【ストーリー】EPISODE 4-7 先手必勝だよ!

| EPISODE ◆ 4-7 先手必勝だよ! 増殖デンジャラス! |
登場人物
リドル、オルト、ラギー、ジェイド、ゴーストA、ゴーストB、ゴーストC
テキスト全文
── 異空間‐奇妙な階段 ──
── 異空間‐幽霊船の入り江 ──
リドル:「ここは……海か?」
オルト・ラギー:「船だ〜〜〜!」
リドル:「ん? キミたち、なぜ難破船を見てそんなに喜ぶんだい?」
ラギー:「ロマンッス!」
リドル:「ま、またそれか。座礁した船のどこにロマンがあるんだ?」
ラギー:「座礁した船?」
ラギー:「あ〜あ、ほんとリドルくんはわかってない!いかにも秘密たっぷりって感じなのに。」
オルト:「『お髭船長の冒険』3巻にも、幽霊船が出てくるんだよ!」
オルト:「お髭船長と幽霊船長が戦って、最終的には積み荷の財宝だけじゃなく、幽霊船をまるごと手に入れるんだ。」
オルト:「シリーズの中でも1、2を争う、読者人気の高いエピソードだよね、ラギー・ブッチさん!」
ラギー:「そうそう。がっぽりお宝をゲットする話は全世界の子どもの憧れッスよ。」
ジェイド:「実際、難破船には財宝がそのまま残されていることも多いですからね。」
ジェイド:「珊瑚の海でも、沈没船は幼い人魚には人気の探索スポットです。」
リドル:「ボクは薔薇の王国でも内陸に住んでいたし、学園に来るまで、本物の海を見たことも無かったからな……。」
リドル:「海の生物や船などは図鑑で見たことはあったけれど、特段思い入れもない。話に乗れなくてすまないね。」
ジェイド:「またまた。リドルさんといえば、海へのとびきり深いこだわりがあるじゃないですか。」
リドル:「え? なんのこと……」
リドル:「……はっ!」
リドル:「ま、まさかあの話をするつもりかい!?」
オルト・ラギー:「あの話?」
リドル:「やめろ! 今ここで、わざわざ蒸し返すことじゃないだろう。」
わあっ! 鏡の欠片があったぞー!
リドル:「あっ、ちょうどいいところにゴーストが……鏡の欠片を持っているようだね!」
リドル:「ごほん。この話は終わりだよ。」
リドル:「ヤツらから鏡の欠片を奪わないと。」
ラギー:「よっしゃ。ジェイドくんっていう戦力も増えたことだし、魔法でちょちょっとボコって……」
リドル:「待ってくれ。力を温存する、いい方法を考えたんだ。」
ラギー:「ええー……信用ならないなあ。さっきもそう言って、結局戦闘になったじゃないッスか。」
オルト:「うん。もう遭遇したゴーストは片っ端から駆逐した方が効率が良いんじゃないかな。」
ラギー:「オルトくん、意外と容赦ないッスね……。」
オルト:「だって、相手はゴーストだよ?遠慮する必要なんてない!」
オルト:「それに、手加減していたらリドルさんやラギーさんがゴーストに取り憑かれちゃうかも……。」
リドル:「大丈夫! ゴーストは、ボクたちが驚いたところを狙って憑依すると聞いて、ひらめいたんだ。」
リドル:「“驚愕"というのは周囲の存在が予期せぬ行動をとった際に発生する反応だ。」
リドル:「それを防ぐためには……ボクらが先回りしてヤツらを脅かしてやればいい! 先手必勝だよ!」
ジェイド:「なるほど! 実に大胆で面白い発想ですね。リドルさんらしいです。」
リドル:「ふっ。そうだろう?」
ラギー:「ジェイドくん、面白がってるでしょ。」
ラギー:「……まあ、駄目なら魔法を使えばいいだけだし、そんなに自信満々なら試してみてもいいッスよ。」
オルト:「ゴーストに一泡吹かせてやるのも楽しそうだね。 僕も賛成!」
リドル:「よし。それじゃあ早速作戦開始だ。ラギーとオルトはボクと一緒に来てくれ。」
リドル:「先程の戦闘で一番消耗しているジェイドは後方で待機。零れたゴーストの対処を頼む。」
ゴーストA:「おっほっほ! 随分たくさんの鏡の欠片が集まりましたなあ。」
ゴーストB:「あちこちのゴーストが総出で探しているからねえ。」
ゴーストC:「これだけの鏡の欠片があれば……きっともう1度……!」
べちょっ……
ゴーストB:「ん? なんだ今の音は?」
べちょっ……
べちょっ……
ゴーストB:「不愉快な湿った音が……だんだんこっちに近付いてきてるような……。」
???:「そいつはオレのお宝だ。手を出した奴は……全員海の藻屑にしてやらぁ!」
ラギー:「ガオー!」
オルト・リドル:「BOO!」
うわーーーっ!
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