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【ストーリー】EPISODE 2-6 天然の冷蔵庫だね

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最終更新者: novira

EPISODE ◆ 2-6

天然の冷蔵庫だね
歓迎アップル!

登場人物

エペル、イデア、セベク、グリム、ジェイド


テキスト全文

── 豊作村‐エペルの家 ──


エペル:「せっかく『アップル・ボア』に着替えたんですから、みんなで写真を撮りましょうよ。」

イデア:「はぁ? 着替えたから撮影?イミフなんですが。」

エペル:「こういう衣装を着たんだって、オルトクンに見せてあげたら喜びますよ、きっと!」

イデア:「え? そういうもの? オルトが喜ぶなら撮るけど。」

セベク:「そうだな。僕もマレウス様とリリア様にこの姿をお見せしたい。」

グリム:「オレ様が真ん中なんだゾ!」

ジェイド:「えぇ、いいですよ。僕とイデアさん、セベクくんは後ろに立ちましょう。」

エペル:「じゃあユウサンは、僕の隣ね。」

エペル:「ほら、もっと詰めないと入りきらないよ。」

エペル:「それじゃあ、スマホをタイマー撮影にセットして……。」

エペル:「はい、チーズ!」


カシャッ!


エペル:「撮れました! 今データを送りますね。」

ジェイド:「ありがとうございます。エペルくんのおかげで、いい写真が撮れました。」

セベク:「礼を言うぞ、エペル。シルバーにも自慢してやろう。」

ジェイド:「僕もアズールとフロイドに見せびらかします。」

イデア:「せ、拙者が赤の他人と一緒に写真を撮る日がくるとは……。」

イデア:「しかも、ハッピーな学園生活を満喫しているリア充どもと……。」

イデア:「冷静になるとこんなのでオルトが喜ぶとは思えない。」

イデア:「ひょっとして、エペル氏に騙されたのでは?」

エペル:「ひ、人聞きが悪いこと言わないでください!」

グリム:「腹減ったー。いつになったら林檎が食えるんだ?」

エペル:「あ、そうだったね。ちょっと待ってて。」

エペル:「はい、約束していた林檎だよ。」

グリム:「やった! 待ちくたびれたんだゾ!いただきまーす!」

グリム:「ムシャムシャ……。」

グリム:「ウマい!こんなに甘い林檎、初めてだ!」

エペル:「よかった。この林檎はね、雪室で貯蔵していたんだ。」

グリム:「ゆき……むろ……って、なんだ?」

エペル:「採った野菜や果物を雪の中に埋めて貯蔵すること。」

セベク:「雪の中だと?屋外に放っておくのか?」

エペル:「昔は食べ物の周りに雪で蔵を作っていたけど、今は、貯蔵庫の中に雪を入れているよ。」

エペル:「冬場に積もった雪を入れておくと、夏場まで溶けないんだ。」

エペル:「電気を使わない、天然の冷蔵庫だね。」

エペル:「雪室貯蔵をすると水分の蒸発が抑えられて、鮮度が保たれたまま、糖度や栄養価が増すんだ。」

ジェイド:「素晴らしい。生活の知恵ですね。」

グリム:「難しい話は、どーでもいいや。」

グリム:「ムシャムシャ……。」

エペル:「家の後ろに納屋があるでしょ? あの中に貯蔵庫があるんだよ。」

エペル:「……子どもの頃は、あの中で遊んだなー。」

イデア:「納屋の中で?エペル氏ってもしかして結構インドア派?」

エペル:「いえ。ほとんど毎日、外で遊び回ってましたね。酷い雨の日なんかも、じっとしてられなくて。」

エペル:「そんなときは、自分の部屋より広くて、物が少ない納屋の方が遊びやすかったんです。」

エペル:「しまってある農耕器具で遊んだり、秘密基地みたいに宝物を持ってきたりね。」

エペル:「でも納屋にいる最中に、大雪になったことがあって……」

エペル:「降り積もった雪で、納屋の戸が開かなくなっちゃったんです。」

セベク:「あんな寒そうなところで、子ども1人だと?人間ならば大事に至りかねないな。」

エペル:「僕が納屋の中にいることを家族は知らないし……」

エペル:「声を出したり、戸をドンドン叩いたりしても誰も気づいてくれない……」

エペル:「どんどん寒くなってくるし、お腹も空いてくるし……あの時は困ったな~。」

ジェイド:「一体どうやって、納屋から脱出したんですか?」

エペル:「力を振り絞って農具を戸に叩きつけて、壊したんだ。」

セベク:「……ご、豪快だな。」

エペル:「その後、お父さんたちにすごく怒られたけど、」

エペル:「同じくらい無事で良かったって安心していたよ。」

エペル:「それから親に心配をかけないように、納屋で遊ぶのをやめたんだ。」

イデア:「え、エペル氏が子ども時代、ヤンチャだったとは……」

イデア:「き、着替えてる時に見た、こ、子どもの頃のエペル氏の写真からは想像できませんぞ。」

エペル:「僕の写真?」

ジェイド:「部屋に飾ってあった写真のことですよね。とても可愛らしい子どもさんでした。」

セベク:「僕も見たぞ。今のエペルの面影があって、すぐに本人だとわかった。」

セベク:「だが、どうして色褪せた写真だったのだ?」

ジェイド:「さあ……加工して、芸術性のある雰囲気にしたかったのでしょうか?」

エペル:「僕の子どもの頃の写真?そんなの飾ってあったかなぁ?」

グリム:「オイ、エペル!さっさと次の場所に連れていけ!」

エペル:「そうだね。ソリレースの練習をしに行こう!」


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コメント (Story_Event_ケルッカロト_2-6)
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