【ストーリー】EPISODE 4-17 噴出コンプレイン!

| - 噴出コンプレイン! 熱砂の策謀家 |
登場人物
グリム、カリム、スカラビア寮生A、スカラビア寮生B、スカラビア寮生C、ジャミル
テキスト全文
── スカラビア寮‐東のオアシス ──
グリム:「ぜぇ、はぁ、喉がカラカラなんだゾ。カリム、水を出してくれぇ〜。」
カリム:「このオレに水を出せ、だと?」
カリム:「お前、誰に向かって口を利いている!」
グリム:「ヒェッ!?」
カリム:「オレはお前らの水道じゃない。水が欲しいものはオアシスから汲んでくるがいい。」
スカラビア寮生A:「……この干上がったオアシスから水を汲めだって?」
スカラビア寮生B:「さすがに横暴が過ぎるだろ…………。」
スカラビア寮生C:「寮長は本当にどうしてしまったんだ?」
ジャミル:「大丈夫だ。こんなこともあろうかと、ラクダに水を積んできてある。荷物を降ろして水を分け合え。」
スカラビア寮生A:「ありがとうございます。ああ……ジャミル先輩が寮長だったら良かったのに。」
ジャミル:「!! 滅多なことをいうんじゃない。カリムに聞かれたらどうする。」
スカラビア寮生A:「だって、そうじゃないですか。」
スカラビア寮生B:「カリム寮長がこうなる前から、寮長の仕事らしいことは、ほとんどジャミル先輩が……。」
ジャミル:「シー……。いいんだ。それがアジーム家に仕える俺の一族の……いや、俺の仕事だからな。」
ジャミル:「水を飲んで少し休め。陽が高くなって気温が上がってきた。きっと帰り道のほうがキツくなるぞ。」
スカラビア寮生A:「ジャミル先輩…………。」
カリム:「寮生集合! 休憩時間は終わりだ!さあ、さっさと隊列を組め!」
スカラビア寮生A:「ジャミル先輩。俺、俺……やっぱりもうこんな寮にはいたくない。」
スカラビア寮生B:「僕も、もう寮長には従えません!」
スカラビア寮生C:「ジャミル先輩はなぜあんなカリム寮長に従うんですか!?」
ジャミル:「それは……」
ジャミル:「アイツが『カリム・アルアジーム』だからだ。」
選択肢:
├ [ 小さい頃から主従関係だから? ]
└ [ 人間として好きだから? ]
── 分岐:【小さい頃から主従関係だから?】 ──
ジャミル:「……それも理由のひとつではある。」
── 分岐:【人間として好きだから?】 ──
ジャミル:「………それは、どうだろうな。」
────
ジャミル:「…………今日の夜、少し話をしよう。カリムには気付かれないように俺が手を打っておく。」
ジャミル:「ユウたちも、時間をくれないか。」
── スカラビア寮‐談話室 ──
ジャミル:「……みんな、集まってるか?」
スカラビア寮生A:「はい。……カリム寮長は?」
ジャミル:「寝たよ。安眠効果のあるハーブティーを煎じたからいつもより深く眠っているはずだ。」
グリム:「──で? なんなんだゾ?オレ様たちに話って。」
グリム:「もうオレ様、ヘトヘト……。一刻も早く寝かせて欲しいんだゾ。」
スカラビア寮生B:「みんな同じくらいキツいんだ。静かにしてろ。」
ジャミル:「お前たちがカリムのやり方に不満があるのはわかってる。」
ジャミル:「冬休みに寮生たちを寮に縛り付け、朝から晩まで過酷な特訓。不満を持たないヤツはいないだろう。」
ジャミル:「俺もカリムのやり方が正しいとは思ってない。」
スカラビア寮生A:「じゃあ何故止めないんです!?」
ジャミル:「止めたさ、何度も。」
ジャミル:「聞く耳を持ってもらえなかったけどな。」
グリム:「オマエら、そんなにブーブー言うなら、ジャミルじゃなくてカリムに直接文句言ってやればいいんだゾ。」
スカラビア寮生B:「それは………………その…………。」
グリム:「なんだ、オマエら。ジャミルには言えてもカリムには言えねぇのか?」
グリム:「いくじがねぇヤツらなんだゾ。」
スカラビア寮生A:「ち、違う。俺たちだって言おうとしたさ、何度も!」
スカラビア寮生B:「でも、様子がおかしくないときの寮長は本当に大らかで、優しいいい人で…………。」
スカラビア寮生C:「こんなことになる前は、俺たち全員寮長のことを尊敬してたんだ。」
スカラビア寮生C:「どの寮よりも素晴らしい寮長だと思ってた。」
スカラビア寮生A:「入学したばかりの頃、寮に馴染めなくて悩んでた俺の話を親身になって聞いてくれた。」
スカラビア寮生B:「授業のレベルについていけなくて学校を辞めようと思ってた時、朝まで特訓に付き合ってくれた。」
スカラビア寮生C:「ちょっと大雑把で頼りないところもあるけど俺たちはみんな寮長が大好きだったんだ。」
スカラビア寮生C:「スカラビア寮生でいられることが楽しかった。それなのに……。」
ジャミル:「そう、カリムは本当にいい寮長だ。誰とでも分け隔てなく接し、偉ぶることもない。」
ジャミル:「ああ、なんでこんなことになってしまったんだ……。」
選択肢:
├ [ いい人だからこそ責められない、と…… ]
└ [ 慕っているからこそ踏ん切りがつかない、と…… ]
グリム:「あのよー。カリムのヤツ、医者にでも見てもらったほうがいいんじゃねーか?」
グリム:「言ってることがコロコロ変わるし、性格がまるで別人みてーになっちまうなんて、ちょっと変だろ?」
グリム:「なんか悪いモンでも食っちまったんじゃねーのか?」
選択肢:
├ [ それこそ、毒とか…… ]
└ [ あるいは心の病気とか…… ]
── 分岐:【それこそ、毒とか……】 ──
ジャミル:「毒ということはないだろう。もし毒の作用なら毒味係の俺も同じ状態になってるはずだ。」
── 分岐:【あるいは心の病気とか……】 ──
ジャミル:「確かに、その可能性も否めないな。」
────
ジャミル:「しかし、医者か。熱砂の国に戻ればアジーム家お抱えの医者がいるが……。」
ジャミル:「今の様子じゃ、実家に連れ戻すのも一苦労だろうな。」
スカラビア寮生B:「そんなぁ……。」
スカラビア寮生A:「このままじゃ、俺たちが先に参っちまいますよ……。」
ジャミル:「今のスカラビアが抱えている問題は、つい先日までハーツラビュルが抱えていたものと似ている。」
ジャミル:「ハーツラビュルも、寮長の圧政に寮生たちが苦しめられていたとか……。」
ジャミル:「あっちは寮長であるリドルのユニーク魔法が怖くて誰も逆らえなかったんだろうが。」
ジャミル:「そこで、ハーツラビュルの問題解決に活躍した君たちにアドバイスをもらいたい。」
ジャミル:「俺たちはどうしたらいいと思う?」
グリム:「ジャミルがカリムに決闘を挑んで寮長になっちまうのはどうだ?」
グリム:「リドルのときは、学園長の提案でエースとデュースがリドルと決闘したんだゾ!」
グリム:「ま、アイツらポンコツで、全然歯が立たなかったんだけどな。」
グリム:「カリムはリドルと違ってユニーク魔法も大したことねーし、楽勝な気がするんだゾ!」
ジャミル:「──それだけは、絶対に出来ない。」
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