根彫刻の花台
概要
レア度 | 画像 | マス |
---|---|---|
効果
2010
入手方法
イベント
物語
「誰も俺の作品を理解してくれない……」展示会の客たちが帰ったあと、大毛は落ち込んでため息をついた。「やっぱり切って薪にするか。」「待ちなさい!」大毛が自分の根彫刻の花台を薪にしようとしたその時、後ろから畳山師の計辰の声がした。「完璧な作品だ!」「ありがとう、俺を慰めてくれたんだよね……けどもういいんだ、才能がないのは分かってるから。」「この花台を売ってくれないか?ずっとこんな自然と渾然一体の花台を探していたんだ。幕友さんの招待を受けて良かったよ。」計辰の真摯な眼差しを見て、大毛の目に涙が浮かんだ。世の中にたった一人でも理解者がいてくれれば、創作することに価値はある。このわずか数日で、大毛は根彫刻職人の苦悩と幸福の両方を知った。