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【ストーリー】EPISODE 7-7 抜擢コース!

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最終更新者: novira

EPISODE ◆ 7-7

抜擢コース!
深淵の支配者

登場人物

ケイト、ルーク、イデア、トレイ、ヴィル


テキスト全文

── 講堂 ──


ケイト:「えーと、他に話が聞けそうなのは……」

ルーク:「やや!そこに見えるは、自室の君(ロア・ディ・テションブ)じゃないか。」

イデア:「ヒッ…………!? ぼっ、ぼ、僕なんかが同じ空間に存在しててスイマセッ……。」

ケイト:「イデアくんが生身で授業に参加してるの珍しいね。オルトちゃんは?」

イデア:「アッ、その、えっと……お、弟……。」

イデア:「弟は1年生のクラスに編入したから。特別な合同授業でもない限りは一緒に出ないよ。」

トレイ:「そういえばうちの1年生たちが騒いでたな。ヒューマノイドの同級生ができたって。」

イデア:「あ、そう……。」

イデア:「で、なに? ハーツラビュルとポムフィオーレの陽キャ勢が揃って僕になんの用?」

ルーク:「魔導工学の若き天才と名高いキミの研修先候補が気になってね。」

ルーク:「やはり工学系の研究施設かい?」

イデア:「うわっ……将来に関わるわりとプライベートなネタに気軽に突っ込んでくるそのノリ。」

イデア:「拙者にはついていけませんわ……。」

トレイ:「無理に聞き出そうとは思ってないよ。気を悪くしないでくれ。」

イデア:「なら最初から話しかけてくるなよ……。」

イデア:「大体、このオリエンテーションだって僕は全く参加する意味ないんですけど。」

イデア:「本当に時間の無駄。」

イデア:「それもこれも学園長が」

イデア:「「もう研修先から内定をもらっているからといって、1人だけ特別扱いはしませんよ」」

イデア:「とか言うから……」

ケイト:「えっ、内定って!?」

トレイ:「オリエンテーションの間に申し込みを済ませたレオナよりも上がいたか。」

イデア:「……総合文化祭の時の研究発表の後、いくつかインターンの勧誘がきたんだよ。」

イデア:「全部断るつもりだったんだけど……」

イデア:「ナイトレイブンカレッジの提携先企業もあったから、そこから研修先を選んだってだけ。」

ヴィル:「先方から声がかかってたなら、すでに内定が出ているのも納得ね。……で、どんなところにしたの?」

ヴィル:「もしかして……『S.T.Y.X.(実家)』?」

イデア:「まさか。逆に実家にはしばらく帰ってくるなって言われてるよ。」

イデア:「僕が起こした事件は、全て嘆きの島内部で決着がついたとはいえ……」

イデア:「当然だけど、いろんなところから責任は追及されてるみたいだから。」

イデア:「…………“所長(ちちおや)”が。」

ケイト:「ナイトレイブンカレッジに『S.T.Y.X.』が来た時の映像とかマジカメでバズりまくったもんね。」

イデア:「活動の片鱗が漏れたところで……」

イデア:「この世界の大半の人々にとって『S.T.Y.X.』が“謎の組織”であることに変わりはない。」

イデア:「だからこそマスメディアは躍起になって組織の全貌を暴こうとしてくる。」

イデア:「「世界の平和を守るため暗躍する正義の組織」だとか」

イデア:「「怪しい実験で平和を脅かす悪の組織」だとか……まぁ〜言いたい放題ですわ。」

イデア:「みんな暇か?もっと他に取材すべきことあるでしょ。」

トレイ:「隠されると暴きたくなる。人間の悪いサガだな。」

イデア:「だから、辺鄙なところにあって特別な時しか外野が入って来られないこの学園は」

イデア:「“事件の真犯人”を隔離しておくには丁度いい。」

イデア:「……ま、ようは体のいい厄介払いっすわ。」

ルーク:「ふふ。私にはご両親の深い愛情に思えるけれどね。」

イデア:「どうだか。事件の後に戻ってきた両親にははちゃめちゃに怒られたし。」

イデア:「あんなに怒られたの、8歳の頃ロボット掃除機を魔改造して」

イデア:「魔導ビーム砲搭載した追尾型ドローン作ってリビングをメチャクチャにした時以来。」

イデア:「オルトの学園編入に協力してくれたのは感謝してるけどさ……。」

トレイ:「ははっ! イデアでもそんなふうに親に怒られたことあるんだな。」

イデア:「は? それどういう意味? 普通にあるよ。」

イデア:「ゲームのしすぎでゲーム機の電源コード隠されたりしたこともあるし……。」

ケイト:「マジで? ウケる。イデアくんちって想像より親しみやすいカンジだね♪」

イデア:「えぇ……嘘でしょ……。実家は立地からして親しみやすさゼロですが……。」

ヴィル:「でもオルトの編入や、アンタの学外研修も、ご両親は好意的に後押ししてくれてるのよね?」

イデア:「あー、まぁ……。「接客業は向いてないからやめておけ」くらいは言われてるけど。」

ヴィル:「それは今の状況とは関係ない、アンタ自身に対してのアドバイスでしょう。」

ヴィル:「……で、結局どこに研修に行くわけ?」

イデア:「…………オリンポス社。」


えぇーーーっ!?


トレイ:「オリンポスって……」

トレイ:「OSシェア率世界No.1を誇る、サーチエンジン運営の!?」

ケイト:「世界で1番就職難易度が高いっていう、あの!?」

イデア:「う、うん。『英雄の国』の本社でソフトウェアエンジニアをする予定……。」

ケイト:「やばっ! 凄すぎ!」

ケイト:「オリンポスの本社って社内にあるカフェが超オシャレなんでしょ? いいなー!」

イデア:「いや、まだ行ったことないから知らんけど……。ていうか拙者カフェとか行きませんし……。」

ケイト:「うわ~……やっぱみんな凄いな。ちょっと自信無くしちゃう。」


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