【ストーリー】EPISODE 6-64 追跡メイト!

| EPISODE ◆ 6-64 追跡メイト! 冥府の番人 |
登場人物
ルーク、ヴィル、リドル、エペル、アズール、レオナ、オペレーターA、オペレーターC、オペレーターD、オペレーターB、ジャミル
テキスト全文
── S.T.Y.X.研究所‐管制室 ──
ルーク:「……というわけで、賢者の島から私のユニーク魔法を使い、みんなのあとを追ってきたのさ。」
ルーク:「島内に入ってからは、ヴィルが“スペシャル美容液”を持ち歩いてくれたことで迷わずここへ辿りつけた。」
ルーク:「怪しまれるかと思いメモを入れることもしなかったが、流石の察しの良さだね、ヴィル。」
ヴィル:「ふだんのスキンケアには魔法効果を付与したものは使っていないから、すぐに気付いたわ。」
ヴィル:「“お守りコスメ”が早速役に立ったわね。」
選択肢:
├ [ みなさん、グリムを知りませんか? ]
└ [ グリムの姿が見えない…… ]
リドル:「グリム? 彼も嘆きの島へ連れてこられたのかい?」
エペル:「はい。ヴィルサンたちが連れ去られた後に、捕まってしまって……。」
エペル:「皆さんと一緒にいるものだとばかり思っていたんですが。」
アズール:「この島にきてから、検査のときも、それ以外でも、一度もグリムさんはお見かけしていませんね。」
レオナ:「…………待てよ。」
レオナ:「もしかして、俺たちより先にドアをぶち破って脱走した被検体ってのは……あの毛玉か?」
リドル:「まさか! グリムはうちのエースやデュースに比べても、魔法の腕が未熟なはずです。」
リドル:「それなのに、ボクたちでも破るのが難しい防魔素材を使ったドアを吹き飛ばせるわけがない。」
選択肢:
├ [ グリムになにが起こってるんだろう ]
└ [ (グリム、今はひとりでこの施設の中に……?) ]
ヴィル:「スタッフさん、教えてちょうだい。アタシたちの個室の並び、一番奥の部屋には誰が?」
オペレーターA:「被検体F……ナイトレイブンカレッジから連行された魔獣だ。」
レオナ:「……やっぱりあの毛玉か。」
オペレーターA:「でも、魔法に関するテスト結果はどれも並の魔法士以下。」
オペレーターA:「被検体Aの言う通り、あのドアを破るほどのパワーは一度も計測されていない。」
オペレーターC:「チーフ、待ってください。たしか被検体Fには、1点だけ特記事項があったはず……」
オペレーターC:「ありました、これです。」
オペレーターC:「被検体Fは、何度テストしてもブロット蓄積値が正確に計測できない状態だったんです。」
エペル:「どういうこと?」
オペレーターC:「『S.T.Y.X.』の保有するデータでも同様の事例がヒットせず、」
オペレーターC:「精密検査をしても原因は特定に至りませんでした。」
オペレーターC:「解析班によれば、古代魔術が何重にも重ねがけされていると……。」
オペレーターC:「魔術効果の特定には至りませんでしたが、」
オペレーターC:「条件付けされた状況下でのみ発動する呪い、あるいは祝福の可能性が高いとのことでした。」
オペレーターC:「本魔獣の健康状態は安定しており、経過観察をしつつ解析する予定だったのですが……。」
選択肢:
├ [ 呪い……? ]
└ [ 祝福……? ]
ヴィル:「呪いと祝福は、人間が効果によって呼び分けているだけで根本的には同じものよ。」
ヴィル:「アタシのユニーク魔法だって、条件付けによっては良い結果をもたらすこともできる。」
ヴィル:「魔法は使う人間の感情ひとつで、善にも悪にもなるという話ね。」
ヴィル:「なぜそんなものがグリムにかけられているのかはわからないけど……。」
オペレーターD:「はっ!!『タルタロス』内部の通過センサーに、被検体Fのウェアラブルデバイスの通過ログがあります!」
オペレーターD:「どうやって……そうか!」
オペレーターD:「『ケルベロス』のセキュリティがオフになり、以降『タルタロス』への出入りが自由になっているから…」
オペレーターD:「ログによれば、緊急事態発生直後に『タルタロス』の門をくぐったようです。」
オペレーターB:「しかし、なぜそんなところに?」
エペル:「オルトクンが言ってたけど、『タルタロス』ってすごく危険なところ……なんだよね。」
オペレーターA:「ああ。ファントムが1万体以上収容されている収容所だからね。」
オペレーターA:「しかも、今は凍結システムがオフにされている。いつファントムたちが動き出してもおかしくない。」
選択肢:
├ [ そんな……! ]
└ [ グリム……! ]
ヴィル:「グリムの居場所がわかってよかったじゃない。しかも『タルタロス』にいるなら都合がいいわ。」
ヴィル:「『冥府』まで降りる途中で、ついでに拾っていくわよ。」
!?
オペレーターB:「む、無茶だ! そんなの危険すぎる!」
ヴィル:「だって、イデアもオルトもそこにいるんでしょう?」
ヴィル:「アイツらの世界リセット計画を止めたいのなら、危険だろうがなんだろうがそこまで行くしかない。」
アズール:「……はぁ。確かに、それしか道はないでしょうが……。」
ジャミル:「随分と気軽に言ってくれる……。」
オペレーターB:「待ちなさい。君たちはまだ魔法士免許も持っていない学生だろう!?」
オペレーターB:「今、この危機的状況に必要なのはアマチュアの魔法士じゃない。プロの魔法機動隊(マジカルフォース)だ。」
オペレーターB:「外部からの救援が来るのを待とう!」
レオナ:「……『タルタロス』に収容されたファントムの凍結が全て溶けきるまで、あとどれくらいだ?」
オペレーターC:「ろ、6時間を切っています。」
レオナ:「その間に外部との通信が復旧し、救援がくる見通しは?」
………………………………。
レオナ:「救援は望み薄、本部に詰めてるのは非力な研究員が大半。」
レオナ:「頼みの綱のカローン用パワードアーマーも、魔導デバイスも、オルトに乗っ取られて動かせねえ。」
レオナ:「で、もうどうしようもないから「みんなで震えながら奇跡が起きるようにお祈りしましょう」って?」
レオナ:「冗談じゃないぜ。」
リドル:「確かにボクたちはまだ魔法士免許を持たない学生です。」
リドル:「しかし、重大事案発生時においての初動処置については学園で訓練を受けています。」
ジャミル:「そして……被検体として連行された俺たちは全員、オーバーブロット経験者だ。」
アズール:「たしかオーバーブロットとは、」
アズール:「“魔力保有量が多く、実力ある魔法士しか陥らない稀な現象”……でしたよね?」
アズール:「それはつまり、僕たちが非常に有能な魔法士であることの証明だ。」
アズール:「そうでしょう? 『S.T.Y.X.』の皆さん。」
オペレーターB:「そ、それは……!」
ルーク:「私は「やれるだけのことはやった」と言うためにここまでやってきた。」
ルーク:「最悪の事態を回避するために、私たちにはまだやれることがあるはずだ。」
エペル:「僕も、覚悟はできてます!」
ヴィル:「じゃあ善は急げね。行きましょう――『タルタロス』へ!」
< >

