【ストーリー】EPISODE 4-3 いったいどんな状況で……

| EPISODE ◆ 4-3 いったいどんな状況で…… 増殖デンジャラス! |
登場人物
シルバー、ジャック、ジャミル、ゴーストA
テキスト全文
── 異空間‐奇妙な階段 ──
── 異空間‐慟哭の森 ──
シルバー:「今度のゴーストの世界は、森か……!」
ジャック:「階段の先にあった扉を開けたら、全然違うところに飛ばされちまった……。」
ジャック:「説明は聞いてたけど、突然景色が変わると混乱するぜ……ゴーストの世界って、すごいっすね。」
ジャミル:「ゴーストに驚くと、取り憑かれるぞ。また泣き顔を晒す失態を犯したくないのなら、気を引き締めろ。」
ジャック:「なっ……も、もう二度とゴーストなんかに遅れはとらねえよ!」
ジャック:「それに俺、森には慣れてますから! 安心して任せてください。」
シルバー:「森に慣れている?」
ジャック:「はい。俺、輝石の国では北のほうの出身で。森に囲まれた環境で育ったんです。」
ジャック:「敵が身を潜めてそうな場所とか、危ねえ場所とか、狙われやすい場所とかは、わかってるつもりっす。」
シルバー:「そうか。俺もお前と同じだ。」
ジャック:「え、シルバー先輩も森で育ったんですか?」
シルバー:「ああ。俺は昔……。」
ジャミル:「待て。」
シルバー:「ん?」
ジャミル:「もしかして、またどこぞの英雄の話をするつもりか? それとも親父さんの話?」
シルバー:「いや。今度の話は俺の実体験だ。」
ジャミル:「なんだ、また突拍子のない話をされるのかと思ったが、実体験なら変なことにはならないだろう。」
ジャミル:「話を続けてくれ。お前の眠気覚ましも兼ねてな。」
シルバー:「気遣い感謝する。実は少しだけ眠くなり始めていたんだ。」
シルバー:「……俺が育ったのは、茨の谷の城下町から離れた山の中にある、小さな家でな。」
シルバー:「俺の父は旅行が好きで、たまに長期間家を空けることがあったんだ。」
シルバー:「だから俺は1人で留守番を任されることも、それなりに多かった。」
シルバー:「家の周囲に民家はない。だが豊かな森に囲まれていたから、寂しくは無かった。」
ジャミル:「子ども1人で留守番を? 随分とのどかな場所だったんだな。」
ジャック:「きっと安全で、いい環境だったんすね。」
シルバー:「ああ。毎日とても充実していたぞ。」
シルバー:「午前中いっぱいは鍛練をして、午後は掃除や洗濯をするんだ。」
シルバー:「それから湖に行って魚を捕ったり、畑を耕して作物の世話をしたり……」
シルバー:「森の中でイチゴを集めたり、友だちの動物たちと遊んだり……」
シルバー:「熊と戦ったりした。」
ジャミル:「ちょっと待て!」
ジャック:「熊!?」
シルバー:「そうだ。」
ジャック:「全然のどかでも安全でもないじゃねぇか……!」
ジャミル:「最後の情報だけで前情報が全部吹き飛ぶぞ。いったいどんな状況で……」
シルバー:「はっ! 静かに!」
ゴーストA:「ララララ~♪鏡の欠片~鏡の欠片はどこですかな~。」
ジャック:「あれは……ゴースト!」
ジャック:「おい! さっきはよくもやってくれたな!」
ゴーストA:「えっ、さっき? なんのことですか?ゴースト違いでござりまする。」
ジャック:「鏡の欠片を探してるってことは、てめーも“あのお方”とやらの手先なんだろ? 手加減はしねえぞ!」
シルバー:「いけない。ジャックがゴーストと戦いを始めてしまった。助太刀するぞ!」
ジャミル:「さっきの話の続きが気になるのに……ジャックめ、突っ走りやがって。」
ジャミル:「わかった、早く終わらせよう!!」
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