【ストーリー】EPISODE 5-53 海陸ツインズ!

| - 海陸ツインズ! 美貌の圧制者 |
登場人物
ジェイド、フロイド、リドル、トレイ、グリム
テキスト全文
── 教室 ──
ジェイド:「おや。……文化祭運営委員長自ら視察においでくださるとは光栄です。」
ジェイド:「ようこそ、『山を愛する会』の展示ブースへ。」
フロイド:「あ〜! 金魚ちゃんじゃ〜ん。いらっしゃい。」
フロイド:「ハイ、お客様第1号の来場記念。ジェイドがとってきた謎のキノコをプレゼントー。」
リドル:「おい、いきなり変なものを顔面に押し付けてくるな! なんなんだキミは!」
リドル:「あと、その変なあだ名をいい加減やめろ!」
ジェイド:「おふたりとも。それは謎のキノコでも変なものでもありません。」
ジェイド:「ちゃんとブナシメジという名前がある、食べられるキノコです。」
リドル:「訂正をする前に、兄弟の行動を止めないか!ふたりまとめて首をはねてしまうよ!」
トレイ:「入り口でなにを騒いでるんだ?」
トレイ:「……ああ、ここはテラリウムや写真の展示がメインなんだな。」
ジェイド:「ふふ。トレイさんもお越しくださったのですね。」
ジェイド:「はい。ここでは僕が山で収集してきたものを展示しています。」
フロイド:「あ、小エビちゃんとアザラシちゃん。ウミガメくんも、いらっしゃーい。」
トレイ:「ん? ウミガメって、俺のことか?」
グリム:「ぐぬぬ……アザラシってあだ名の由来を知ってから、呼ばれるたびに馬鹿にされてる気がするんだゾ。」
選択肢:
├ [ 愛着をこめてるらしいから…… ]
└ [ おなかが丸々してるからだっけ? ]
リドル:「だいたいフロイド、キミは何故ここにいるんだい?」
リドル:「たしか、エースたちと同じバスケットボール部所属だろう。」
リドル:「バスケ部は体育館のブルーステージ設営担当。まだ作業中のはずだけど?」
フロイド:「気分アガんなくて、ダラダラしてたら追い出されたぁ。」
フロイド:「あはっ。」
リドル:「文化祭は生徒が力を合わせて作り上げるものだ。」
リドル:「気分ひとつで与えられた役目を放棄するだなんて、」
リドル:「ルール違反以前の問題だぞ!」
フロイド:「いーじゃん、部長が帰っていいって言ったんだからさぁ。」
フロイド:「それにオレぇ、午後からはモストロ・ラウンジの仕事で」
フロイド:「重たいタンク背負ってドリンクの移動販売に 行かなきゃいけねーし。」
フロイド:「あー、やだやだ。ジェイドは働かなくていいのに、なんでオレだけ。」
フロイド:「オレも金魚ちゃんたちと遊びにいきたーい。」
リドル:「ボクたちは文化祭運営委員の任務中だ!
遊んでいるわけじゃない。」
ジェイド:「ふふ。フロイド、そう拗ねないで。」
ジェイド:「ドリンクの移動販売で一番営業成績が良かったスタッフには、」
ジェイド:「アズールから特別ボーナスもあるそうですから。」
フロイド:「そういうの、ぜんっぜん興味ねぇ〜って知ってるくせに。」
フロイド:「だいたいさぁ。『山を愛する会』って、いつも山登ってんでしょ? ほぼ運動部じゃね?」
フロイド:「こんな時だけ文化部ヅラすんなよ。」
トレイ:「へぇ、この同好会は山岳部みたいな活動をしているのか。」
ジェイド:「いえ、弊同好会の活動は、山登りを主体としたものではありません。」
ジェイド:「高い山に登って登頂証明書を集めたりするわけではありませんし……」
ジェイド:「学園のまわりの山を散歩しながら風景を眺めつつ、山菜やきのこ、花や野生動物など……」
ジェイド:「主に山に息づくものを鑑賞したり食したりすることを目的としています。」
トレイ:「なるほど。どちらかといえば、写真部や料理部に近いんだな。」
ジェイド:「どうでしょう。僕はありのままの山を、五感で楽しんでいるだけなので。」
ジェイド:「興味の延長で観察することはあっても、サイエンス部のように本格的な実験などはいたしませんし。」
グリム:「つまり、山に行って拾い食いしてるだけってことか?」
ジェイド:「ふふっ、さすがに洗って火を通したりはしますが。おおむねそうとも言えます。」
リドル:「壁にたくさん植物や石の写真が飾ってあるけれど、これもキミが撮影したのかい?」
ジェイド:「はい。どれも陸の人間には面白みがないありふれた風景かもしれませんが……」
ジェイド:「海で生まれ育った僕には、珍しいものなので。」
フロイド:「それにしたって撮るモンのチョイスが地味すぎ。珍しくもない雑草とか、石ばっかじゃん。」
フロイド:「なにが楽しいのか、全然わかんねぇ。大昔の人魚だって、もうちょい珍しいもの拾い集めてたよ。」
ジェイド:「ふふふ。だから所属が僕1人だけなのかもしれませんね。」
ジリリリリリ
校内放送:「総合文化祭を準備中の生徒のみなさん。あと5分で一般来場者の入場がはじまります。」
校内放送:「各自ブースへ戻り、開場準備をお願いします。」
リドル:「ああ、もう開場時間になってしまうじゃないか!東校舎の見回りがまだだというのに!」
トレイ:「じゃあ、俺たちはこれでお暇するよ。ブースが盛況になるよう祈ってる。」
ジェイド:「はい。みなさま、お越しいただきありがとうございました。」
フロイド:「ばいばぁ〜い。」
── 廊下 ──
トレイ:「なんだか、双子の存在込みで独特な空間だったな……。」
グリム:「結局どんな同好会か、よくわかんなかったんだゾ。」
リドル:「規律を乱す活動をしていないなら、なにも問題はない。早く次に行こう。」
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