【ストーリー】EPISODE 3-4 勇気を出して!

| EPISODE ◆ 3-4 勇気を出して! 豊作マーケット! |
登場人物
エペル、グリム、マルヤ、イデア、ジェイド、セベク
テキスト全文
── 豊作村‐集会所 ──
エペル:「生地と動物を決めたから、次はいよいよぬいぐるみを縫うよ。」
グリム:「自分でぬいぐるみを縫わないといけないのか!?」
エペル:「うん。」
マルヤ:「みなさん、安心してくださいな。エペルと、お友だちの分は、私が縫いましょう。」
エペル:「えっ!? おばあちゃん、大丈夫なの? 4人分あるんだよ!?」
マルヤ:「ほっほっほ、私の裁縫の腕は知ってるでしょ?それに最後の仕上げには魔法も使うから大丈夫。」
マルヤ:「ぜ~んぶ、ばっちゃにまかせなさい。」
マルヤ:「それよりエペル。みなさんをお祭りに案内してあげなさいな。」
マルヤ:「せっかく、はるばる豊作村まで来てくださったんですからねえ。」
マルヤ:「大切なお客様の観光案内は、エペルにしか出来ない役目ですよ。」
エペル:「うん……そうだね。わかったよ!」
マルヤ:「2、3時間はかかると思うから楽しんでおいで。」
エペル:「ありがとう。よろしくね、ばっちゃ!」
エペル:「そういうわけですから、みなさん観光に行きましょう。」
イデア:「キター! もっとアニメの舞台巡りしたい!」
ジェイド:「待ち焦がれました。豊作村の山の幸を早く味わいたいです。」
グリム:「ウマい飯、たくさん食ってやるんだゾ!」
── 豊作村‐集会所前 ──
ジェイド:「豊作村の観光……わくわくしますね。」
グリム:「オレ様、腹ペコなんだゾ……。」
エペル:「わかった。オススメの料理を紹介するね。」
エペル:「でも食事の前に、絶対にやらなくちゃいけないことがあるんだ。」
エペル:「絶対に……だよ。」
ジェイド:「え? なんですか?」
セベク:「豊作村ならではの、伝統的なしきたりか?」
エペル:「それは……しっかり手を洗うこと!」
セベク:「……なに?」
ジェイド:「……普通ですね。」
エペル:「はい!」
エペル:「食事の前には手を洗う……基本的なことですけどこの村ではとても大事にされているんです。」
エペル:「この地に暮らしていたドワーフたちが、石鹸で身体を綺麗にしたことで病気知らずになった……」
エペル:「そういう言い伝えがあるんですよ。」
エペル:「だから豊作村の人たちは、今でもその言い伝えに従っているんです。」
ジェイド:「そのような言い伝えが成立する理由が、この村にあったのでしょうか。」
エペル:「多分なんですけど……ここは山奥の村ですから、病院も医者も足りてないんです。」
エペル:「誰かが病気になったら、医者に診てもらうためには山を下りなきゃいけない。」
エペル:「交通が発達していない大昔はとても大変だったんだと思います。」
エペル:「だから病気の予防のために、手洗いをきちんとするように、言われ続けているみたいです。」
イデア:「ふーん。結構理にかなってるじゃん。」
エペル:「それじゃあ、あそこの井戸で手を洗いましょう。」
イデア:「マ!? この冷たそうな井戸水で? ただでさえ極寒の地だってのに?」
イデア:「集会所に戻って、給湯器の温水を使うべきでは?」
エペル:「イデアサン、びくつかないで!!」
セベク:「そうだ。勇気を出せ!」
イデア:「……でしたら、イキってるセベク氏からお先にどうぞ。」
セベク:「うっ……。」
エペル:「セベククン、勇気を出して!」
セベク:「……わかっている。僕に二言は無い!いくぞ!」
セベク:「つっ……つつつつつ、冷たい!」
ゴシゴシ……
セベク:「ほら、僕は洗ったぞ! 次はイデア先輩の番だ。」
イデア:「ハア………やらなきゃいつまでも終わらなさそうだし……」
