大理寺
概要
レア度 | 画像 | マス |
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効果
50
入手方法
イベント
物語
いつの頃からか、大理寺の前にはいつも果物が並んでいた。
狄仁傑は、「贈り物はご遠慮願います」と何度も掲示し、食べ物を無駄にしないよう呼び掛けたが、果物を贈りに来る人々は増える一方で、しかも置くとそのまま去ってしまう人ばかり。
もはや打つ手もなく、狄仁傑は聶隱娘と鍾馗に助けを求めた。
ところが、二人が現れると事態はさらに深刻になってしまった。
「暑いので、桃を召し上がって喉を潤してください」
と、人々は果物を手渡ししようとした。
二人が拒む様子を見せると、人々はまた果物を置いて去っていった。
聶隱娘が果物かごを見ると、果物には綺麗な字でこう書いてあった。「狄さまに感謝します」
狄仁傑が大理寺の寺丞になって以降、一年以内で今までの未解決事件をすべて解決してみせたため、みんなは感謝の意を込めて、手づから植えた果物を贈っていたのだ。
狄仁傑は、聶隱娘と鍾馗に布巾を渡し、三人で果物に書かれた文字を消し、夜闇の中、果物をもって出かけた。
次の日、人々が扉を開けると、家の前に《盗難・詐欺防止の手引き》という冊子とともに、果物が数個置かれていた。果物には、「皆さんに感謝します」と綺麗に書いてあった。