【ストーリー】EPISODE 1-2 過酷な真剣勝負のレース

| EPISODE ◆ 1-2 過酷な真剣勝負のレース 集結メンバー! |
登場人物
エペル、グリム、セベク、ジェイド
テキスト全文
── 大食堂 ──
エペル:「わかったよ、グリムクン。仕方ない。他にレースに出てくれそうな人を探そう。」
エペル:「そうだ、ユウサンもおいでよ。」
エペル:「グリムクンが来るんだし、よかったら一緒に遊びに来ない?」
選択肢:
├ [ うん! ]
└ [ 行ってもいいの? ]
── 分岐:【うん!】 ──
エペル:「ユウサンも、美味しい林檎をたくさん食べてね。」
── 分岐:【行ってもいいの?】 ──
エペル:「うん! 是非来てよ!」
────
エペル:「あ、ただ残念だけど……ユウサンはソリを動かせないと思う。」
エペル:「このレースのソリは、魔法が使えないと動かせないんだ。」
グリム:「なんだ、それ!? 変なソリなんだゾ。」
エペル:「里帰りに友だちを連れてくるように頼まれたのは、この学園の生徒は魔法が使えるからなんだよ。」
グリム:「なるほど。だから未来の大魔法士であるオレ様を誘ったのか。なかなか見る目があるじゃねーか、エペル。」
グリム:「ま、レースには出ないけどな!」
エペル:「はいはい。わかってるから。」
エペル:「ソリレースは4人チームだから……僕以外にあと3人は連れて行かなくちゃ。」
エペル:「でも……いきなり明日、旅行に行ってくれる人なんているかなぁ。」
グリム:「同じ寮のヴィルやルークを誘えばいいじゃねーか。」
エペル:「それはそうなんだけど……。」
エペル:「(里帰りして気が緩んだら、うっかり地元の言葉でしゃべっちゃいそうなんだよな)」
エペル:「(ヴィルサンたちがいたら、家族の前でも可愛い子ぶらなくちゃいけなくなるし……)」
エペル:「……やっぱり無理だ!」
エペル:「他に誰かいないかな。」
グリム:「そんなの、目についたヤツをテキトーに誘えばいいだろ?」
エペル:「て、テキトーにって……。」
グリム:「誰かいねーかなー。」
グリム:「……あ! おーい、セベク!」
エペル:「えっ、セベククン!?」
セベク:「なんだ?」
エペル:「あ、こんにちは、セベククン……。近くに座っていたんだね。気付かなかった。」
エペル:「ええっと、突然ゴメンね。あの、実は……」
グリム:「なぁ、セベク! ソリレースに出ろよ!」
セベク:「断る。」
エペル:「う……まだ詳しいことを説明していないのに……。」
セベク:「お前たちの話は聞いていた。こんな時期に里帰りとは珍しいと思ってな。」
セベク:「だが残念だったな!そんな祭りの余興のようなレースに興味はない。」
エペル:「……セベククン、『ケルッカロト』を舐めてるね?」
セベク:「な、なんだ。その不敵な笑みは。」
エペル:「『ケルッカロト』は余興なんかじゃない。」
エペル:「モルン山に作られたコースを一晩中走り続ける、過酷な真剣勝負のレースなんだよ。」
セベク:「一晩中だと!?」
エペル:「うん。だからただ魔法が使えるだけじゃダメなんだ。体力がある人じゃないと完走できない。」
セベク:「ほう……?」
エペル:「それにソリを操るのもけっこう難しいから、初心者が簡単に出来るようなものじゃないんだ。」
エペル:「だからナイトレイブンカレッジの生徒なら、誰でもいいっていうわけじゃない。」
エペル:「運動センスのある人じゃないと。」
セベク:「なるほど……?」
エペル:「そんなレースで優勝するのはとっても名誉なことなんだ。誰にでも自慢できるし、きっと……」
エペル:「大切な人や親しい人が、「よくやった」って褒めて、とーっても喜んでくれるんじゃないかなあ。」
セベク:「……。」
エペル:「……。」
エペル:「あー、困ったなぁ。」
エペル:「誰かいないかなぁ。」
エペル:「魔法が上手に使えて、運動もすっごく出来て、めちゃくちゃたくましい人いないかなぁ。」
セベク:「いるではないか!」
エペル:「え? え? どこに?」
セベク:「ここに!!!」
セベク:「この僕が出場して、軽く優勝してやろう!」
エペル:「よしっ!」
エペル:「やったぞ!」
セベク:「それほど過酷なレースと言うなら話は別だ。いい鍛錬になりそうだしな!」
エペル:「ありがとう、セベククン!」
エペル:「……でもセベククンが来てくれても、まだあと2人足りないのか。誰かいないかなぁ。」
セベク:「無名の祭りでは希望者も少ないだろう。そもそも、そのモルン山というのはそんなに有名なのか?」
エペル:「もちろんだよ。モルン山はね……」
???:「輝石の国の北方、山々が連なる山間部に位置する豊作村……。」
エペル:「えっ。」
ジェイド:「その村で暮らす人々に、古来から霊峰として崇められ、神聖化されている山です。」
エペル:「ジェ、ジェイドサン!?」
グリム:「ジェイドじゃねえか。オレ様たちの後ろの席に座っていたのか。」
ジェイド:「失礼。モルン山という言葉が聞こえてきたので、ついみなさんの会話に入ってしまいました。」
ジェイド:「モルン山……その神秘的な美しさに、多くの登山家が魅了されていると聞きますね。」
ジェイド:「麓の自然は四季によって様々な表情を見せるので、画家や写真家にとっても憧れの山だとか……。」
エペル:「ジェイドサン……すごく詳しいですね。」
ジェイド:「えぇ。実は興味があって、調べたことがあるんです。」
ジェイド:「……エペルくん。」
ジェイド:「もしお邪魔でなければ、僕も豊作村へ行ってみたいのですが、よろしいでしょうか?」
エペル:「えっ!?」
ジェイド:「『山を愛する会』で活動している身として、一度は訪れてみたいと思っていたんです。」
エペル:「はい。ぜひ遊びに来てください!」
セベク:「おい、エペル。ソリレースのことは話さなくていいのか?」
エペル:「あ、そうだった。」
エペル:「あのー、ジェイドサン。『モルン山ケルッカロト』っていうソリレースもあるんですが……。」
ジェイド:「はい。失礼ながら、先ほどのみなさんの話は全て聞いていました。」
ジェイド:「エペルくんはだいぶお困りの様子。僕でよろしければ協力させて頂きますよ。」
ジェイド:「ソリで駆ける、夜のモルン山……どんなふうに見えるんでしょう。とても興味があります。」
エペル:「ソリレースはモルン山のおまけ……?」
エペル:「で、でもありがとうございます!」
エペル:「よーし、これであと1人だ!」
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