青灯寺
概要
レア度 | 画像 | マス |
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効果
5510
入手方法
イベント
物語
ある日、同一和尚は小坊主との旅の途中、青灯寺を通りかかった。小坊主は、目の前にひろがる寺院を見て興奮し、あちこちを指さしながら言った。「わあ、お師匠さま見て、僕が今まで見てきた中で一番荘厳で立派な仏像です!」「座布団の蓮の花、すっごくきれい!すっごく柔らかいです!」「このお堂、僕たちのお寺全体よりも広いんじゃないですか?」「こんなお寺で修行できたら、きっとすぐにでも悟りが開けそうですよ!」楽しそうにはしゃぐ小坊主を見つめる同一の表情は、神妙なものだった。青灯寺に一泊しようと提案すると、小坊主は喜んで承諾した。翌朝、同一の前に立つ小坊主の目の下には、大きなクマができていた。「お師匠さま、もう出発しましょう……この寺院は蝋燭が一晩中光って、明るすぎて全然眠れませんでしたよ!道端の石を枕にして寝たほうがマシでした!」それを聞いた同一は大きく笑った。「この事を通して、何かわかったかね?」「人んちがどれだけよくても、住み慣れた自分ちに勝ることはない!」同一は、小坊主の坊主頭をぺしっと叩いた。「ある者は豪邸に住みながら一日中苦しみ、ある者は陋室に住みながら常に楽しむ。悟れるかどうかは、全て己の心境次第だ。」「はい、お師匠さま。」「外見に目が眩み、悟るどころか一歩遠ざかるお前を見て、師匠として苦しかった。今夜の読経は一刻追加だ!」言うや否や、同一は寺院から出ていった。小坊主はうなだれていた頭をさらにしょんぼりと垂れ下げた。