【ストーリー】EPISODE 5-6 嘘でしょ……

| EPISODE ◆ 5-6 嘘でしょ…… 白熱ケルッカロト! |
登場人物
エペル、ジェイド、イデア、セベク
テキスト全文
── 豊作村‐レースコース ──
エペル:「セベククーン!!! いるー!!!???」
エペル:「……返事もないし、姿も見えません。」
ジェイド:「エペルくんを助けた反動でソリごとコースアウトしてしまったようですね。」
ジェイド:「暗くて、どこにいるのかわかりません。」
ジェイド:「山に吹いている風が強くて、声もかき消されてしまいますね。」
エペル:「ど、どうしよう!?」
イデア:「僕たちだけでもゴールを目指すべきでは?」
イデア:「セベク氏なら、自力でコースに戻れるでしょ。体力の塊みたいな強キャラっすから……。」
エペル:「でも全員のゴールタイムの合計で勝敗が決まるんですよ? もしセベククンがリタイアになったら……。」
ジェイド:「ですが、早く出発しないと『セブン☆ドワーフス』に追いつけません。」
ジェイド:「セベクくんが自力で戻ってくる可能性はあります。ですが捜索で時間を潰せば、確実に負けます。」
ジェイド:「ここは先に進むべきでしょう。優勝をあきらめるなら、話は別ですが。」
エペル:「…………あの!」
エペル:「それでもみんなでセベククンを探しましょう!」
イデア:「は……? 全員で捜すなんて非効率的……。」
ジェイド:「エペルくんは優しいですね。」
エペル:「いえ、僕に考えがあるんです。優勝するにはこの手しかない!」
ジェイド・イデア:「…………。」
イデア:「……そんなに言うなら、いいけどさ。」
ジェイド:「ええ。誰よりもレースに真剣だったエペルくんがそこまで仰るということは、策があるのでしょう。」
セベク:「エペル―! どこだー!?」
セベク:「……返事無しか。」
セベク:「くっ……こんなことになるとは……。」
セベク:「エペルのソリに激突した時に、僕のソリが弾き飛ばされてコースアウト……。」
セベク:「そのまま森の中まで転がって、かなり深い縦穴に落ちてしまったぞ。」
セベク:「必死にツタを掴んで助かったがソリは落下して壊れてしまった……。」
セベク:「リスぐるみだけは落とさなかったが、これだけではなんの役にも立たん!」
セベク:「普段ならこの程度のロープ登り、問題ではないのに……力任せに登ったらツタが千切れてしまいそうだ。」
セベク:「くっ……こんなとき若様なら、箒無しでも優雅に飛ばれるだろうに……!」
セベク:「とにかく……助けを呼ぶしかないっ!」
セベク:「エペルーーーっっっ!!!」
ドドドーーーン!!!
セベク:「うわっ!? なんだ!?」
ジェイド:「な、なにか大きな音がしましたよ!?」
エペル:「あ、あれは……。」
ドドドーーーン!!!
イデア:「な、雪崩だ!!!」
エペル:「! きっと、セベククンはあっちです!」
ドドドドド…………!!!
セベク:「もしや……近くで雪崩が起きているのか?」
セベク:「うっ……振動でツタが震えるっ!千切れるぞ! まずいっ!!!」
エペル:「セベククーーーン! いるーーー!?」
セベク:「エペルか!!!??? 」
セベク:「ここだー!!!」
エペル:「セベククン! そこにいるんだね!?」
エペル:「いた! この縦穴にいましたよ!イデア先輩、ジェイド先輩!」
エペル:「ソリに乗せてるロープを取って!セベククン、いま引き上げるから!」
エペル:「まさに間一髪だったね。」
セベク:「大声で助けを呼んだら、雪崩が発生したんだ。驚いた……。」
イデア:「嘘でしょ……どんだけ声がデカいの、セベク氏……。」
ジェイド:「大声で雪崩が起きる……というのは都市伝説ではなかったみたいですね。」
エペル:「セベククン……僕を助けたせいでこんなことになってごめん!」
セベク:「フン。エペルにはリスぐるみを直してもらったからな。その礼に過ぎん。」
セベク:「これで貸し借りなしになっただけだ。気にするな。」
エペル:「……あはは。セベククンらしいや。無事でよかった!」
セベク:「しかし僕のソリは壊れてしまった。」
セベク:「せっかく迎えに来てくれたのに……もうこれ以上先には……。」
エペル:「ううん、まだ勝負を諦めるのは早い!」
ジェイド:「ですが、現実問題として『セブン☆ドワーフス』はもうすぐゴールするでしょう。」
ジェイド:「このままでは逆転できません。なにかとんでもない奇策でもないと……。」
エペル:「僕が思いついた作戦を聞いてもらえますか。」
ジェイド:「そういえば、考えがあると言っていましたね。「優勝するにはこの手しかない」……と。」
エペル:「はい!」
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