木犀の宴
概要
レア度 | 画像 | マス |
---|---|---|
効果
2010
入手方法
イベント
物語
範可道は中秋節に木犀料理大会を催した。参加者は木犀にちなんだ料理を持参する決まりで、範可道はわざわざ寺院の住職を招き、審査員を頼んだ。参加者たちが持ってきた料理は様々だった。木犀風味蓮根のもち米詰め、木犀酒、木犀餅、木犀月餅……範家の庭はたちまち濃厚でかぐわしい木犀の香りに包まれた。そこに、遅れてきた範家の妹が白磁の壺を持って現れた。「皆さんどれも素敵な発想ですね。私は木犀の飴しか用意できませんでした。」参加者は冗談交じりに「飴は料理じゃないだろう、ダメじゃないか」と妹に言った。「料理は一時しか食べられません。私はこの壺に、木犀の味をすべて閉じ込めました。中秋節が過ぎても、秋の味覚を、すべての季節で楽しめますよ。審査員さん、いかがでしょうか?」審査員は頷いた。「一時の味より一年中楽しめる味を、というわけですね。今日の勝者は、こちらのお嬢さんです!」「うちの妹は、とんちが利くのが唯一の取り柄なんだ。」そして宴が始まった。満月が昇り、範家の庭には談笑の声が絶えず響いた……