【ストーリー】EPISODE 4-18 宿命シャドウ!

| - 宿命シャドウ! 熱砂の策謀家 |
登場人物
グリム、ジャミル、スカラビア寮生A、スカラビア寮生B、スカラビア寮生C、スカラビア寮生D、スカラビア寮生たち、カリム
テキスト全文
── スカラビア寮‐談話室 ──
グリム:「ガクッ! アドバイス求めといて即却下するんじゃねーんだゾ!」
グリム:「なんでダメなんだ?」
ジャミル:「俺の一族・バイパー家は先祖代々アジーム家に仕えている。」
ジャミル:「家臣が主人に刃を向けるなんて許されるわけがないだろう?」
ジャミル:「それに、俺がそんなことをしたとカリムの父親が知れば、バイパー家の処分は免れない。」
ジャミル:「悪いが、俺の身勝手で家族全員を路頭に迷わせるわけにはいかないんだ。」
選択肢:
├ [ それは子どもに背負わせていい責任じゃないような…… ]
└ [ なんだか、板挟みでかわいそう…… ]
ジャミル:「仕方ないさ。それがバイパー家に生まれた者の宿命だ。」
グリム:「ジャミルがカリムに決闘を挑めないのはわかったけどよぉ。」
グリム:「寮長があんな調子じゃ、寮生みんなが振り回されて参っちまうんだゾ。」
グリム:「リドルも大概だったけど、支離滅裂な分カリムのほうがひでぇ気がするんだゾ。」
スカラビア寮生A:「そうですよ。俺たち、もうカリム寮長にはついて行けません!」
スカラビア寮生B:「今のカリム寮長は、寮長の条件を満たしてない!スカラビアの精神に反しています!」
選択肢:
├ [ 寮長の条件? ]
└ [ スカラビアの精神? ]
── 分岐:【寮長の条件?】 ──
ジャミル:「ナイトレイブンの7つの寮における寮長の条件は『寮の精神に一番相応しい者であること』──。」
── 分岐:【スカラビアの精神?】 ──
ジャミル:「スカラビアの精神とは砂漠の魔術師の“熟慮”の精神。」
ジャミル:「そして、ナイトレイブンの7つの寮における寮長の条件は『寮の精神に一番相応しい者であること』──。」
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ジャミル:「逆に、寮で一番でないなら寮長の資格はない。決闘はわかりやすく“一番”を決める方法といえるな。」
ジャミル:「7寮それぞれ特色が違うから“ふさわしい”条件も寮によるんだ。」
ジャミル:「たとえば、ポムフィオーレは、誰より強烈な毒薬を作れる者が寮長になる伝統らしい。」
グリム:「ゲッ、なんか怖い寮なんだゾ!」
グリム:「じゃあ、カリムはなんでスカラビアの寮長に選ばれたんだ?」
ジャミル:「前寮長の指名さ。カリムのそれまでの働きぶりと人徳が“寮で一番”だと評価されたということだな。」
ジャミル:「……アイツが指名されたときは、俺も嬉しかったよ。」
スカラビア寮生A:「それも、ジャミル先輩の助力あってのものじゃないですか! 寮生はみんな知ってますよ。」
スカラビア寮生B:「なんで前寮長はジャミル先輩を選ばなかったんだ!?」
ジャミル:「前寮長を責めるな。」
ジャミル:「アジーム家の親戚筋の人間が本家の跡取り(カリム)を差し置いて俺を選べるわけが………」
ジャミル:「あっ!」
グリム:「はぁ〜!?また“アジーム家”なんだゾ!?」
スカラビア寮生A:「そんな事情があったなんて、知らなかった……つまり、コネじゃないですか!」
スカラビア寮生B:「汚ねぇ……汚なすぎるぜ、アジーム家!」
ジャミル:「頼む。どうか今の話は聞かなかったことにしてくれ。」
スカラビア寮生A:「ナイトレイブンカレッジは、実力主義だからこそ名門と呼ばれているはず。」
スカラビア寮生A:「親の威光で評価されていいわけがない!」
スカラビア寮生C:「そうだぜ、副寮長!俺たち、そんなの納得いかねぇよ!」
スカラビア寮生B:「学園の中では身分や財力なんか関係ない!誰もが平等であるべきでしょ!」
ジャミル:「それは──しかし……。」
スカラビア寮生D:「スカラビアは砂漠の魔術師の熟慮の精神をモットーとした寮。」
スカラビア寮生D:「俺は昔から、アジームよりもバイパーのような思慮深いヤツが寮長になるべきだと思っていたんだ。」
ジャミル:「待ってくれ。俺だって特別優秀なわけじゃない。」
ジャミル:「成績だって、いつも10段階でオール5の平凡さだ。寮長にはふさわしくないよ。」
スカラビア寮生D:「寮の精神にふさわしいかどうかは、魔法力じゃない。」
スカラビア寮生C:「お前たちはどう思う?俺たちの中で、誰が寮長にふさわしい?」
スカラビア寮生A:「そんなの、ジャミル先輩のほうが寮長にふさわしいに決まってる!」
スカラビア寮生B:「そうだ。カリム先輩より、ジャミル先輩のほうがスカラビアの寮長にふさわしい!」
スカラビア寮生A:「身分ある家の生まれだからって無能が寮長でいていいわけがない!」
スカラビア寮生B:「そうだそうだ!スカラビアに無能な寮長はいらない!」
スカラビア寮生たち:「スカラビアに無能な寮長はいらない!!!」
カリム:「──お前たち、こんな時間に集まってなにをしている?」
!!!
グリム:「げげっ、見つかっちまった!」
ジャミル:「カ、カリム……!」
カリム:「どうやらお前たちには昼間の訓練では物足りなかったようだな。体力が有り余っているらしい。」
カリム:「ジャミル! 今すぐ寮生を庭へ出せ。」
ジャミル:「庭へ……?」
カリム:「限界まで魔法の特訓をする。」
スカラビア寮生A:「そんなむちゃくちゃな……!」
グリム:「オレ様、すでに疲れが限界なんだゾ〜!」
カリム:「聞こえなかったのか。早くしろ!」
ジャミル:「…………わかったよ。」
ジャミル:「お前たち、外へ出ろ。」
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