觴詠の幽情
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紹介
あれは、春風が柳をそよがせる三月上旬のことだった。
訓と正は、他の仲間たちと誘い合わせて、城外の山陰にある亭台に行き、踏青(とうせい)と修禊(しゅうけい)をおこなった。
周囲には神々しい高き峰がそびえ、細柳や青松、そして清流に囲まれていた。
先人たちは川から水を引き、ここで曲水の宴を催していたという。
そして今、ここには、書院の若者たちが集り、ひとりひとり川のほとりに座り、詩を吟じたり、酒を酌みかわしたりしている。
彼らはもうすぐ、秋の試験を受けるために、旅に出ることになる。
これは、最後の遊宴なのだ。二度と会うことがない人も多いだろう。
集った若者の誰もが活気に満ちており、別れを口にしようとする者は一人もいなかった。
正は盃を持ち上げ、友人たちに告げた。
「今日は琴を持って来られず、場を盛り上げられないことが、誠に残念だ。」
そばにいた訓が、盃の酒を飲み干して、豪快に詠い出した。
「詩を吟じ詞を作り、勧むる酒を辞すること莫れ。百事尽く去り、唯余るは酒と詩。」
一杯を飲み干し、そしてもう一杯飲んで詠う。
「新豊の美酒斗十千、咸陽の遊侠少年多し。相逢うて意気君が為に飲む、馬を繋ぐ高楼垂柳の辺。」
ステータス
所要材料 | 数 |
4000 | |
150 | |
170 | |
6 | |
繁栄度・環境 | 繁栄度220・環境10 |
経験値 | 4079 |
最大建造数 | 3 |