哪吒像
概要
レア度 | 画像 | マス |
---|---|---|
効果
5
入手方法
ガチャ(封神)
物語
町の小さな道観には、いつの間にか哪吒像が置かれていた。像は泥でできているが、実に堂々と立派なものだった。そのことが伝わり、参詣者は後を絶たなかった。李宝児は幼い頃から哪吒に憧れ、哪吒に関するものならなんでも見てみたいと思っていた。ある日の食事では、レンコンの汁物を見て李宝児はそれを哪吒の腕だと言って泣きわめき、以来食卓に二度とレンコンが出されることはなかった。大人たちはあまり彼を理解しておらず、唯一の理解者であり親友である太っちょも、両親と共に旅に出てなかなか帰ってこない状態だった。李宝児は太っちょに会いたくて仕方なく、哪吒に彼のことを尋ねようと決心した。李宝児は哪吒ならきっと助けてくれると信じていた。なぜなら哪吒はとても熱心な人物で、自分も彼が大好きなのだから。ある晴れた日の午後、李宝児は長い間貯めておいた小遣いを取り出し、香燭と果物を買い、道観に向かった。大殿には誰もいなかったが、長机の上の香燭は点けられたばかりのようで、お供え物の果物は香り立ち、そのみずみずしさは、誰かが願掛けをした直後のように思われた。李宝児は香燭とお供え物を置き、信心深く一礼をして、願いを囁いた。「哪吒さん、親友の太っちょが旅に出たきりなかなか帰ってきません。いつ戻ってこられるのかわかりませんが、どうか彼の無事をお守りください……」「えーん……」大殿の中から突然泣き声が響き渡り、李宝児はびっくりした。よく聞いてみると、声は像の後ろからしており、どこか聞き覚えがある気がした。勇気を振り絞り、確かめようとしたとたん、像の影から太っちょが出てきた。幻覚を見ているのかと李宝児が目をこすった次の瞬間、太っちょが飛びかかり、強く彼を抱きしめた。「李宝児、ただいま!」「太っちょ?なんでここに?哪吒さんの法術?!」「違うよ、今日帰ってきたばかりで、ここの哪吒像を見に来ただけ。で、君が入ってくるとこを見て、びっくりさせたくてわざと隠れてたんだ!」「よかった、じゃあまた遊んでくれるんだね!」李宝児は、太っちょとの再会は哪吒のおかげだと確信した。それ以来、彼はしばしば友達にこう伝えたのだった。「もし友達と離れ離れになったら、哪吒に願掛けするんだよ。人たちを再会させるのを手伝ってくれるんだ!」