読書堂
概要
レア度 | 画像 | マス |
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効果
55
閑人住宅
入手方法
桃花村の謎
物語
村長は、村の子供たちに知識を学ばせ、毎日のようにふざけるのをやめさせるために、人を集め、共にこの読書堂を建てた。茅屋と竹垣、粗末な造りだが、村長の子供たちに対する配慮がうかがえた。毎朝いつもなら子供たちが畑ではしゃいでいる時間だったが、今、彼らは大人しく読書堂に座り、詩を暗唱していた。谷は机の前に正座して、村の先生から、詩の授業を受けていた。ふと、窓辺に人影が見えた。薬草の籠を背負った西の姿が、朝日を浴びながら、軽やかに動いていた。谷は少し羨ましそうに彼女を見ていた。「いいな、授業受けなくてよくて。」先生の戒尺が谷の肩に落ちた。「いってッ!」「西さんは医学書まで読めるというのに、あなたは自分の名前すら書けない。」谷が口を尖らせている間に、窓の外の西の姿は遠ざかっていた。