【ストーリー】EPISODE 1-5 やはり刺客か……!

| EPISODE ◆ 1-5 やはり刺客か……! 真夜中エンドレス! |
登場人物
クロウリー、ルーク、セベク、エース、リドル、シルバー、オルト、レオナ、トレイ、ジャミル、ラギー、フロイド
テキスト全文
── 学園長室 ──
クロウリー:「……お静かに。」
クロウリー:「皆さんご存じの通り、現在学園はかつてない非常事態に見舞われています。」
クロウリー:「全生徒の約3分の2が消え……」
クロウリー:「いかなる手段を使っても、学園から外へ出ることができない。」
クロウリー:「そして、さらに驚くべきことは……」
ルーク:「“時間”だね。」
クロウリー:「……気付いている者もいるようですね。」
セベク:「時間? なんのことだ。」
ルーク:「みんな。今、何時だと思う?」
エース:「きゅ、急になんすか?」
エース:「ええっと今は……」
エース:「って、スマホは使い物にならねーんだった。時計持ってないや。」
リドル:「ボクが目を覚まして部屋の時計を見たときは、0時直前だった。」
リドル:「それから寮の中を探して、ここに集まって……」
リドル:「だから今は、だいたい深夜1時過ぎじゃないかな。」
クロウリー:「私の机の上にある時計を見てください。」
リドル:「……あれ?」
シルバー:「どうしたリドル。時間に厳しいお前が、時刻を見間違えるなんて珍しい。」
シルバー:「ちょうど今が、0時直前じゃないか。」
リドル:「そ、そんなはずは……。」
オルト:「あっ。僕もおかしいと思ってたんだ!」
オルト:「11時半から3時間のアップデートをしたはずなのに、起動したら、11時59分だったんだよ。」
オルト:「兄さんがいなくなったから不具合が起こったのかと思ったけど……」
オルト:「あれはエラーじゃなかったってこと?」
ルーク:「ああ。混乱するのも無理はない。睡眠時というのは、どうしても無防備になる。」
ルーク:「通常なら、自分が何時間寝たか体感だけで把握するのは難しいだろう。」
ルーク:「だが私は、自分がどれだけ眠ったか、誤差10分の範囲で見当が付けられるんだ。」
ルーク:「「自らが意識を手放して何時間過ぎたか」という情報は、狩りにおいて把握すべき内容だからね。」
レオナ:「気持ち悪い特技だな。」
ルーク:「特技だなんて! 自慢するほどのことじゃないよ。」
トレイ:「褒めてないと思うぞ……。」
ルーク:「昨晩は11時に眠りについて、異変を感じて目を覚ますまで、6時間眠ったんだ。」
ルーク:「それから状況を確認して、移動して……」
ルーク:「本来なら、現在朝の6時は回っているはずだ。」
セベク:「ん? ならば日の出の時刻はとうに過ぎているではないか。」
シルバー:「それにしては外は真っ暗だ。雲がかかっている様子でもない。」
ルーク:「そう。おかしいんだよ。」
ルーク:「時計は動かないし、夜も明けない……。」
ルーク:「どうやら、学園の”刻”(とき)そのものが止まってしまったようだ。」
シルバー:「じ、時間が……」
リドル:「止まっているだって!?」
クロウリー:「……詳しいことは、原因を調べてみなければわかりません。」
クロウリー:「しかしこの状況は……十中八九、ハントくんの言う通りでしょう。」
ジャミル:「生徒の半数が消え、残りの者たちは学園に閉じ込められ、通信機器が遮断された。」
ジャミル:「そのうえ、時が止まるという異常事態……」
ジャミル:「これだけ重なれば、偶然や事故でないことは明確だ。」
ジャミル:「何者かに、攻撃を受けていると考えた方が良いだろう。」
セベク:「やはり刺客か……!」
セベク:「マレウス様が籍を置かれるこの学園になんと不遜なことを! 断じて許せん!!」
ラギー:「あー。ナイトレイブンカレッジには、レオナさんやマレウスさんみたいな王子様の他にも……」
ラギー:「富豪やらタレントやら、有名ドコロがわんさか在籍してますからねぇ。狙われるのも納得っつーか……」
トレイ:「だけど、ケイトやデュースのような一般家庭出身の生徒も大勢いなくなっているぞ。」
リドル:「確かに。将来有望な魔法士を潰さんとする者たちの犯行である可能性も捨てきれないな。」
オルト:「うーん。情報が少なすぎて、現段階で犯人像をプロファイリングするのは難しいね……。」
フロイド:「あ、そっか。」
フロイド:「ハロウィーンがまだ続いてるってことじゃん。」
ジャミル:「え?」
フロイド:「日付が変わってないってことは、まだ10月31日だろ。」
フロイド:「ハロウィーンが終わってないんだよ。」
リドル:「……ふざけているのかい?」
リドル:「今そんなことを気にしている場合じゃないだろう。」
フロイド:「別にふざけてるわけじゃねーって。」
フロイド:「ウチの生徒とかその親になにか仕掛けたいなら、」
フロイド:「わざわざ10月31日で時間を止める必要はないじゃん?」
フロイド:「それをするってことはぁ……」
フロイド:「犯人は、ハロウィーンを終わらせたくない奴ってことじゃねえの?」
リドル:「ナンセンスだ!そんなことをして一体なんになる!?」
フロイド:「いや、オレ犯人じゃないから知らねーし。」
フロイド:「でも、ハロウィーンってすげー楽しいじゃん。」
フロイド:「終わらせたくね〜なって思うやつがいても、不思議じゃなくね?」
ジャミル:「……犯人からの要求がなにもない今の状況では、フロイドの意見が一番筋は通る。だがしかし……」
シルバー・ルーク:「………………………………。」
エース:「えっ。ちょ、ちょっと待って。じゃあ、このままだと……」
エース:「永遠にハロウィーンが終わらないってこと!?」
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