昇龍門
概要
レア度 | 画像 | マス |
---|---|---|
効果
10
入手方法
ガチャ(輝煌)
物語
龍吟殿は完成したが、朱元璋はその正門が小さいと感じた。
こんなに小さな門では、青龍が出入りするのに窮屈ではないのか?朱元璋はなかなか満足いかず、何度も職人に改修させた。門を担当する職人は大いに悩み、親方に報告した。
「親方、これ以上高くするのは無理です!もっと高くしたら掟に反し ます!」
親方は顔も上げずに言った。
「掟だぁ? 今は誰の天下だ?陛下のご命令こそすべてだ。」
職人はさらに悩んだ。
「掟じゃなかろうと、これ以上高くしようにもそんな大きな木材はないです。」
親方は考えた。
「それもそうだな。とりあえず仕事に戻れ、俺が何なんとかする。」
翌日、親方は朱元璋を訪ねた。
「陛下の恩を賜り、霊験あらたかな神龍が私の夢枕に立ちました!」
「ほぅ?」朱元璋は大変喜んだ。
「それで神龍は何と?」
「神龍曰く、堂々たる神は凡人と同じ門からは出入りできぬ、上空には神の為の道があり、これ以上門を高くすると、その道を塞いでしまい不愉快である、と。
「一理あるな!」
朱元璋はしばらく思案して続けた。
「堂々たる神龍は天高く昇って然るべき。命を下そう、門はこれ以上高くせずともよい。その代わり、朕が門に名を授けよう!」
翌日、「昇龍門」と書かれた扁額が門に掲げられた。職人たちも一息つき、親方を称賛した。