静竹坊
概要
レア度 | 画像 | マス |
---|---|---|
効果
5510
閑人住宅
入手方法
桃花村の謎
物語
村の外の丘にはたくさんの竹が生えていて、町の人々にたくさんの材料を提供していた。村の家々は竹を使い、ある者は竹垣を作り、またある者は家を建てた。谷は学校が終わると、仲間と村の外をぶらついていた。すると、村長が一人で竹の苗を担いで坂を登っていくところを見かけた。谷は早速仲間たちを呼び、村長の竹運びを手伝った。子供たちの物わかりのよさに感心した村長は、二人の子供に小さな竹の苗を一つ持たせた。丘の中腹に腰を下ろすと、子供たちはみんな疲れ、坂に寝そべった。谷は村長のそばに腰をおろし、息をはずませながら尋ねた。「村長さん、竹の苗をどうするの?この山には竹がたくさんあるじゃないの?」村長は顔の汗をぬぐいながら、「ずっと切り続けていれば、いつかはなくなってしまうのじゃ。」と答えた。谷は頷き、村長の言うことはもっともだと思った。村長は続けた。「ワシはここに来てから、この山に竹を植え続けておる。この山が、いつまでも青々といられたらいい、そう思っておるのじゃ。」谷はまた頷き、村長はとても偉い人だと思った。そして、村長は年をとり、谷は村の竹植え職人になった。谷は竹林の中に茅屋を建てた。そこで、村長は横になり、自分が何十年も植え続けてきた竹を見ることができた。村長は、谷がしてくれたことに感激し、茅屋を「静竹坊」と名付けた。