【ストーリー】EPISODE 3-9 ……僕に渡してみろ

| EPISODE ◆ 3-9 ……僕に渡してみろ 魅惑バザール! |
登場人物
ジャミル、店主、ケイト、トレイ、マレウス、ナジュマ、グリム
テキスト全文
── 熱砂の国‐ラクダバザール ──
ジャミル:「こんにちは。ココナッツジュースをもらえますか?」
店主:「おー、ジャミルくん。久しぶりだね。花火大会の方は、上手くいきそうかい?」
ジャミル:「ええ、まぁ。」
店主:「アジーム家がどんなすごい物を見せてくれるのか、期待しているよ!」
ジャミル:「はい。伝えておきます。」
店主:「それで今日は何個欲しいんだい?」
店主:「いつもの50個?それとも多めの100個にする?」
……そんなに!?
ジャミル:「いえ、今日は7個ください。」
店主:「カリム坊ちゃんの買い出しではないんだね。わかったよ、すぐに用意するから。」
ケイト:「……ジャミルくん! いつもそんなに大量のココナッツジュースを買うの!?」
ジャミル:「カリムの大好物ですからね。多い時は、トラックで運んでもらっています。」
トレイ:「好きだからといっても、限度があるだろう。」
店主:「はい。生ココナッツジュース、おまちどー!」
マレウス:「……ココナッツが丸ごと出てきたが、これのどこがジュースなんだ?」
ジャミル:「上の部分がくり抜かれているんです。そこから中のココナッツの果汁を飲むんですよ。」
ケイト:「果実が器になっているって、面白いね♪」
ナジュマ:「はい、ストローです。これで手に持って飲めますよ。」
グリム:「おー! くれくれ!」
ケイト:「へぇー、さっぱりした味で美味しいね。」
ケイト:「甘すぎないから、ごくごく飲めるよ。」
トレイ:「あぁ。カリムが何杯も飲みたくなるのもわかる。」
トレイ:「……100個は多すぎだが。」
マレウス:「リリアから、果実に直接ストローを刺して飲むジュースの話を聞いたが、これのことだったのか。」
マレウス:「てっきりからかわれているものだとばかり。」
ジャミル:「それとココナッツは、果汁を飲むだけではなく、中の果肉を食べることが出来ますよ。」
グリム:「よし、丸ごと全部食べてやるゾ!」
ガツッ!
グリム:「かっ、硬過ぎる……」
グリム:「歯が折れそうなんだゾ!」
ジャミル:「そのままかじる奴がいるか!ナイフで割って、中の果肉を取り出すんだ。」
ジャミル:「ココナッツの実はとても硬いんだ。道具を使わなければとても割ることなんてできない。」
トレイ:「それなら、お店でナイフを貸してもらうか。」
マレウス:「……僕に渡してみろ、クローバー。」
トレイ:「ん? かまわないが……。」
マレウス:「要はこれを割ればいいのだろう?」
バカ
ァッ!!!
マレウス:「ほら。」
トレイ:「……あ、ありがとう。」
ケイト:「ココナッツの実を、卵みたいに真っ二つに割るなんて……」
ケイト:「さすがマレウスくん。」
もぐっ
トレイ:「これがココナッツの果肉か。ヨーグルトを固くしたような独特の食感だ。」
トレイ:「加工されたものをお菓子作りに使ったことはあったけど、生は初めて食べるよ。」
ナジュマ:「すごーい! 私のも割ってください!」
ジャミル:「こ、こら、ナジュマ! マレウス先輩をなんだと思っているんだ!」
マレウス:「僕は別に構わないぞ。」
グリム:「マレウス! オレ様のも割ってくれ!!」
グリム:「ユウも、頼んだ方がいいんだゾ!」
選択肢:
├ [ お願いします ]
└ [ 頼むね、ツノ太郎 ]
ケイト:「じゃあ、オレのも~♪」
トレイ:「ユウやケイトまで……。」
ジャミル:「マレウス先輩が、ココナッツを割る係になってしまうとは……。」
トレイ:「学園に戻って誰かに話しても、信じてもらえないだろうな。」
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