【ストーリー】EPISODE 4-30 服従パペット!

| - 服従パペット! 熱砂の策謀家 |
登場人物
ジャミル、アズール、ジェイド
テキスト全文
── スカラビア寮‐廊下 ──
ジャミル:「悪いが、これ以上君らをスカラビアには置いておけない。海の底へ帰ってもらおう。」
アズール:「ジャミルさん、急にどうしたんです?僕、なにか気に障ることでも………?」
ジャミル:「本当にわからないのか?この俺の、悲しい顔を見ても?」
アズール:「え………?」
ジャミル:「――俺の目を見たな。馬鹿め。」
ジャミル:「『瞳に映るはお前の主人(あるじ)』」
ジャミル:「『尋ねれば答えよ、命じれば頭を垂れよ――」
ジャミル:「蛇のいざない(スネーク・ウィスパー)』」
アズール:「なにっ!?」
アズール:「……うぅっ頭が……っ!」
ジャミル:「抗えば苦痛が長引く。さっさと諦めて従うんだ。――さあ!」
アズール:「うう、う……………。」
ジャミル:「………アズール、お前の主人の名は?」
アズール:「僕の主人は――……。」
アズール:「あなたさまです、ジャミル様。」
アズール:「なんなりと、ご命令を………ご主人様。」
ジャミル:「……フ、ハハ。」
ジャミル:「ハハハハハ!」
ジャミル:「俺を“平凡な魔法士”と思って油断していたな。オクタヴィネルの寮長ともあろう者が、ザマァない。」
ジャミル:「まったく………お前らのせいでコツコツ進めてきた計画がパァだ!」
ジャミル:「あともう少しでオンボロ寮のヤツらが寮生を焚きつけて、カリムを追い出してくれそうだったのに!」
ジャミル:「俺の手を汚さずにカリムを寮長の座から引きずり下ろすために」
ジャミル:「一体どれだけ面倒な下準備をしてきたと思ってるんだ。」
ジャミル:「まずはアズールに命令して双子と共に珊瑚の海へ帰省させて………いや、待てよ。」
ジャミル:「アズール、君は先日契約で奪った能力を元の持ち主に返還したんだったな?」
アズール:「はい……。」
ジャミル:「チッ、ではランプの魔人のようにコイツを便利に使うことは無理か。」
ジャミル:「アズールの『黄金の契約書(イッツ・ア・ディール)』の利用価値は高いが」
ジャミル:「コイツを長時間洗脳し続けることは難しいし………。」
アズール:「……ですが、契約内容は覚えています。」
ジャミル:「なに?」
アズール:「僕と契約するに至った人物の秘密……悩み、弱み、欲望……僕はすべて覚えている。」
ジャミル:「なんて趣味の悪いコレクションだ。やはりお前とは友人にならなくて正解だったな。」
ジャミル:「……その悪趣味なコレクションの中に学園長ディア・クロウリーの秘密はあるのか?」
アズール:「もちろんです。彼が漏らされたくない秘密を、僕は知っている。」
ジャミル:「は、ははっ……やった。」
ジャミル:「やったぞ!!」
ジャミル:「これで、すべて上手くいく!」
ジャミル:「やはりお前は俺のランプの魔人だ、アズール!」
アズール:「ご主人様は、学園長の秘密がお望みなのですか?」
ジャミル:「そうだとも。学園長の弱みが握れれば……やっと俺は自由になれる……」
ジャミル:「学園からカリムを追い出し、寮長になれるんだ!」
ジェイド:「――話は聞かせていただきました。」
ジャミル:「!?」
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