【ストーリー】EPISODE 1-12 筋肉では解決できない!

| EPISODE ◆ 1-12 筋肉では解決できない! 真夜中エンドレス! |
登場人物
ジャミル、クルーウェル、リドル、シルバー、ルーク、バルガス、トレイン、フロイド、ラギー、学園長、トレイ、オルト、セベク、エース、サム
テキスト全文
── 鏡の間 ──
ジャミル:「この服は……パレードで着たもの?でも、随分と着心地が違うような……。」
クルーウェル:「お前たちがパレードで着た衣装に魔法をかけたんだ。」
クルーウェル:「一から作るより、既に形があるものに手を加えた方が早い。その分、細部を仕上げることができた。」
クルーウェル:「元はショーのための衣装だったようだが……これなら長時間の着用も可能だ。耐久性は保証しよう。」
リドル:「確かに、パレードで着たときと比べて動きやすくなっているね。」
シルバー:「これなら存分に戦えるな。」
ルーク:「先生方の気持ちがこもった衣……とても心強いです。メルシー!」
クルーウェル:「ふん。縫製の直し程度、俺には大した手間ではない。」
クルーウェル:「……感謝なら、この服を用意してくれていたハロウィーンの運営委員たちにすることだ。」
ルーク:「ヴィル……みんな……。」
ばーん!
???:「はーっはっは!!みんな夜襲の準備はできたようだな!」
シルバー:「!!?? 何奴!!」
???:「私は闇と霧と謎に包まれた森の支配者!……の、」
???:「ゴーストだ!」
ルーク:「その声……もしやバルガス先生かい!?」
バルガス:「フハハ! よくぞオレ様の正体を見破った、ハント!あとで褒美に生卵を1ダースやろう。」
バルガス:「敵に夜襲をかけるのなら、このバルガス様が先陣を切らずに、誰が切るというのだ!」
バルガス:「さあ、モヤシども!勇気を奮い起こせ!」
バルガス:「オレに続けーっっ!!」
トレイン:「あっ……バルガス先生、待ちたまえ!」
バチーン!
バルガス:「ふがーーっ!!」
バルガス:「な、なぜだ……なぜ入れない!?オレのドレスコードは、完璧なはずだ!」
どん
どん!
フロイド:「ロブスターせんせぇのそのカッコ、仮装っつーか……変装じゃね?」
トレイン:「恐れていた通り、どうやら我々教師は鏡の中に入ることができないようだな。」
リドル:「どういうことです?」
トレイン:「招待状に記された招待客は「ナイトレイブンカレッジの生徒諸君」のみ。つまり……」
ラギー:「生徒以外はお呼びじゃないってことッスか?」
トレイン:「……そのようだ。」
バルガス:「なんて失礼なやつだ!このバルガス様を拒絶するとは!!」
トレイン:「本来庇護すべきお前たちだけを行かせたくはないが…………本当にすまない。」
リドル:「トレイン先生、クルーウェル先生……心配はご無用です。」
リドル:「日頃の先生方の教えを、存分に発揮して見せます!」
学園長:「あーほんとに残念! みなさん、すみません!ファイトです!」
ジャミル:「嘘でもいいからもう少し残念そうにしてもらえませんか。」
トレイ:「みんな、遅れてすまない。」
オルト:「パンプキン騎士(ナイト)、登場!」
オルト:「……って、兄さんなら言ったかな?」
セベク:「若様を助けに向かう準備はできた。いつでもかかってこい!」
エース:「まさかもう一度スケルトンのカッコをすることになるとは……。」
トレイ:「いいじゃないか。似合ってるぞエース。」
エース:「それは……褒めてるってことでいいんすよね……?」
リドル:「お前たちも、着替えを済ませてきたんだね。」
サム:「それだけじゃない……」
サム:「サム・イン・ザ・ハウス!」
バルガス:「おお、サム! 遅かったじゃないか。待ちきれず、先に鏡に飛び込むところだったぞ。」
フロイド:「いや、もう1回飛び込んだあとじゃん。」
ジャミル:「しかも拒否されてたな……。」
ラギー:「はっ! サムさんがなんか持ってる!」
ラギー:「その両手で大切そうに抱えた木箱……さてはオレらへの餞別ッスね!?」
サム:「めざとい小鬼ちゃんだ!でも中身はお金でも食べ物でもないよ。」
バルガス:「スマートフォンが使い物にならず、トラッポラやシュラウドが自ら人を呼びに行ったと聞いてな。」
バルガス:「通信手段を失ったままでは、この先も不便だろう?」
ルーク:「さすがは先生だ。仰るとおりです。」
ルーク:「闇の鏡がどこへ繋がっているかもわからないし、はぐれてしまっては大変だ。」
ルーク:「無線通信ができないまま進むのは賢い選択とは言えないね。」
バルガス:「そう! 残念ながらこればかりは……筋肉では解決できない!」
バルガス:「くうっ!」
バルガス:「そこで、オレの故郷である輝石の国に伝わる古い魔法道具のことを思い出したのさ。」
シルバー:「魔法道具?」
バルガス:「これだ!」
バルガス:「これは『人見の鏡』」
バルガス:「輝石の国には、大切な人の命の危機から、愛しい人の姿、そして恐ろしい野獣の真の姿まで……」
バルガス:「手にした者が望むものを、なんでも見せたという魔法の鏡の伝説が残っている。」
サム:「この『人見の鏡』は、その伝説を元にして作られた通信機器だよ。」
サム:「この手鏡と……」
サム:「ネックレスになった鏡で、通信ができる。」
サム:「話ができるのは手鏡とネックレスの間でだけ。ネックレスを持つ者同士の会話はできない。」
サム:「シンプルな機能の単純な魔法道具だけど、その分、電波がなくても通話ができるのさ!」
サム:「携帯電話が今のように普及する前、親しい者同士で連絡を取る目的で作られたらしい。」
トレイン:「懐かしいな。私が若い頃、妻と使っていた。こんなに昔の道具をもう1度目にすることになるとは。」
サム:「お望みのものはなんでもIN STOCK! ミステリーショップの品揃えを侮られちゃ困る。」
サム:「……といっても、突然のことだったから、全員分は用意できなくてね。」
バルガス:「寮長と副寮長。それぞれ1つずつ、ネックレスを持って行け。」
バルガス:「オレたちが手鏡を通じて、お前たちのサポートをしよう!」
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