻せない。一杯、また一杯と、李白はいつしか酩酊していた。彼が酔いから醒めると、一つの酒甕が底をついていた。「なんていい酒だ!」李白は感嘆し、酒楼の壁に大きく「酔仙」と二文字を題し、ふらりと去って行った。その後、酔仙楼は町一番の酒屋として知られるようになった。「うちの酒は、酒仙ばかりか、詩仙すらも酔う美酒さ!」店主は売り声を上げた。