兎屋台
概要
レア度 | 画像 | マス |
---|---|---|
効果
20
入手方法
イベント
物語
泥兎職人の張は子供の時から恥ずかしがり屋で人と滅多に口をきかず、兎だけがお気に入りだった。母は彼が寂しいのではないかと心配し、五歳の誕生日に一匹の兎を贈った。張は大喜びで、毎日兎に野菜の葉と綺麗な水を与えたりと、とにかく尽くした。張にとって兎は親友で、兎にだけは心を打ち明けられた。兎はいつもモグモグと咀嚼音で応え、寂しさを紛らわせてくれた。それから三年後、秋も半ばの早朝、張は兎が病死しているのを発見した。張は一日中泣いた。母は彼を抱きしめ、「今日は中秋節、兎さんはお月さまに帰ったのよ」と言い聞かせた。そして大人になった張は、泥人形作りの技術を身につけた。彼は兎しか作らず、「泥兎職人の張」として有名になった。毎年中秋になると、張は月を見上げる。きっと月にいるであろうと、彼の兎を想って。