【ストーリー】EPISODE 8 ちょっと待てーい!

| EPISODE ◆ 8 ちょっと待てーい! フェアリーガラIF |
登場人物
エース、ジャック、リドル、シルバー、レオナ、セベク
テキスト全文
── 教室 ──
???:「失礼する。」
???:「一生懸命、頑張ります!」
エース:「えっ! マジかよ!」
エース:「シルバー先輩と、オルト!?」
ジャック:「2人が助っ人? 正直どっちも、ファッションショーとはあんま関係ないように思うんすけど……。」
リドル:「シルバーを呼んだのはボクたちだ。」
リドル:「キミたちには妖精族についての知識が足りない。1年生の授業では、まだ履修していないからね。」
エース:「妖精族……? マレウス先輩やリリア先輩みたいな人たちってこと?」
シルバー:「いや。妖精族の中にも、様々な種類がある。」
シルバー:「フェアリーガラに集まるのは小型の妖精。マレウス様たちよりも、生態が人とかけ離れている。」
シルバー:「習性や思考、文化も価値観も“人”とは異なる部分が多い。」
レオナ:「トカゲ野郎どもと同じだと思ってると、痛い目に遭うってことだ。」
レオナ:「だが妖精族に詳しいコイツがいれば、お前らが間抜けな行動をする前に止めてくれるだろうさ。」
シルバー:「ああ。学園のために、全力を……」
エース:「ちょっと待てーい!」
?
エース:「“エボリューション”ってテーマだから1年生のオレたちが選ばれたって言いましたよね?」
エース:「シルバー先輩がいるってことは……」
エース:「2年生でもよかったんじゃん!?」
シルバー:「それは……実は……。」
リドル:「……最初は、1年生のセベクに声を掛けたんだ。彼の親族には妖精族がいるそうだからね。」
リドル:「でも……。」
セベク:「断る!!!!!!」
リドル:「そう即答された上に、レオナ先輩と喧嘩を始めてしまって……。」
ジャック:「あー、それは……。」
エース:「すげえ想像出来るわー。」
レオナ:「喧嘩? あのワニ野郎が噛みついてきただけだろう。」
レオナ:「強欲な人間に妖精族の知恵を教えるなんてもったいないだなんだと、文句ばかり抜かしやがる。」
リドル:「今の極寒のディアソムニアは、寒さに弱いセベクにはさぞ堪えるだろうに……。」
リドル:「鼻水まで垂らしていたけれど、頑として首を縦に振らなかった。あの頑固さには部活でも手を焼くよ。」
シルバー:「すまない。今度、態度を改めるようによく言っておく。」
シルバー:「……セベクは少し、熱くなりやすい。考え方が偏っているところもある。」
シルバー:「そもそも、あいつの祖父や母親は、夜の眷属の妖精だ。」
シルバー:「今回のフェアリーガラを開催する、昼の眷属の妖精からは恐れられている。」
シルバー:「もしかすると、セベクも恐怖心を抱かれるかもしれない。今回の潜入には不向きだ。」
エース:「えっ、そうなんすか!?」
エース:「おんなじ妖精なのに……なんだか厄介だなあ。」
シルバー:「……どうか、妖精族のことを誤解しないでくれ。本当はとても友好的な者たちだ。」
レオナ:「ハッ。どうだかな。」
シルバー:「信じてほしい。心優しい者たちばかりだ。一度仲間になった者は、最後まで守り抜くほど情が深い。」
シルバー:「ただ少々人見知りで、未知のものへの警戒心が強い。だからよそ者には非常に厳しい。」
リドル:「それを厄介と言うのでは?」
ジャック:「すげえ不安になってきたぜ……。」
シルバー:「大丈夫だ。俺は妖精族ではないが、茨の谷で生活していた。相応の知識はある。」
シルバー:「1年生でなくてすまない。」
シルバー:「だが是非、仲間に加えてほしい。」
エース:「シルバー先輩はそれで良いんすか?自ら厄介事に首突っ込んでますよ。」
シルバー:「構わない。学園のためだ。」
シルバー:「それに、人と妖精が、お互いの理解を深める良い機会でもある。」
シルバー:「どうか、役に立たせてほしい。」
エース:「な、なんつーピュアな思想……眩しい……こんな人、ウチの学校にいたんだ……。」
エース:「確かに、あの頑固な声デカ男が仲間になるより、ずっといいかも!」
ジャック:「大歓迎っす。」
ジャック:「よろしくお願いします!」
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