【ストーリー】EPISODE 25 信じてあげてほしい

| EPISODE ◆ 25 信じてあげてほしい フェアリーガラIF |
登場人物
シルバー、妖精A、妖精B、妖精C、司会妖精、オルト、女王、エース、ジャック、妖精D
テキスト全文
── 植物園‐ランウェイ ──
シルバー:「待ってくれ!」
シルバー:「どうか、俺の話を聞いてはくれないか。」
妖精A:「なんだ、今更跪いたって遅いぞ!私たちを騙したんだろう、この盗人め!」
妖精B:「女王様! この人間たちに罰を与えてください!」
シルバー:「確かに俺たちは人間だ。騙してすまない。杖をすり替えるという、不埒な真似をしたこともお詫びする。」
シルバー:「俺たちが学園生活を平和に送るためには、その杖についている宝石が必要だったんだ。」
シルバー:「宝石を取り戻し、そしてフェアリーガラを邪魔しないためには、偽物とすり替えるしかないと思っていた。」
シルバー:「本当にすまない。よくないことだというのは、わかっていたのに……。」
妖精C:「許すもんか。妖精以外のやつらが参加するなんて、こんなのフェアリーガラへの冒涜だ!」
シルバー:「……俺は幼い頃から、妖精と人間が1つになれればいいと思っている。」
シルバー:「いや、妖精と人間だけではない。全ての種族の者たちが、1つになれればいいと思っている。」
シルバー:「そして俺の身近な人も同じ考えだ。それだけじゃなく、学園のみんなも、多分同じだ。」
シルバー:「だから止めるべきだったところを……俺も同じ考えだったため、それで……」
司会妖精:「えーっと、つまり何が言いたいんですか?」
シルバー:「つまり……ああ、うまく言えない。」
シルバー:「とにかく。俺の望んでいる、全ての種族が笑い合う光景が、このショーにはあったんだ。」
シルバー:「俺のことは盗人と呼んで構わない。だがどうか、あのショーを作り上げたオルトたちのことは……」
シルバー:「真剣にあなたたち妖精のことを思い、理解しようとしていたのだと、信じてあげてほしい。」
オルト:「シルバーさん……。」
シルバー:「妖精の鈴を用意し、フェアリーガラへの潜入を手引きしたのは俺だ。」
シルバー:「罰ならば、俺がすべて受ける。だから他の者たちは、見逃してやってほしい。」
女王:「……。」
女王:「この宝石は、貴方方にとって大切なものだと言いましたね。それは本当ですか?」
オルト:「はい……その宝石は元々、僕たちの学園の設備で使っていた、重要な魔法石なんです。」
女王:「そうだったのですね。」
女王:「では魔法石を手に入れるために、私をステージに誘ったのですか?」
オルト:「ええっと、それは……」
シルバー:「そうだ。女王様をおとりに使って妖精の目を奪っている間に、杖を盗むつもりだった。」
女王:「おとり……私が……。」
エース:「もうちょっと言い方取り繕うとかないわけ!?」
オルト:「正直すぎるよ~!」
女王:「……貴方の言い分はわかりました。」
エース:「あー終わった。オレたちみんなおしまいだ。」
ジャック:「みんなすまねえ。俺がヘマしたせいで……!責任は取る。俺が抑えているうちに逃げてくれ!」
オルト:「4人で無事に帰らないと! こうなったら……」
オルト:「4人で力を合わせて、フェアリーガラにいる妖精全員を倒して、植物園を脱出するしか……。」
女王:「確かに、素晴らしいエボリューションでしたよ!」
オルト:「え?」
女王:「勝手に魔法石を使用してごめんなさい。」
女王:「キラキラしていて素敵だったので、ものづくりの妖精たちが選んでしまったのでしょう。」
女王:「どうぞ、お返しします。」
オルト:「えっ?」
ころん
オルト:「あ……はい……確かに受け取りました。」
女王:「はーい。」
エース:「そんなあっさり返してくれんの!?」
女王:「ええ。もちろん罰も与えません。むしろ貴方がたには感謝をしたい。」
ジャック:「感謝?」
女王:「ええ。今日は素晴らしいショーを見せていただいた。おかげで、楽しい時間を過ごすことができましたよ。」
女王:「特に貴方。」
オルト:「僕?」
女王:「貴方は我々を深く理解した、心が躍るようなショーを披露し……」
女王:「更には魔法を使わずに、会場中があっと驚くようなイリュージョンを見せてくれましたね。」
女王:「あれらのパフォーマンスは、妖精たちにはできないことでした。『人間』の文化も悪くはないと思えた。」
女王:「きっと、この気持ちこそが……」
女王:「エボリューションです!!!」
ジャック:「どういうことだ?」
エース:「さあ……。なんかよくわかんねーけど、うまくいったっぽい?」
妖精C:「楽しいフェアリーガラだった!」
妖精D:「最後までドキドキだったなあ!」
女王:「またいつか、きっと、あの素晴らしいショーを私たちに見せてくださいね。」
オルト:「……はい!」
オルト:「そのときが来たら……またみんなで一緒に楽しもうね!」
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