【ストーリー】EPISODE 6-8 円満トライブ!

| EPISODE ◆ 6-8 円満トライブ! 冥府の番人 |
登場人物
エース、ルーク、ヴィル、エペル、カリム、ジャミル、デュース
テキスト全文
── オンボロ寮‐談話室 ──
エース:「…………で、話がまとまったところで……」
エース:「さっきネージュの話を聞いてからずーっと気になってたんスけど。」
エース:「ルーク先輩がロイヤルソードに票を入れたのって、やっぱネージュの陰の努力を知ってたからっすか?」
ルーク:「まさか!VDCの舞台の上で言ったことが全てだよ。」
ルーク:「彼らのパフォーマンスが私たちよりも素晴らしいと思ったから、投票しただけさ。」
エース:「え〜? ホントに? だって、ファンクラブの会員No.2のガチファンなんでしょ?」
エース:「それこそ、冷静に評価なんかできなくね?」
ヴィル:「いいえ、違うわ。」
ヴィル:「アタシたちの中で冷静に”ステージの上のパフォーマンスのみ”を評価したのはルークだけだったのよ。」
ヴィル:「ルーク。アンタは気付いていたんでしょう?」
ヴィル:「アタシたちの動きが、リハーサルのときとは比べものにならないくらい、お粗末なものだったって」
ルーク:「それは……。」
ヴィル:「正直に言って。」
ルーク:「……ウィ。そうだよ。」
ルーク:「私のポジションは後列袖側。だからずっと、NRCトライブの全員を見ていた。」
ルーク:「キミたちの汗。涙。笑顔!回を重ねるごとに美しくなっていく演技!」
ルーク:「練習の度に、目を奪われ、胸が鳴ったよ。」
ルーク:「だからこそ、あの舞台の上で、その輝きがくすんでしまっていることがすぐにわかった。」
ルーク:「……とても悔しかったよ。」
ルーク:「けれどどんなにカバーしようとしても、私自身、体が思うように動かなかった。」
ルーク:「みんなも同じだっただろう。とても苦しい中で演技をしていた。」
ルーク:「だから私は……」
エペル:「んだばって! ルークサンは褒めでくれだっきゃ!」
エペル:「あのどぎ……みんなして舞台がら降りだどぎ!
今まででいぢばんいしたパフォーマンスだったって!」
エペル:「あれ嘘だってな!?」
ルーク:「エペルくん……。」
ヴィル:「ええ。確かにルークは「素晴らしいパフォーマンス」と言ったわね。」
ヴィル:「……だけど「最高に美しい」とは、一言も言ってくれなかった。」
エペル:「はっ!」
ヴィル:「ずっとアタシたちを見ていてくれたから、過去最高のパフォーマンスができていないとわかっていた。」
ヴィル:「だから、ルークなりにアタシたちの“全力”に最大限の賛辞を贈ってくれたのよね?」
ヴィル:「……でも、自分の心に嘘ついてNRCトライブには投票できなかった。」
ヴィル:「そうでしょう。ルーク。」
ルーク:「…………毒の君(ロア・ドゥ・ポアゾン)。キミにはなんでもお見通しだね。」
ヴィル:「お見通しもなにも、初めて会ったときからアンタはずっとそういうヤツじゃない。」
ヴィル:「アンタ、アタシに初めて会った時なんて言ったか覚えてる? 初対面なのに、開口一番……」
ヴィル:「「やあ! 先日キミが出演している舞台を見たよ。キミのことは……」」
ズドン!!!!!!
!?
エペル:「じ、地震!?」
バキッ!バキバキバキッ!
ルーク:「……いいや違う!」
ルーク:「みんな、窓の外を見て!」
カリム:「なんだあれ!? スケボーみたいな板に乗った奴らが、いっぱい空を飛んでる!」
ヴィル:「なんですって?」
ヴィル:「この学園は特別な行事がない限り、外部からの侵入者を防ぐために魔法で結界が張られているはず。」
ジャミル:「まさか、さっきのは結界が破られた音か!?」
ヴィル:「一体どうやって……。」
ルーク:「こちらへ向かってくる。数は1、2、……」
ルーク:「みんな伏せて!」
ズガガガッ!!!
ガシャーーーーン!!
エペル:「うわあああっ!?」
エース:「ゲホッゴホッ……! な、なに!?」
デュース:「ユウ、無事か!?」
ジャミル:「カリム、下がれ!」
ジャミル:「見たこともない装備……一体何者だ!?」
???:「こちらヘプタ班。被検体DとEを目視で捕捉した。」
???:「捕縛行動を開始する。」
ヴィル:「どこの誰だか知らないけれど、窓から訪問するなんて礼儀がなっていないわね。」
ヴィル:「緊急対処事態と認定!」
ヴィル:「ポムフィオーレ寮長の権限において、侵入者への攻撃魔法の使用を許可する!」
ルーク:「ウィ!」
カリム:「スカラビア、ポムフィオーレに同じ! 構えろ!」
ジャミル:「はっ!」
ヴィル:「1年生は後方待機!ハーツラビュルは寮長に連絡!」
は……はいっ!
???:「…………被検体D、E、共に抵抗の意思を確認。交戦許可を願う。」
???:「…………認証。捕縛作戦プランCを展開する。」
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