イデア:「しゃあない……では……」
イデア:「ひいっ! これは絶対零度に匹敵する冷たさ!」
ジェイド:「そんなに冷たいんですか?では僕も……」
ジェイド:「……おや、」
ジェイド:「温かいぐらいじゃないですか。みなさん大袈裟ですね。」
セベク:「冷たい海底で暮らしていた人魚に言われてもな……。」
エペル:「僕も全然平気だよ!」
ゴシゴシ……
セベク:「さすが豊作村育ちだ……。」
エペル:「こうやって念入りに泡を立てて……」
エペル:「言い伝えじゃ、ドワーフはそのまま水をすくって、顔まで洗ってたんだって。」
イデア:「え? 顔? 話飛躍しすぎでは?」
エペル:「あはは。オーバーなくらいの方が、慣習として伝わりやすかったんだと思います。」
グリム:「オレ様、早く飯を食いに行きたい!」
グリム:「さっき手を洗ったばかりだしオレ様は先に行ってるんだゾ!」
エペル:「さっきって……いつ?」
グリム:「昨日かな?」
エペル:「ダメダメ! ちゃんと洗って!そんなんじゃ食べさせてあげないよ!」
グリム:「ふなー! わ、わかった!いま洗う!」
エペル:「そうだ! ついでにこの井戸で、ソリレースの必勝祈願をしていきましょう!」
セベク:「井戸で? どういうことだ?」
エペル:「豊作村に昔から伝わる風習だよ。井戸に向かってお願い事をすると叶うって、言われているんだ。」
エペル:「昔、少女が井戸に恋の願い事をしたことが由来なんだって。」
エペル:「想いが強いほど願いは叶うって言われているから収穫前や長雪の時に、村のみんなでやったりするよ。」
セベク:「随分変わった風習だな。」
エペル:「せっかくですから、みんなでやってみませんか?」
グリム:「なんかわかんねーけど、おもしろそうだな!」
選択肢:
├ [ 楽しそう! ]
└ [ レースに勝ちたいからね! ]
── 分岐:【楽しそう!】 ──
エペル:「みんなには、こういう村の風習をどんどん体験してほしいんだ。」
── 分岐:【レースに勝ちたいからね!】 ──
エペル:「そうだね! ユウサンの期待に応えないと!」
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ジェイド:「そうですね。せっかく豊作村に来たのですし、何事も経験でしょう。」
セベク:「本格的な練習の前に気合を入れておくのも悪くないな!」
イデア:「せ、拙者も……。」
グリム:「イデアも願掛けなんてするのか?」
イデア:「『らぶソリ』の中で、この井戸に向かってヒロインたちがお願いするシーンがあったからね。」
イデア:「せっかく来たのですから、『アイちゃん』たちの行動をトレースしなくては!」
エペル:「お願いするためじゃなくて、アニメーションキャラの行動を追体験することが目的なんですね……。」
エペル:「それじゃ、みんなでお願いをしましょう。いきますよ!」
エペル:「せーの……。」
エペル:「ソリレースでいい成績が残せますように!」
セベク:「レースの個人記録でトップになりますように!!!」
イデア:「ロ、ロケ地の写真を100枚撮影できますように……。」
ジェイド:「モルン山の観光を満喫できますように。」
グリム:「村のウマい物、腹いっぱい食いたい!」
選択肢:
├ [ 『ケルッカロト』を楽しめますように! ]
└ [ みんな、怪我しませんように! ]
エペル:「………てんでバラバラの願い事でしたね。」
ジェイド:「そうでしたか? 僕には聞き取れませんでしたが。」
エペル:「はぁ……。チームの団結が大事なレースなのにこんな感じで大丈夫かな?」
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